ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

【県庁のひと編 完結編】嬉しい、誤算

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、県庁のひと編の完結編。
長らくこのテーマを引っ張りましたが、お付き合い下さりありがとうございました。
今回は少し長めですが、ご容赦を。
過去記事はこちら↓
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
では、どうぞ。



そのイベントは、新聞の地方欄の記事になった。
小学生へのインタビューが最後に載っていた。



イベントでは、大人のなにかである宣言式がとりおこなわれ、地元の警察署長まで参加していた。出席した企業もそれに併せて重役が参加していた。

ふわふわしたひとは司会の進行役を、本庁の彼女は裏方の仕事に奔走していた。

マイクが入り、イベントが始まる。

買い物に来たお客さんが、なんだなんだと足を止める。

宣言式は導線がしっかりと事前に説明されていて、立場ある人達がおろつくことはない。
皆流れるように移動して、それぞれの役割を全うしていた。

司会も噛むことなく話している。


裏では本庁の彼女が、次の小学生の衣装を確認し、保護者向けに記念撮影時間を設け、出番での役目について説明する。

さっきまではしゃいでいた小学生達は、真剣な眼差しに変化する。

遠目で見ている校長先生は満足げだ。


そして、小学生の出番になった。
彼、彼女らは見慣れない服にバッジをつけて入場していった。

そして、表彰状を入れるような黒塗りの盆に、ラミネートした紙が人数分入れられ、出先機関のトップが立つそばに運ばれる。

小学生達は緊張した表情でその前に整列して、一人一人がラミネートされた紙を受け取っていった。

そして、トップの人は前に並んだ小学生の目を見渡し、ゆっくりと話しかける。

今日は集まってくれてありがとう。
君たちに重要な任務をお願いしたい…。

小学生達は、その言葉を忘れないように見入りながら聞いて、うなづいている。

やがて、話が終わり彼、彼女らへのミッションが伝わった。



一つは今日この場での仕事のこと、もう一つは家庭や学校でやってほしいこと。
どちらも、難しいことではない。



しかし、こうして聞くと今から始めようとしているこの場での仕事のことは、すごく重要な大切な仕事であるかのように聞こえた。


そして、クールな担当者から協力を得たものも入った、市の担当者が袋詰めしてくれた配布物がたくさん収まったカゴが関係者に渡され、活動が始まった。

ふわふわしたひとと本庁の彼女は2人で買い物客に元気な声で挨拶をして、声をかけ出した。

それを見た小学生達は、やり方がわかったのか、それぞればらばらに散っていき、買い物客を呼び止めて、声をかけ出した。



ある小学生は、事前説明の時に、自分に出来るかなとかなり緊張していた。
その子も友達がやっている姿を見て、声をかけている。


話している途中である子は、伝えたいことの言葉が一瞬わからなくなる。
それをクールな担当者が耳打ちしてフォローしていた。



買い物客は、小学生の話を微笑ましく聞いてくれている。

彼、彼女らは誰も皆真剣で、買い物客から

ありがとう

と言われるととても嬉しそうな表情をしている。



ふわふわしたひと達は、一足早く、イベント終了に向けての準備を始めていた。
様子をじっと見ている暇はない。

そして空になったカゴを持って、小学生達が帰ってくる。

彼、彼女らは、もっと渡す袋がないのか、と聞いていたが予想よりも早く用意した数が底をついたようだった。

少し残念そうにしている小学生に、新聞記者がインタビューをかけていく。
事前に連絡していたため、記者は最初から参加していた。

インタビューを受けることに驚いて照れる小学生。
その様子を笑いながら、パシャリ、とする保護者。

参加した企業などの大人も取材を受けている。




こうして、イベントは無事終了した。




翌日、新聞の地方欄にこのイベントの記事があった。
記事には、地元企業も協力して、地元小学生と一緒に活動している様子の写真がカラーで差し込んであった。


インタビューを受けた小学生の

緊張したけど、やってみてとても面白かった
今日はこういうことができて、本当によかった

という内容のコメントを添えられている。


ふわふわしたひとは、通常業務モードに戻る。
ただの契約社員である彼女は、当日手伝ってくれた同僚達から労われる。

トップからも好評を得たようで彼女の上司はなぜかご満悦で、また来年も、言う始末である。



彼女には嬉しい誤算があった。



クールな担当者は、今回の社会貢献活動を非常に良い印象を持ったそうで、度々ふわふわしたひとのところに、メールが入り、以後のちょっとした活動でも都合が合えば参加してくれるようになったようだ。
あれだけ最初難しい顔をしていたのは何だったんだろう、と後に彼女は言っていた。


彼女のいる出先機関に、学校から連絡が入った。
どうも、今回選に漏れた小学生が何人もイベントを見に来ていたようで

次の時にはぜひやりたいと言っている子がたくさんいる

ということだった。


地元の市役所から、指名で連絡が頻繁に入るようになる。
地元のスーパーも、次回があるならまた場所を提供しますよ、と声をかけてくれたようだった。


誤算はこれだけではなかった。


その年の冬に、小学生向けの作文コンテストが大手新聞主催で開かれ、入場者の作文が掲載されていた。

そこにこんな内容の作文が載っていた。

僕は大きくなったらお巡りさんになりたい。
僕の町で夏休みに初めて行われたイベントがあって、僕はある役が当たったので、出席することができた。
僕らにはミッションがあって、緊張して出来るかなと、自信が持てなかったけど、勇気を振り絞ってやってみると、非常に楽しく仕事をやることができた。
僕には大切な家族や友達がいて、その人達の安全を守りたいと思った。
だから大きくなったらお巡りさんになって、家族や友達を守りたい

と。




単にイベントがうまくいっただけじゃない、人にいい意味で大きな影響を与えている。
投げ出すのではなく、まずは動いてやってみる。そうすると不思議と助けもはいってくる。
そうして、予想以上の結果が生まれてくる。

こういうのが、いい志事って言うんだろうな。


いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

【県庁のひと編⑦】準備、完了

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、県庁のひと編の続編。
話は佳境となってきます。

過去記事はこちら↓
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
では、どうぞ。


本庁の派遣社員の彼女は、筆者から聞いた話をふわふわしたひとに伝えた。
子どもに、ミッションを与える。
ただ単に、仕事をお願いするのではなく、そこに意味付けする。

子どもに特別に何かになれる、という感覚を持たせて、その仕事を楽しんでやってもらう。

なるほど、と彼女は考え込む。
本庁の彼女は、そこに

指令書みたいなものをもらって、活動をするってのも子どもらが楽しめそうだね

と何気につぶやく。

それ、めちゃくちゃ楽しそう

と彼女はその提案に乗ることにした。

子どものなにかのラフが出来上がる。


この頃になると、ふわふわした人の周りの人達がイベントの話にこなり興味を持ってきていた。
皆、この仕事が大変なことをわかっているからこそ、形作られていくイベントの展開に、驚き、そして微笑ましく思っている。

初めはどんよりしていたふわふわした人の表情が、どんどん楽しそうになっていき、それを見て、

何か手伝おうか

と声をかけてくれる人まで出て来た。


その頃出先機関のトップの人が、ふわふわした人のイベントの話を効いてきた。
ふわふわした人の上司は、あまり色よい話をしてなかっただけに、トップの人は思いの外話が出来上がってきていることを喜んでいる。
そして、その人もイベントに参加することになった。

役者が出揃い、日程の調整も整った。

本当に契約社員かと疑うようなものが出来上がりつつある。


地元の市役所も全面的に協力してくれ、クールな担当者も含めて、本庁の彼女も参加して会議を重ねる。

調達する資材、本庁からの衣装、役割の分担、大まかな流れ、記者発表への手配…。
これらが参加者で仕事が割り振られていく。


ふわふわしたひとは、当日のシナリオを整えた。
既に関係者に調整も整っている。
子どもの衣装も事前に聞いたサイズがちゃんと用意できている。

本庁の彼女は、オリジナルの指令書をラミネートして、当日持参するものを整えた。
忘れ物を点検し、後は当日乗り込むだけ。




そして、当日となった。
天気は晴れ。

担当者達が集合時間に集まった。

本庁の彼女の発案で、小さな円陣を組む。
細かな確認をし終えた後、ふわふわした彼女は言った。


今日は頑張りましょう

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

【提言】マクド利用者に、物申す

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、マクドでの出来事の話。
様々な意見があると思うけど、これは筆者の一意見です。
では、どうぞ。



休日の昼。
子どもに昼ご飯何にしようかと投げかけると

マクド(関西ではマクドナルドはマックではなくマクド

となる。


モバイルオーダーを初めてトライし、ガイダンスに従い進めていく。
なるほど、これでペイペイ払い出来るなら、ちょっと便利。



休日のマクドの厨房は戦場だ。

狭苦しい厨房にかなりの人数の店員がいる。


ドライブスルー型の店舗は、片側一車線をドライブスルー待ちの渋滞が出来、モニター越しの車の数が店員にプレッシャーをかける。


店内はカウンターのレジが減らされ、受け渡し用のスペースが広くなっていた。

モニターには、モバイルオーダーの客とカウンターで注文した客の数が同じくらい。
そこにウーバーイーツがやってくる。


店員は短くキャッチボールをしている。
しかし、注文とそれを捌くのでいっぱいで優しいボールはあまりとんでいっていない。


店内の店員の導線は短い。
それぞれの仕事があり、それを最大化しないと、この昼の時間の戦いはやりきれないのかも知れない。
うまくぶつからないように、導線は工夫されている。

動きが多いのは一部の店員だけだ。


店長が時々店員に呼ばれている。
女性の店長は立ち止まることがない。
常に周りを見渡し、カバーに入っている。
この喧騒を捌いているのだから、大したものだ。

途中、店内の電話がなる。

普通に電話口に出た女性店員が少し話して、謝りだした。
iPadみたいなものを確認し、店長を呼ぶ。

そして、彼女は奥へと消えていった。


筆者は自分の注文が出来上がったので、商品を受け取り、店内の席に移動して中身の確認をする。
時々、頼んだものが入っていなかったり、ストローの数がたりなかったり、おもちゃの数が合わなかったりするからだ。


これをせずに家に帰ると、A級戦犯のようにつるし上げられ、またマクドに行かなければならない。


今日は大丈夫だった。
よかった、よかった。


自転車置き場に出ると、さっき奥に消えていった彼女が自転車を出していた。
パーカーを羽織り、出かけるようだ。
手には少し商品が入ってそうな小さな紙袋をいれたビニール袋を持っている。

そして、スマホを操作し、筆者と同じ方向に出発した。
彼女はちらちらとスマホを確認する。

そしてしばらく走った後の交差点で信号待ちをした後、別方向へ走って行った。


ドライブスルーかテイクアウトでおそらく、商品違いか足らずがあったんだろう。



これって、マクド側だけが悪いんだろうか。



カウンターで商品の確認をしている時間はないから、このような事態が発生するんだろうが、受け取った側も筆者のように場所を移動して店内で商品の確認をすれば、足らずがあったり、商品のオーダー漏れがあった時にすぐにリカバリーできる。

ドライブスルーなら商品を受け取り、ちょっと駐車枠に止めて中身の点検だけすればいい。
そうすれば、すぐにリカバリーできる。


人は列で待っていると、イライラする。
帰ってから足りないものがあるとイライラする。


このイライラっていう負のオーラ。
実はこうすることで軽減できるし、スタッフが店を空けたりしないから、回転がよくなる。
店の回転がよくなれば、渋滞時間も減るし、店の利用も気持ちよくできる。
渋滞が減れば、CO2の排出量だって減らすことが出来る。


でもこれって、店側は頼めない。
本来は、自分たちがしっかりと確認しないといけないこと。


でもさ、このちょっとのミスが許せないくらい、イライラした社会は住みにくい。


だから、マクドの利用者に物申す。


持ち帰りやドライブスルーの際は、ちょっと場所移動して商品の点検をしてみては。


イライラ人口減らしていけば、平和に貢献だってできると思うんだけど。

【県庁のひと編⑥】大人のなにかと、子どものなにか

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。




さて、今回は、県庁のひと編に戻ります。
予想外のクールな担当者からの全面バックアップを得たふわふわしたひとは、その後どうやっていくのか。
今編は若干長めですが、お付き合いの程よろしくお願いします。

過去記事はこちら↓
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
では、どうぞ。





クールな担当者の全面協力を得て、参加者が出そろった。
やりたいことは、

大人でなにかをして、
子どもでなにかをして、
そしてそれぞれが買い物客に声をかけて安全の啓発をする。

ショッピングモールの一角の場所を押さえ、ある程度の日程の絞り込みが出来ている。

後は日程の最終決定とイベントのメインを何にして、そのシナリオを作ること。


ふわふわしたひとは現状の話の進み具合を本庁に連絡する。
本庁では、同い年の派遣社員の彼女が、展開に

スゴい、ヤバい

と言いながら驚いている。


本庁の彼女は、本庁がもっている企画について、ふわふわした人に差し込めるかどうか聞いてみた。

それは、官民一体の宣言式みたいなもので、大人向けの枠にちょうどはまる。
本庁と出先、市と地元企業。
皆で気をつけていきましょう的な理想的な展開だった。

これについては幸い他会場での過去のシナリオもある。

これを元にやっていくのはどう?

と本庁の彼女はふわふわした人に提案した。

大人のなにか、が形づく。

一時期は、絶対にこんなのできないと思っていた仕事。
内容を知れば知るほど増えていく仕事。
ただの契約社員がどうやって関係者にお願いするのか途方に暮れた仕事。

これらが、なぜか面白いように、はまっていく。

こんな感覚は初めてだった。

ふわふわした人はこの頃、仕事が楽しくて仕方がない。


本庁の彼女は、そんなふわふわした人と自分が担当していた小学生向けのボランティアについて話し出す。

既に学校にあたりをつけているふわふわした人は、登録者が少なかったのでイベントで手伝ってくれる小学生を、学校で探してもらうことにしていた。

本庁は子ども向けのちょっとした衣装を持っていた。
これを使ってみるのはどう、と本庁の彼女が提案する。

いいね、子どもが楽しくなりそう。
二人は、楽しみながらイメージを膨らませる。


校長先生から連絡がきた。
何人か手伝ってくれたらいいのにな、と思っていた企画だが、予想に反して、ほとんどの子どもが手を挙げたようだった。

反響の大きさに驚いて、申し訳なさそうに衣装のサイズの話をすると、校長先生が対象者を見繕ってくれることになった。


ふわふわした人と本庁の派遣社員の彼女は、二人で電話やメールのやり取りをしながら、手伝ってくれる子どものなにかを考えていた。


ただ単に彼らがものを配って、大人に声掛けをする。
それって、言わばどこでもやっているようなことで、せっかくやるのだから、子どもが楽しめることにしてみたい。

しかし、そればどうやったらいいのか。

二人は悩んでいた。


本庁の派遣社員の彼女と以前の職場で一緒に仕事をしていた、筆者に連絡がくる。

本庁の彼女は、今こんなことをやっていて、と順番に説明を始めていく。
筆者はそこに転勤した彼女が、転勤先での仕事内容に、かなり落ち込んでいた話を聞いていたので、楽しそうに説明をしている彼女は驚きだった。

そして、どうやらイベントの骨で困っている。
参加者や団体がかなり様々で、よくこんなの計画しているなと驚いた。
さぞかし、やり手の人が計画しているに違いない。

筆者が教育系の大学に行っていたから相談してきたのかもしれないが、まぁそれはいいとして、子どもらが楽しくなって、かつ当初のボランティアの目的も達成できること。



それなら、これやってみたら、と筆者は提案した。
子どもらにミッションを作るんよ。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

【カーステレオから編】ソロで、叫ぶ

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、筆者の高校時代の部活顧問、の話。

では、どうぞ。




高校のとき、筆者はサッカー部だった。


顧問は、高校ぐらいまでサッカーをしていて、学生時代はボディビルをやっていた人だったので、本人公認かどうかはわかないが、皆マッチョと呼んでいた。

マッチョは何の教科担当だったか定かではない。

サッカーの指導もそんなにカリスマ性があったわけではなく、高校の特色となる戦術があるわけでもなく、まぁ、普通の先生だった。


マッチョはアメリカンのバイクに乗っていて、たまに対外試合の時にサングラスをかけてバイクで試合会場にやってくる。

アディダスでそろえたウェアを来て、冬場はお決まりのベンチコートを羽織っている。


たまにマッチョが練習に参加するが、マッチョはサッカーがそこまでうまくなかった記憶がある。

ただ、シュートの破壊力だけは抜群だった。



文化祭の時期となり、体育館で演劇部やバンドを組んでいる生徒がステージを繰り広げる。


自分たちはクラスの展示だけだったので、そのまま体育館に残り、キャーキャー言われて歌っている同級生を眺めていた。



彼らの演奏が終わり、なぜかステージにマッチョが現れた。


マッチョはスタンドマイクの前に立ち、カナダ人の英語の先生がピアノの前に座って、別の先生がギターを持ち出す。

体育館がざわめき出す。

無理もない。初めて見る組み合わせだから。


マッチョは他の先生を振り返りサングラスを取り出した。
他の先生もサングラスを取り出した。

そして、マッチョが大きく息を吸い込み


イェーーーイ


とソロで叫びだした。


君を好きでよかった、このままずっと、ずっと死ぬまでハッピー


ウルフルズの「バンザイ」のイントロ。
ここまで一息で歌って、次に移る。
真っ赤な顔をして。



カーステレオから、20数年前のこの曲が流れてくる。
ラジオのDJは

三連休に友人の結婚式があるのでリクエストしました

というリスナーのメッセージを微笑ましく読んでいた。



筆者は思う。



ラジオの前の皆さん。
違うんだよ、これはマッチョの曲なんだよ。
皆この曲でマッチョの見る目が変わったんだよ。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

降りてくる、不思議な感覚

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、不思議な感覚、の話。

では、どうぞ。




最近会社でさして実績も上がってないのに不思議なくらい評価が上がっていて、昇進の話がでだした。

中間管理職はプレーイングマネージャーだが、昇進すれば完全に管理職側に回ることになる。

筆者のやりたいことは、現場の仕事の回転をよくすること。
今いる部門の新人を育てること。

これなんだけど、そう思ってるのか、思い込んでるのか、実際のところ、よくわからない。

中間管理職になって、考えていたことを種蒔き的にやってみて、芽が出てきたところはけっこうあった。

ただ、始めはかなり骨が折れる仕事が多く、ややオーバーフローしていたところもあった。

やりきったといえるかと言うと、まだ余地はあったように思う。



ある人はいう。
チャンスがあるなら、それを掴まない手はない。

ある人はいう。
そういう流れがきてるのかもね。

ある人はいう。
皆にそのチャンスが来るわけではないよ。


どれもそうなんだよ、確かにそうなんだよな。


だからこそ、今の会社で何がしたいのかってなるけど、ただ単に生活費を稼ぐことだけじゃなくて、一日の大半の時間をかける意味を見出そう、としてみるけど、モヤッとしたまま。

役職が変われば、その役職の仕事をする。
偉いワケでも何でもない。
偉くなりたいなんて思わない。



過去にも波が来た。
当然努力していたときもあるし、運が良かったときもある。
そんな波だが、共通していることがある。

それは、この波には乗った方がいいという、なんとなくの感覚。


そういうときは、なんとなくこうなるんじゃないか、というビジョンが見えて、不思議とその通りになっていったりする。
ほんと、不思議なくらいに。

根拠はないけど、なぜかそう思う、不思議な感じ。
この勘のような不思議な感覚が降りてくると波に乗れている。

今回もそんな気がする。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

【県庁のひと編⑤】動き出した、設計図

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、県庁のひと編の続編。
ふわふわした人が動き出します。

前回までの話はこちら⬇
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
では、どうぞ。


ふわふわした人は地元の特色について、考えてみたところ、大企業の工場があることを思いついた。
そこは製造業の工場と食品製造の工場だった。

なんとなく、ここが協力してくれたらなぁ、と漠然思う。
ここの企業の人と小学生のボランティアとかと一緒に、キャンペーンのような催しをする。

それであれば、いろんな人が集まるところで出来たらいい。
年齢層も偏ってなくて、子どもがいても違和感がない場所。


そうすると、スーパーマーケットを基幹とした複合商業施設がいいのではないかと思いつく。


試しに市役所の担当の人にそんなところがないかと聞くと

以前にお世話になった場所がありますよ
との回答。すぐに連絡を取ってくれ、二つ返事でオッケーがでた。



ふわふわした人も契約社員
営業なんてしたことはない。
提案書や企画書なんて書いたこともない。

そして、このイベントに関する予算もかなり少なかったようだ。



彼女は、ひとまず市役所の人と合流し、スーパーマーケットにいく。
そこで、こんな感じのことをしたいと話をすると、店の前のスペースを間借り出来ることになった。




次は食品製造の工場に突撃することにした。
自分なりに考えているイベントの概要を一枚の紙にまとめ、担当者に説明する。

担当者は仕事がかなり出来そうなクールな感じのひと。

こういうのは今まで来られたことはないので
と困惑している。

彼女は、考えた企業側の参加メリットを伝える。

一応社内で検討する、いい方向で回答出来るかわからないですよ、との回答。


後日連絡が来ることになった。
手応えは正直なところ、ない。
でも、ここで辞めるわけにもいかない。




彼女は今度は市役所の人とスーパーマーケットに近い小学校に行ってみた。
校長先生に書面を見せて説明する。
先生は

面白そうですね、子ども達が楽しめそうですね

と好感触。

夏休み期間なら、子どもらが参加しやすいという話がでて、確かにそうだなと納得する。



次は製造業の工場。
ここはもともと、市とも良好な関係のようで、話をしていてもあたりが柔らかく、前向きな話をしてくれた。



場所が決まり、日程の絞り込みが進み、参加者がそろい出す。
全然イメージがつかめなかったものが、どんどん具体的になっていく。




そうしていると、電話がなった。
クールな担当者からの連絡だった。


感触が良くなかったので、断られるんだろうな、と彼女は予想していた。
前例のない話だし、担当の人も困っていたし。


ただ、担当者の声は、なぜか明るい。



社内で検討したところ、全面的に協力しようということになりました
試供品もある程度の数を提供出来そうです。
試供品なんで、もちろん無償で。




彼女は聞き直す。
クールな担当者は、もう一度説明する。




彼女は電話しながら最敬礼でお礼を言う。

周りの人がびっくりしているが、そんなことは関係ない。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

【県庁のひと編④】人の話には、ヒントがある

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

お久しぶりです、ジローです。

ようやく落ち着いたので、やっと書けます。

やっぱり、書くのは楽しいものです。


さて、今回は、久々の県庁のひと編の続編です。

過去記事はこちら↓

surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com

では、どうぞ。


本庁が興味を示したことは、ふわふわしたひとの部署で少し話題になったが、それだけだった。

相変わらず、誰かが手伝ってくれるわけでもないし、皆自分の仕事で手一杯だ。

本庁の派遣社員のひとと友達になった彼女は、本庁に集まってくる過去のイベントの資料を入手することができた。

どれもこれもたくさんの関係者がいて、楽しそうだ。
しかし、見る側とやる側は大きく違う。

自分は今回やる側。

なかなか、難しそうだ。

ただ、その中で小学生がボランティアとして参加する企画があった。
彼女はそれに興味を示し、子供からのお願いであれば、大人は耳を傾けてくれるのではないかと考えた。




本庁では、派遣社員のひとが小学生ボランティアの事業を担当していた。
彼女は県内の各地域から募集に応募してくる小学生に、ちょっとした仕事を委嘱するためメッセージカードとバッジを送り返す。

それがどういうふうに使われているか、たまに各地域から集まってくるイベントの情報に載っているのを見るぐらいで、実際の活動を派遣社員の彼女は見たことがない。

最近友人になったふわふわしたひとが自分の担当している企画に興味を示している。

本庁の派遣社員の彼女は、ふわふわしたひとからイベント企画の相談を受けていることを、先輩に相談した。

先輩は

それなら、地元で人が集まるところでその小学生に何かやってもらったらいいんじゃない

とアドバイスを受ける。

そのことをふわふわしたひとに話すと、ふわふわしたひとは自分の企画しようとしているイベントの方向性が見えてきたようだった。




担当地域のまちで、小学生ボランティアに手伝ってもらう。

おぼろげな輪郭ができ始める。




ふわふわしたひとはそこから、会議で知り合った地元地域の市役所の担当者に話をしてみた。

まだ、ぜんぜん具体的な話は決まってないが、こんな感じのものをやりたいんですが、どうでしょうか。

市役所の担当者は、幸い若い人だった。

面白そうですね

との第一声。
これだけでも上々だ。
そして、

うまくプレスリリースして、新聞記事にしてもらったら、子どもも喜びそうですね。

との返答。

そうだ、役所には記者発表の場がある。
記者発表といっても、決まった曜日の時間に定期的に広報課がマスコミ対して広報資料を渡す。
マスコミはそこから記事やニュースにするかを考えて、必要があれば取材に行くし、大きなニュースになればそれこそ会見が開かれる。

記事にしてもらうにはどうしたらいいんだろう。

単に小学生が何かをやります、だけでは話題性はない。
本庁の友人が担当しているボランティアに、何かを組み合わせて、ここらの地元の特色が出せたら…。

人の話には、ヒントがある。

それは、どうせ何もないだろうと思っていれば見えないもので、なにかないかなと思っていれば、不思議と突破口が見つかることがある。

小学生のボランティア、と新聞記事。
これに地元の特色を…。


続きはまだ次回に


いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

これが社会ってもん、なんかな

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、企業研修のチラシを見て、ふと思い出した

社会の波にもまれたとき、の話。

では、どうぞ。




筆者は、かつて知り合いが全くいない、大学の友人も全くいない業界の門戸を叩いた。

友人はほぼ教師になり、一人別の道を歩んだようなものだった。

研修が始まり、知り合いが増えていく中、卒業時にお世話になった就職相談室から、学内向けの機関誌に、卒業生の声として、記事を書いてくれないか、との依頼があった。

教員養成の大学で道を外した人間の記事を見てもどうなんだろうと思ったけど、意外に担当者はしぶとく、ついに折れてしまった経緯があった。


社会人になって、しばらくしてから、また執筆依頼の再確認の電話がなる。

出来れば他を当たるようにお願いしたが、やはり折れてくれない。


仕方ないので、思うところをしたためて、大学に送付した。



しばらくして職場で呼び出しを受ける。

なんか下手うちをしたかなって思いながら、上のところに行くと

なんか大学の機関誌に執筆したらしいな、そういうのをちゃんと報告してたか?


え、そんなの言わないといけなかったんですか。

会社の名前が出るから?はぁ。そうですか。


社会に出ると、勝手に会社の名前出したらあかんのか。
ややこしいな、別に悪いこと書いてないけど。


少し面倒くささを感じつつ、これが社会ってもんなのか、と渋々納得する。


翌日、また上に呼び出された。


あの記事、誰かに見てもらったのか?

いいえ。

こういうことを書けと言われたのか?

勝手に考えて書きました。すみませんでした。


社会ってのは、なかなか理不尽だな、と思っていると


謝れとは言ってない、むしろよくやった

社会人一年の筆者は混乱する。
なんなんだ、これ。


息子が筆者と同じ大学に行っていた幹部がいたようだ。
その幹部が、息子の機関誌をみて、自分の会社の新人を見つけた。

えらく立派な事を書いていたので、研修担当はいい教育をしているんだな、という連絡が入ったらしい。


筆者は機関誌に、その道のプロになりたい、というテーマで寄稿した。
給料をもらう以上は、その道のプロにならなければならない。
そういうのを目指して行きたいということを書いていた。

将来の仕事も全然違うたくさんの後輩に、なぜ自分を就職相談室が頑なに選んだのかを、考えて。


前日に怒られたことは、なぜかうやむやになった。

社会ってのは、情勢がころころと変わるんだな。


まぁ、いっか。
これが社会ってもん、なんかな。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

【電車のひと短編③】電車内の背後には、ご注意を

いらっしゃいませ。

こんにちは、ジローです。

おかげさまで、本日で、ブログが2カ月継続したことになりました!

皆様、これまでたくさんのご訪問ありがとうございます。

とりとめもない話が、散文的に続いています。

そんな状況ですが、たくさんの星やコメントをいただき、文章表現をしていくことの楽しさを筆者は感じているところであります。


さて、今回は、痴漢の話、ではありません(笑)
電車のひと短編となります。
関連する過去記事はこちら⬇
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com


では。どうぞ。




先日、電車でたっていると前の人がマンガを手にして、ページを繰っていた。

湘北対山王工業戦の最終巻。

知る人は知る、スラムダンクの最終巻だった。


同い年くらいかな、ちょっと上かな、ぐらいの人がドアに向かって真剣に見入ってる。

読んだ人はご存知だろうが、このマンガは人の描写が丁寧だ。

そして、それぞれのキャラに名言がある。


このマンガを手にしている人は、何がしたいのか道に迷ってるんだろうか。

筆者はふと、考える。

何か打ち込めるものを探してるんだろうか。

名言の多いこのマンガに何か意味を見出そうとしているような気がする。


その人の手の中のページは、主人公達の試合を観客席で応援する、主人公と同じ学校の生徒や地方大会でのライバル。

ディフェンスに回り攻め込まれている主人公達に、「死守」と叫んでいる。

必死になって、体力振り絞って走る選手と客席で声を振り絞って応援する構図に引き込まれる。


ししゅ、か、と考え込む。


叫ぶほど何かを応援することってあるだろうか。

ここまで、打ち込んで来たというものがあるだろうか。

そんなことを考えさせられる。








やばい、ガン見してしまってた(;゜O゜)


奇跡的に、その人は完全に世界に入っていた。

背後でガン見しているデカい人間(筆者は187、ボウズ、乱視のため目を細めて焦点を合わせている)の存在に気付いていない。

危ない、危ない。


まぁ、無理もない。
今呼んでいるページは、左手はそえるだけ(※)、だから。


その人は後書きの文章だけのところも、しっかり読んでいる。
確かに、そこも外せないな、余韻に浸りたいし、と妙に納得する。

電車が駅に到着した。ちょうど読み終えた人は、颯爽とホームを歩いて行く。きっと、その人は、迷いが晴れて何か見つけたに違いない。

注※・・・気になる方はスラムダンクを手にしてみて下さい。最後までお読みになれば、ご理解いただけます。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

差し込んだ一枚の、小さなメモ

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログも間もなく、始めて2カ月です。



さて、今回は、大学の友人に送ったロール状の小包、の話。

では、どうぞ。




学生時代に教員養成の課程を受けていた筆者は、大学3回生の時の実習で躓き、道を変更することにした。

当時のコースの言わばクラスメート達は皆それぞれの出身県に戻ったり、都会に出たりして教員になった。

学生時代のクラスで主要メンバーであった、酒を飲んだらやたらくどいやつ。

彼も現役で合格して教育の道に、足を踏み出す。
元々が明るい性格で、高校までは野球をやっていて、阪神タイガースをこよなく愛していた男だった。

彼は持ち前の明るさとバイタリティーで、仕事に取り組んでいた。
時々集まって話をするときの仕事の話は、やはり、やたらくどいが、仕事のやり甲斐を感じてやっている様子が、垣間見える。

筆者は自分がその道に進まなかったため、彼らの話は少し眩しく、興味深い。

彼は、早くに最上級学年の担任を任され、学校の様々な問題や保護者との問題、学校の教科会などの仕事もこなしていた。

少し、やりすぎなんじゃないかって心配するくらい。


また数年が経ち、それぞれが結婚して、また集まる機会が出来た。

そうして、やたらくどい彼と仲のよかった同じクラスメートから、実は彼が悩んでいる、という話を聞いた。

あれだけ明るく、行動力もあった彼が、悩んでそのクラスメートと時々飲みに行くらしい。
二人とも馬鹿がつくくらいの教育談義をする。

いつもそういう話をして盛り上がったあと、彼は急にトーンが落ち、なぜかすっかり自信をなくしているようで、相談にのっているものの、あまり上向きにならず、心配だ、と。

なんとかしてあげたいが、どうしたら良いだろう、というのがくどい彼から相談を受けた友人の、相談だった。


筆者は、当時仕事が忙しく、なかなか会う時間が作れなかった。
どうしようか考えて、1つ思いついた事があり、それをやることにした。



1ヶ月後位に筆者に相談をしてきた友人から、連絡があった。

その友人は、くどい彼から電話があったようで、やや上ずった声で切り出した。


くどい彼の元に筆者からロール状の小包が届いた。
彼は、なんでいきなり贈り物なんやろうと、不思議に思い封をあけた。

包装を破るとそこに出てきたのは、阪神タイガースの翌年のカレンダーだった。

おぉ、すげえ。

でも、なんでこんなのを送ってきたんや

と不思議に思いカレンダーを持ち上げると、小さなメモが、ひらひらしたらしい。

そのメモには、こう書いてあった。




何小さくまとまってんの、らしくねぇんじゃねぇの



彼はそれをみて、すぐに嫁さんに見せたようだ。
嫁さんも、彼の落ち込み具合を心配していたようで、その嫁さんからも友人は話を聞いたようだった。
何せ、彼のテンションの上がり具合がスゴかったらしい。

彼はそのメモを財布に入れて、持っているということを嬉しそうに話していたようだった。

なぜ、こんな絶妙なタイミングで、普段贈り物なんてしあってないのに、筆者から送られてきたのか不思議だったようだが、とにかく上機嫌でその話をしていて、以前のくどさが戻ってきていた、という話だった。


へー、それはよかったな、くどいのは面倒だけど(笑)

と話をして電話を終えた。



阪神藤川球児が引退する。
筆者達と同い年の、日本を代表するストッパー。

彼に送ったカレンダーの表紙は、このストッパーが飾っていた。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

【プリッツ番外編】今日はポキプリ記念日

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。


今日は11月11日。
ポッキー&プリッツの日

筆者が学生時代に組んでいたコンビ名が、ポッキー&プリッツプリッツはポキプリと呼んでいた)たったので、勝手に記念日にして、はや結成から22年。

朝イチで沖縄からLINEがきました。


おはよう。
今日は俺達の日やな。
今日も頑張ろう!

たった三行ですが、筆者はこれで十分です。

今日も1日頑張ろう💪



ポッキー&プリッツについての過去記事⬇
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

違いを見出す、「間」

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

このブログも間もなく2カ月。
記事も気がつくと50本超えてました。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、垣間見た意識の高さの、話

では。どうぞ。




彼女は、職場に出入りしているヤクルトさん。

これまで、筆者は何人かのヤクルトさんに出会ってきた。

若い人もいれば、年配の方もおり、商売上手な人もいれば、押しが強すぎる人もいる。


今日の人は、よく見かけるんだけど、実際買ったのは初めてだった。


ヤクルトさんは販売所からカートを押してやってくる。結構な量が入っているため、重たそうだ。
ヤクルトさんはカートと小さなカバンとを使い分ける。

基本的に商品を自分で買い取り、それを販売価格でさばくようで、出来高の要素が多分にあるようだ。

限られた時間で可能な限り捌いていく。
足らずが多すぎれば、客は離れるし、ムダが多すぎれば自分が疲れてしまう。


彼女はいつもハキハキしている。
会社のフロアで、挨拶をして

〇〇さん、いつものやつですね

みたく、やっている。


彼女はフロアから出るとドアの邪魔にならないところで、すぐにメモ帳を取り出して、何やら書いている。


そして次のフロアに行く前に、またメモを見ている。
手早く商品をカートからカバンに補給している。

そして、メモを閉じて、軽く息を吐き、笑顔をつくって、ハキハキした声で挨拶をしてフロアに入っていく。
さながら、~モードのように。

これをいつもやっていた。


彼女はよく人の名前を声に出す。
挨拶されて、爽やかな笑顔で名前を呼ばれて、気持ち悪い人はいない。

ある後輩は、一時研修で転々と部署を変わっていたが、彼女は会う度に

あら〇〇さん、今日はこちらですか

と言われていたようだ。
よく憶えているな、と感心していたらしい。

メモにはお手製の座席表が書いてある。そこにメモが細かく記載されている。
単に名前と品名だけではない。


初めて、その人から豆乳を買ってみた。
種類と値段を告げられて、選別してお代を払う。

払ったときに、普段なら

ありがとうございました

と言われて、ヤクルトさんは去って行く。


しかし彼女には、があった。

時間にして、おそらく1,2秒。
2秒は言い過ぎかもしれない。

ただ

えっ、何かあったかな

と一瞬思ってしまう、間。

彼女はその間で、しっかり顧客の目を捉えている。


そして、

ありがとうございました

と笑顔で切り替えされる。

多分、特徴をインプットしようとしている。


固定客は座席と名前をメモすれば良いだけなのかも知れない。

しかし、浮遊客もちゃんと憶えようとするところに、意識の高さを垣間見る。


フロアから出ると、何やらまたメモっている。

やけにデカい人に豆乳が売れたとは、たぶん書いてないだろう。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

最上階の空気を、胸一杯に送り込む

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、以前の職場のビルの、話。


先日、たまたま以前の仕事先があったビルの前を通ることがあり、ふと久しぶりに上に行ってみようと思った。

ここでの仕事は、2年の歳月を費やした。

もともとやっていた仕事から一気に全然違う仕事内容にかわり、まるで転職したかのようだった。

パソコンで資料を作り、関係する法令をまとめるような作業とは無縁だったため、非常に苦労をした。

それまでやっていた仕事では自分なりに、そこそこの実績を出していたし、自信もあったが、一気にそこから外されたような感覚だった。

だから、職場の部屋にいることは非常に息が詰まる。

筆者は煙草を吸わないため、煙草にかこつけて休憩に出ることも出来ない。

知り合いもほぼいない環境で、なんとか息を抜く必要が当時はあった。


ふとしたときにビルの上に上ってみようと思いついた。

昼休みのちょっとした時間に、エレベーターで最上階にあがると、そこにはちょっとした屋上庭園があった。

JRと私鉄が走り、ビルが乱立して、人が行き交う。
最上階から見る都会の街は、ジオラマのようだ。

滅入りそうな気持ちに、最上階の空気を胸一杯に送り込む。

そして、

ミスチルのI’ll be

という曲の一節を思い出し、小さく口ずさむ。


街がジオラマみたく見えるビルの最上階

形を変えながら飛ぶ雲が見えるかい


あぁ、これって、こういう感じなのか

と一人で納得し、また来ることにした。


そこを見つけてから、滅入っていた仕事は少しましになった。

さっと昼食をとり、缶コーヒーを買って上に上がる。

雨の日は少しブルーになるが、降らなければどうってことはない。



久しぶりに上って見た光景は、あの頃とそんなに変わっていなかった。

海とビルが見えて、ジオラマみたく、電車が走っている。

缶コーヒーだけ買い忘れた。

しかし、それはもう問題ではない。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ

<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。

【県庁のひと③】何かが動き出すときは、偶然が重なる

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、県庁のひと編の第3話。

今回は新たな人が登場します。
過去記事はこちら⬇
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com


急に沸いてきたイベント開催の話は、期限が迫っている。

何をどうしたらいいのかもわからず、彼女は最近仕事で知り合った人に話をしてみることにした。


皆、口をそろえて

それは大変だね

と同情する。

そしてどんなイベントをするのかと聞かれ、困ってしまった。

ちなみにこんなのを去年したけど、と参考に計画したものを教えてもらったが、

誰とやるのか
誰に向けてやるのか
規模
シナリオ
参加してもらう企業への営業
マスコミへの広報

など山のように仕事がある。

彼女は、一人でこんなにも絶対に出来ないと思った。


規模は小さめに。

安全を啓発する。


漠然としたイメージは何度か現場に出向いたことで、なんとなくあったけど、じゃあそれをイベントまで昇華出来るかというと、全然イメージがわからない。


彼女はそれを本庁の同い年の職員に相談してみた。



本庁の職員もまた派遣社員


本庁のひとは、もともとやりたかった仕事があった。

それに向かって、努力をし、そして次は念願の部署への内々定の話まで出ていた。

しかし、人事と書いて、「ひとごと」と呼ぶ。


大いなる力が作用したのか、彼女は全く希望もしていなかった県庁の部署に、派遣されて配置された。

研修まで行った努力はその時点で水泡に帰す。


与えられた仕事を訳もわからずこなし、毎日は時計とのにらめっこになっていく。

当然、仕事へのやる気なんてないし、その仕事が次につながるイメージも全くなかったようだ。

派遣社員の彼女は、そうした環境で会議で、ふわふわした職員と知り合った。


二人でぎこちない名刺交換をして、ふわふわした人が本庁のひとに質問をしてみるが、派遣社員の彼女もまた、ほとんど仕事がわかってないので、わかってないもの同士、そこから仲良くなったようだった。

本庁派遣のひとも少しずつ仕事には慣れてきた。
相変わらず、何のためにやるのかってのはわからないけど、自分の仕事とまわりのやっている仕事がどんなものかは少しみえてきたようだった。

そのタイミングでふわふわしたひとからの相談が、入る。


ちょうど本庁では、毎年どこかのイベントに混じってやる企画を持っていた。


だから、そんな話が出ているということが本庁では、今年はふわふわした人のところで、一緒にやらせてもらおうか、という話題が上る。


何かが動き出すときは、偶然が重なることが多い。

そして、受け身ではなく、自ら動いて探していくと、ひょんなところにチャンスが落ちていて、そこを見過ごさずに気付けたりする。

この時のタイミングは、そういう状況にあったのかもしれない。

いろいろな人のブログがあるので、こちらもどうぞ。
ブログアンテナ
<以下広告です>
日本全国の旅のパンフが送られてきます。行きたいところの情報が手に入るかも。

アフィリエイトに興味がある方はどうぞ。