ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

たまに訪れる、訪問者

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こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。


さて、今回は、ベランダに来られた、お客様の短いお話。

では、どうぞ。











洗濯物を取り込んでいると、2階のベランダに小さな訪問者がいた。

f:id:surrealsight:20211027191716j:plain
オスのカマキリ


彼は、割と身軽な体で、少しの距離なら飛ぶことができる。
草むらからも離れた家同士の間の狭いベランダにどうやって来たんだろうと思ったが、そういや以前にも別の個体が訪問してきたことがあった。

たまに訪れる、訪問者。

もうだいぶ寒くなってきているので、彼らの寿命もあともう少し。





会いたい虫に会えたのだろうか。






なんだかそんなことをふと考える。


目の前のチャンスをいかさなければ、彼らの次はないのかもしれないな。



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来週、おぼえとけよ!

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前回記事では、筆者の週末の試合について書きました。
同じご飯を食べてきた兄弟姉妹でありながら、なぜにこうも嗜好が変わるのか。
surrealsight.hatenablog.com
さて、今回は週末の闘いについて、その一幕をご紹介。

では、どうぞ。













数少ない勝ちきったメニューのうちの1つ、ワンタン。
筆者は、さらにその範囲を広げていこうとし、スーパーで

水餃子

を見つけた。
筆者は

これはいけるはずだ

と根拠のない手応えを感じ、ニラ、ホウレンソウやタマネギなどの野菜を入れ、豚小間切れも足し白湯系のスープを使って一品を仕上げた。

他の品は、蒸し鶏のレタス巻き、なすと大根の浅漬け。
どれも簡単にできるものだらけだが、そこはレベルに応じて、というところで。

一応蒸し鶏は、刻み生姜と酒を馴染ませて、レンジで蒸してあり、マヨネーズやゴマドレ、ぽん酢の何れかで食べられるようにした。

なすと大根は大した栄養はないが、ご飯は進むはずで、一番の大敵の長女の好みであったことからそこを落とす予定だった。


風呂が終わり、夕食を並べて、いざキックオフ。



速攻席を立ちテレビに近付こうとする5歳児を、筆者は追撃しメインの水餃子で攻める。
自信のあった攻撃に5歳児は屈した。
食が進み、良い勢いで器の中のものが減っていく。

よし、こいつは大丈夫だ。



筆者は次に小5の長女を攻めることにした。

こやつはすぐに、お腹減ってない、と言いだしテレビを見ようとする。
案の定、口は開いているが、箸は止まっている。


なんて、間抜けな面なんだ。


筆者は反応の薄い長女を好物のなすの浅漬けで釣り、そのまま水餃子で落とした。
一応食べている。
速度は遅いが、そこはご愛敬。
食べさえすればいい。




一番食について文句の言わない小3の次女。
ある程度話を聞いてくれ、一番食は太い。
次女はレタス巻きに手を出していた。
マヨネーズでいっている。
よし、良い経過だ。




隙を作ると5歳児が席を立とうとする。

あぶない、見逃すところだった。

確保して、蒸し鶏をマヨネーズで攻めると米も間食した。
よし、一人完落ち。



筆者は長女に照準を戻す。
ペースダウンしている長女に、ぽん酢でレタス巻きを進める。
文句を言いながらも一応食べている。
こやつはマヨネーズをそこまで好まない。


なんとか、まぁ、なんとか、ある程度食べてくれれば。
そして、野菜もちゃんと食べてくれ。



試合は終盤にかかっている。
時間はかかるが経過はまだ良い方だ。
食べ終わった5歳児がチャンネルをYouTubeに変えた。

やばい興味と食い気を一気に持っていかれる。

焦った筆者はふと、次女に目を向けた。


水餃子が入った器が、ほぼ原形で残っていた。




なぜだ!



え、おなかいっぱいなん?と筆者は困惑して尋ねると、

餃子あんまり好きじゃないねん

と。


前、食べてたやないか~!!




負けだ、今日も負けだ。
また違う攻撃パターンを練らないと。

根拠のない自信は、やはり根拠がないものだった。




ちきしょう、ちっきしょう!
来週、おぼえとけよ!




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敵を知り、己を知れば

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さて、今回は、筆者の最近の主戦場、の話。

では、どうぞ。










大学のOBが集まるグループLINEに、今年のリーグ戦が始まりましたと現役から連絡が来る。
秋から冬にかけて、ラグビーのシーズンが始まる。

当時の主戦場は、土のグラウンドだった。
そこに4年間の軌跡がある。

全勝優勝をめざして様々なトレーニングに励み、やってきて。
結果はぎりぎり優勝できなかったけど。



スパイクを脱いで、もう久しい。
今の筆者の主戦場は、スポーツでも仕事でもない。

ここのところ1,2年ぐらいは、土日と休日は夕食担当をしている。
たまに、昼食も担当するが基本的には夕食を。

そう、今の主戦場は、キッチンだ。
だいたい1時間ちょっとぐらいで、3品作ることを目指していて、なかなかこれが難しい。

ハーフタイムに休憩しようもんならあっという間に時間は経つ。
段取りを考えないと、テンポよくはせめることが出来ない。

対戦相手は、それぞれ違う味覚をもっている子ども3人。
ヤツらのことを、実はまだよくわかっていない。

敵を知り己を知れば百戦危うからず。
先人はよく言ったものだ。

以前に3人とも好反応だったものは、すぐに廃れていく。
調子に乗って間隔を空けずに同じメニューを作ると、撃沈していく。

今日の試作はなかなかうまくいったと自分なりに手応えを感じても、いざ夕食が始まるとテレビに興味を奪われて箸が進まない。


仕事ならいくらでも改善ができる。
しかし、ヤツら3人を同時にうならせることは難しい。

休日はすぐにやってくる。
冷蔵庫の中身とスーパーで品を見てセットポジションにつく。



ときどきどなたかのブログでアイデアをもらいつつ。
10戦で、1勝できたらまだいい方だ。




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思い立ったときにやったか、どうか

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さて、今回は、自然学校から帰ってきた長女、の話。
関連の話はこちら
surrealsight.hatenablog.com

では、どうぞ。









金曜日に帰ってきた長女は、妹や弟と再会を果たしテンション最高潮の抱擁を受ける。母親も仕事から帰ってきて会話は弾み、習い事のダンスに出かけた。
習い事から帰ってくると、体力を使い果たし見たい YouTube を見てご飯も少なめに寝る。


翌日も朝からテンション低めのまま習い事に行き、帰ってくる。
今日日、小学生は忙しい。
緊急事態宣言があけて、兵庫も時短営業が終わりになり、その日は長女のリクエストで久々に外食に出かけた。そこで長女は、ようやく盛り返し、好物のピザをたくさん頬張っている。その後広場で3人で遊び回る。
夜になるとまた電池は切れかける。
特に会話も弾まず、寝る。


今日は朝からだいぶ回復した様子。スイッチをやりながら、ゲームの話をしている。
ゲームが終わると次女と人形遊びに興じる。
その後は祖父母の家へ。


と、まぁこんな感じで筆者は長女と大した話はしていない。
答え合わせをするためにさりげに聞くと、紙切れを見つけたのは次女。
長女はそれを読んで、のところで話は誰かの横やりが入り、答え合わせは終わった。






響いたのかどうかは、まぁいいか。
その時点のその瞬間は、その時しかない。
子どもはどんどんおおきくなる。

結局は思い立った時にやったか、どうか、だな。



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旅に出たい、5歳児

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前回は、ブロガーのりょうさんの記事からの話でした。
surrealsight.hatenablog.com
いろいろとやっていこうということで、今回の話になっていきます。

今回は、5歳児との留守番、の話。


では、どうぞ。







先日幼稚園が創立記念日だった。
誰も見られる人がいないということで、筆者は都合がついたので休みを取って5歳児の面倒を見ることになった。



5歳児は幼稚園の年中組の男子。

昨年ぐらいまでは上のお姉ちゃん二人の後について行き、遊ぶ道具もお人形などが多かった。
男の子らしいといえば、トミカプラレールで遊ぶことぐらいだった。

ところは幼稚園の年中組になり、幼稚園でよく言われているのか「かっこいい」「強い」という言葉に憧れを持ち出し、遊びも戦いごっこや相撲などに変わっていく。

留守番がスターとし、まずはスイッチをやってマリオカートで勝負をする。
その後時間経過によって打ち切りとなり、リアルに戦いごっこや相撲をやって5歳児の体力を削っていった。
5歳児が満足すると、こちらの用事に従順になる。
そうして、男同士二人で昼と夜の食材の買い出しに出かけた。

その時少し時間があったので、ふと思いつき、大阪空港近くのスカイパークへ。


先客の親子連れが大きな空の空気を胸いっぱいに吸い込んで、青空に向かって「気持ちいいね~」と言っている。

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Departure

そこの空は狭くなく、長く直線に伸びた滑走路横目に、小さな雲が清んだような青空にまばらにうかんでいた。

大きな音を轟かせ、ジェット機やプロペラ機が離発着を繰り返す。
5歳児は筆者の肩車に乗って特等席で観覧し、時折耳を塞ぎながら空からと空への軌跡を目で追っていた。

筆者が見つけていない小型機があると、勝手に首を曲げられる。
肩車の土台の操縦の仕方は、そんな手荒なもんじゃない。


一通り見終わって、満足した5歳児に、ジュースを買い与え、がらんとしたベンチで二人で仰向けに寝転んだ。

ふと、横で声が聞こえた。



「あぁ、飛行機乗ってオーストラリアとか行きたいなぁ」



5歳児にコスト意識はない。







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思いを寄せた、紙切れ

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筆者が仲良くしてもらっているブロガーさんに、りょうさん (id:ryousankunchan)がいる。
この方は2児の父親で、活き活きとした表現で子どものこと、育児のことなんかを記事      にされているブロガーさん。筆者とは今はもういなくなってしまったブロガーさんとの縁で繋がった方でして。
筆者の子どもとも歳が近い子がいらっしゃるので、なんとも記事に出てくる子どもさんのことが微笑ましく、そして勉強になるなと思いながら拝読しているブロガーさん🎵

先日終了した記事で、【人間力に触れる】シリーズは
yukiichihimenitaro.shop
1話毎のりょうさんとの関わりの深い方が出てくるお話で、面白くかつなるほどなぁと考えさせられる興味深い記事でした。


今回はこのりょうさんがしたためられた
yukiichihimenitaro.shop
という記事で、父親について書かれていました。

父親としての子どもとの向き合い方、家庭での父親について、考えさせられた部分がたくさんありまして。

今回はそんなながれからの、小さな、紙切れのお話。

では、どうぞ。





筆者は子どもと、ちゃんと向き合えているかな、と自問する。

もう40代に突入し、これまでは生活の重きをかなり仕事に置いていたように思う。ずっと遅くまでやっていたこともあったし、ほとんど休まずに入っていたこともあったし。

しっかり仕事をして、替えのきかない存在になり、信頼を勝ち取っていくことが仕事だ、みたいな考えが根底にあった。
本当に、古いと言うか時代遅れの考えを持っていて、病気になって入院するまでは、ずいぶんと無理をしていたように思う。

だから休みの日に子供と遊ぶとなったとしても、どこか中途半端で。家族で旅行に行ったとしても、何と言うか楽しめない自分がいて、旅行中の空気がギクシャクしたりしていた。

りょうさんの記事を読んでいて、なんと言うか距離感がうまくつかめていなかったんだなと思う。
家族なので、自分の子供なので、もっとまっすぐに向き合えばいいのだけれども。



筆者の一番上の子どもであるお姉ちゃんは小学5年生。
兵庫では、「自然学校」なるものがあり、子どもが親元を何日か離れ合宿生活をしながら野外活動などを体験する学習がある。

今週の水曜日から、2泊3日で長女はそれに出かけた。

この前の日曜日、長女は水曜から自然学校に行く話をしていた。
今週の火曜日、筆者は仕事で遅くなり、長女の起きている時間に家に帰ることが出来なかった。
翌日の水曜日、筆者は仕事で朝が早く、家族が寝ている間に朝の家事を済ませて出勤した。


だから、いってらっしゃい、すら言うことが出来なかった。
でも、なんだかこのままじゃいけない、と思って、小さなメモにメッセージを書いて、用意しているリュックサックの上に置いておいた。そんなこと、久しくやってもいなかったのに。


水曜日、家に帰ると当然のことながら、長女はいない。
いつもお姉ちゃんと一緒の小3の次女は、しばらく姉がいないので、寂しくてたくさん泣いたという話をしていた。

「そうだな、寂しいな」と次女の頭をポンポンとしていると、次女がなぜか長女にあてた小さな紙切れをもっていた。

「お姉ちゃんに、無くさないように机の上に置いといてと頼まれてん」

と言っていた。



朝、長女は家を出る直前にその紙切れに気付いた。
読んだけど、もう家を出ないといけない時間。
だから、妹にあとで自分の机に置いておいてと頼んだ。


なんだか、そんな光景が見えた。

次女は「お姉ちゃん、手紙みて、うんって言ってた」という。



ちょっとしたメッセージに、気をつけて行ってらっしゃい、を寄せた紙切れ。



なんとかギリギリ間に合った。
いろんな意味で、なんだかギリギリ間に合った。
筆者はそんな気がした。
りょうさん、ありがとう。


明日、長女が帰ってくる。
帰ってきたら、自然学校の話、たくさんしてくれるかな。





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たまにはということで、10の質問

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さて、今回は、たまにはこんなものを、ということで。

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」に答えてみました。

では、どうぞ。










ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

ジローの部屋。

なぜジローなのか。太郎じゃダメなんですか。
いや、ジローでいいんです。
あえて、ありきたりな感じに、カタカナでアクセントつけただけ、です、はい😅

ジローの部屋は、ここで籠もって記事を書いていく、ということをイメージすると、部屋になりました。
後付けで、訪問したりしてもらったりという表現を使うのに、なんだかやりやすいな、となりました。

はてなブログを始めたきっかけは?

フェイスブックでリア友に、今までの投稿で本かけるんじゃないのって複数人から言われて。
顔見知りの人だから気を遣ってくれてるんだと思っていました。
だから、全く知らない方ばかりの世界で、自分の表現がどういう風にとらえられるのか、誰かに何か響くのか、ということを試してみようとしたことがきっかけです。

自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

思い入れは、短編小説とかもあるんですけど、自分の中では、やっぱりこれ。
わざわざ大学まできて、心友と一生懸命に部活して、超えられない壁を越えようとした話。
たぶん、ラグビーのルールがわからないと伝わりにくいんですけど、この時は心の底から嬉しくて、筆者も、よっしゃー、って両手を突き上げて叫んだんです。
自分のことじゃないのに、他人のことなのに、思い返しても人生で一番嬉しかったことでした。
今よりも文章は下手くそですけど、でも自分の中ではこのわいてくる気持ちを超えるものは、まだ書けません。
surrealsight.hatenablog.com

ブログを書きたくなるのはどんなとき?

時間が出来たとき、ですけど。
仕事帰りにちょっと寄り道して、一息つきながらっていうのが多いです。
だから平日更新が多い。最近土日は訪問できていない方々のブログを固め打ちで読んでます。
夜はコメント打ちながら寝落ちしてることが多くて、記事が進みません💦

下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

短編小説の書きかけの下書きが1本。これは日の目みるかな。
後は気になった言葉をタイトルに入れただけのものが3、4本。
ほぼ、その日暮らしです。

自分の記事を読み返すことはある?

短編小説書いてるときは読み返しまくりました。流れのズレがないかとかいうチェックの意味もありますし、インスピレーションを求めるためにも。
普段の記事はコメントをいただいたときは読み返します。いただいたコメントやブクマコメントの心理を想像して、読み間違えないように自分の文章も読み返してます。

好きなはてなブロガーは?

これはかなりいます。ジャンルもばらばらですし、特定の方を上げるのは難しいですね。自分には本当にたくさんの刺激をもらってます。

はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

何気にはてなを選んだのですが、その選択はとても運がよかったと思っています。ここの方は本当に温かくて、ありがたい。頻度はまちまちですが更新して続けていきたいと思っています。

10年前は何してた?

仕事一色でした。
当時は残業当たり前の感覚で、仕事の経験値を上げようと必死でした。
ただ、本当にそれだけだったので。今思えば、というのはありますね。

この10年を一言でまとめると?

自分の中ではいろいろとあったなと思いますが、走るだけじゃなくて、立ち止まってもいいことにも気付いた10年でした。


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なんで、勉強するのかって?

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前回は筆者のちょっと夢見た妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました🙇
surrealsight.hatenablog.com


さて、今回は筆者にはたまになぜか、無性に勉強したくなる時がありまして。
それは、何か力不足を感じたり、新しい未体験に触れたり、何か影響を受けたりした時なんですけど。

今日はそんな勉強、のお話。

では、どうぞ。












小学校の頃は学校の授業がとても楽しかったので、授業だけで当時は十分足りていた。いかに発表するか、ということを考えていたのと、好奇心があったのと、後に東大にいった天才と仲が良かったこともあって、抵抗が全然なかった。


中学になって、大半の友人と別の学校になった。それまでが友人達との時間がたのしかったから、と気付き、それからはなんで勉強するのかとなったが、ともかく高校には行かないといけない。皆いくから行かないといけなかった。
これの何が役に立つのだろうという考えもなく、目の前の勉強をこなしていくような感じだった。



通えるところの高校に行けた筆者は、そこから広がる将来について考えたが、知っている世界が狭すぎたのと家庭の事情でほぼ一択になった。
ただ、それでいいのかと悩み、大学に行かずに就職しようかとも考えてそういう参考書を買って読んだこともあった。
しかし、大学に行くことにした。ほとんどが進学していたのと、奨学金なるものを見つけたのと。
勉強はそこに行くための逆算で、受動的なものだった。


大学に行くと、まわりは自分の興味のあることや授業に単純に関心を持って自ら学ぶ人が多かった。
それまでのやらされるようなものではなく、自ら学ぶという能動的なもの。
部活にしても指導者はいない。たまに試合に来る監督がいて、自分たちで練習を考えて自分達でトレーニングを考えて、やっていく。勝つためにはどうしていくか、と。

「なんで勉強をするのかって?」
「大人になればわかるよ。」

かって高校時代に、とある先生が言っていた話だが、それってこういうことなのか?と半信半疑でわかったつもりになっていった。
勉強は圧倒的に比重があった、憶える、から、情報をまとめる、解釈する、グラフ化する、伝える、などに変化する。
どれもそういう方法論を学んできたのではないために戸惑うが、それが出来るようにならなければ。


社会に出ると、勉強は選ぶためにやっていく。これはあってる?間違ってる?ためになる?危険?
何も知らなくては選べない。
何も情報を解釈出来なければ、選べない。
選んだことに責任がある。


このつながっている流れ、ってなんだかやっと気がついたような気がするんだけど、十代の頃の自分に聞かれたら、どういうだろう。
説明できるかな。

なんで勉強するのかって?
大人になればわかるよ

と、やっぱり言うのかもしれないな。

>ブクマコメントありがとうございます!
>テイルズ (id:MyStory) さん
はっきりと教えてくれない大人に、なんだかなぁと思っていたんですけど、自分も同じでした😅わかってたら、もっとすごい大人になっているのかもしれません😁

>まっこさん (id:makkosan70)さん
まっこおばさま、短大の話を以前に書かれていましたね🎵好奇心がなくなると人は退化してしまうようにおもいます。私もブログなかったら危なかった😅

>ユゥヨ (id:byte0304)さん
部長、ありがとうございます!部長は常に学ぶ姿勢をお持ちだなっておもいます。自分もそうありたいです🙇


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想像だけで、幸せに

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さて、今回は、短編小説の表紙、に関する短いお話。

では、どうぞ。










本日通勤途中の電車の中で、テイルズ (id:MyStory)さんのブログにお邪魔いたしました。
talesofme.hatenablog.com


テイルズさんはおそらく筆者より少し年上のブロガーさんです。柴犬を愛してやまない方でして、趣味やレトロなおもちゃなんかのお話を記事にされていて、筆者は懐かしいと思いながら拝読いたしております。

そのテイルズさんが記事にされていたものに、とても興味深い記事が書かれてありまして。

それは、「装丁カフェ」
talesofme.hatenablog.com
どうやら、文字を打ち込むと、本の表紙をイメージして作ってくれるというサイトがあるらしいのです。
早速テイルズさんの記事に書かれたリンクから、飛び勇みまして、簡単に出来るっていう謳い文句通り、簡単に作ってみたのです。


それが、これ↓

f:id:surrealsight:20211013185452j:plain
本が出来た気分

ちょっとテーマが、デートなんですけど、それは背景がテーマ毎に変わるようでして💦

筆者は雨宮淳一朗氏で試してみたのです。

それで一番イメージに近いものはこの背景でした。

朝、出勤途中の電車の中でこれを見て、もうちょっとで

おぉ、すげぇ

と声が漏れるところでした😅危なかった。


いやいや、雨宮氏、あなた本になってますよ。

と、本人に伝えたくなりました。無理ですけど。



今日は朝から想像だけで幸せになれました。
テイルズさん、ありがとうございました🙇



>お知らせ
この記事、スターやブックマークのボタンが出ないという不具合があるようです。自分でも確認しましたが、スターやブクマのマークが出てきません。
特に何か設定かえてはないんですけど、現在原因がわかりません🙇ご迷惑をおかけいたします。

21:55
不具合が直りました。
LSS (id:little_strange)先生がツイッターから遠隔で的確に修正内容について、ご教示下さいました。
おそらく、私が何個か文字を消してしまっていて、不具合になっていたようでした。
皆様ご迷惑をおかけいたしました🙇

>ブクマコメントありがとうございます!

>まっこさん (id:makkosan70)さん
まっこおばさま、不具合すみませんでした。束の間の夢ですが、とても良い気分になれました。
これこそが小さな幸せ☆

>トビウオギタオ (id:mr_redwing_children)さん
不具合すみませんでした。全然自分ではわかっていなかって。初めと終わりを定型文化して、いつも記事を作成しているんですけど、消してしまっていたみたいです、文字を💦
以前に稲葉さんと櫻井さんの対談についてのコメント書いて下さいましたよね。すぐにあの対談見てたんですよ。いやぁ、この2人の会話がきけるなんてって感動しました。
やっぱりプロ、その意識に敬服いたしました。そしてあの対談からの今回のタイバン!この発展やばすぎましたよ☆

>テイルズ (id:MyStory)さん
ブクマコメントもありがとうございます。おかげさまでたくさんの方からコメントいただきまして🙇本当にありがとうございました。
こんな気分を味わえただけで本当に十分でございます。また、精進いたします😊

>ちまりん (id:chimaring) さん
すごいでしょ、これ本当に。これを見つけたテイルズさんはファインプレーですよ☆
記事を見てすぐにリンク叩いてしまいました(笑)


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変わろうとしなきゃ、変わらない

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さて、今回は、飽きっぽい筆者が、続けてきたもの、の話。


では、どうぞ。








一年前の今日、筆者は公園にいた。

かなり落ちてしまった体力を、立て直したいとずっと思ってはいたけれど、行動するのが面倒だという気持ちに、ずっと負けっぱなしだった。

バッテリーを使い切らずに、中途半端な状態で充電し、満タンになる前に使い出す、という典型的なバッテリーがダメになる睡眠の取り方で、体力もすり減り、過去に病気になった。
2カ月の入院である程度回復したにもかかわらず、またもとの生活に戻りそうな気配があった。


筆者は公園で、思い立って懸垂を始めることにした。

公園でできそうな筋トレで一番ハードル高そうなもの。初めはたくさんの種類に手を出さず、これだけを続けようと思ってやり始めた。


何かを変えなきゃいけない。
変わろうとしなきゃ変わらない。


これを1年続けることができたら、なんだか変われそうな気がする。



仕事の忙しさも波がある。
雨も降るし、湿って滑るときもあるし、鉄が熱い日もある。
間隔が少し延びても、手のマメが消えないうちにまたやりにいく。

仕事帰りにジャケットを置いてやったり、アオハル中の若者を横目にやったり、先客がしたあとにやったり。


週に何回もという頻度ではないから、ジムに行ってる人のように身体に劇的な変化は見られない。

でも、何かが違うと思う。


今日で公園で思い立ってから、一年。
一年前の自分は、遠い過去だ。


>ブクマコメントありがとうございます!!

>まっこさん (id:makkosan70)さん
まっこおばさま、メンタルの部分で少し違いが出てますね。後は今年の冬の健康診断で結果だそうとしてます🔥

>AKI (id:aki800)さん
今まで散々適当な理由で止めてきましたから😅近所の3つくらいの公園でできるのです。仕事帰りによって時々やったり、土日にスーパーへ買い物に行く前にやったり。
過去は戻るとまた病気になってしまいそうなので、断固たる決意、を崩してしまわないように、ここに書いているというところもあります。

>ちまりん (id:chimaring)さん
最初は全然出来なくてなえそうなので、この一種目を続けようとしました。今は家でもできるやつを取り入れたりして。一気にたくさんやろうとするとやるまでの気持ちのもっていきかたが難しいのでハードルさげてやってます😅



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咲かせたい、華

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さて、今回は、花ではなく、華の話。

では、どうぞ。












なんだか記事を書こうとすると、小説の続きを考えてるような気分になる。
ブログの記事はリアルな話で、短編小説は当然ながらフィクションだ。
あまりにもはっきりしたことなのに、なんだかまだ境界線があやふやになっている。

抜歯したのにまだ麻酔が残っていて、歯があるのかないのか、ふわふわしていてよくわからない感じみたいだ。


さて、仕切り直して現実に目を向けながら。





筆者は教育系の大学出身なので、何かの機会に教職の方と接点があると、勝手に親近感を感じてしまう。

相手からしたらどうでもいい話なんだろうけど、面識がないために構えている相手に、

「実はこう見えて私、教職を目指していた時期があって。えぇ、まぁ、教職に就かなかったアウトローなんですけど」

なんて話をすると、構えていた相手の表情がほころぶ。


そんな感じで話していると、最終的には

「今からでも遅くないので採用試験、どうですか。年齢制限なくなったんですよ」

と誘われるという話のオチになり、

「いやいや、もう荷が重いですよ」

と苦笑いしながら話をして会話が終結することが多い。




社交辞令のような会話だが、意外と相手は結構本気で誘ってくれたりして、外からの中途採用が本気なんだなぁと感じずにはいられない。


今の会社には、一人前に育ててもらった恩みたいなものがあって、個人的には「まぁ、ここでいいか」と思っているため、転職しようとも考えていないが、そういう話を聞いた時に、そうしたらどうなるかな、という想像だけはしてしまう。


いいように思えるのは、きっといい部分しか見えていないから。他人の芝生は、なんとやら、のように。


そして、思考がぐるりと回って、元に戻ってくる。





春に内部異動した今の環境には、まだまだ伸びしろがある。研修をオンラインでやりながら、資料をまとめていると、わかっていたつもりでまだまだ知らなかったことがたくさんあることに気が付く。
質問者の相談を根拠と経験を使い分けて説明し、理解を得られるとなんだか役に立っている気になる。



まだまだ、ここでやりきってない。
ここでしっかり、華、咲かさないとな。




>ブクマコメントありがとうございます。

>まっこさん (id:makkosan70)さん
まっこおばさま、ありがとうございます!
おばさまが、なんだか応援団のようで嬉しいです💨ほんと一度ご挨拶にいきたいです🏃💨

>ユゥヨ (id:byte0304)部長
例え話、わかってくれましたか😁フワッと思いついて書いたんですけど、ちょっと伝わるかなぁと思っていました!よかったです🎵



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それは、それで

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前回の
surrealsight.hatenablog.com
を書いて、筆者はその流れでまた記事を書いていこうとしていたところ、この前の日曜からまた仕事が急に忙しくなり、しばらく消えてしまっていました😱
週の後半に入り、ようやく余裕が見え出して、本当にたくさん頂いていた短編小説へのコメントやブクマコメントを返しだして、やっと久々の更新になります。


さて今回は、それは、それで、という短い話。

では、どうぞ。








3本目の短編を書き終えて、3本あるとなんだかちょっと短編らしく見えて、昨年の今頃からは想像もできない形に、自分のブログがなってきた。

1年続けて、やっとブロガーと呼べるようになった気がして、自分の中では趣味としてもいいかなと、思い始める。

小説家ですか?いやいや、かけ出しです。初心者なんです。
それは、それでありがたいんですけど、滅相もない。

はてなの方々は、とても優しくて結構な字数であるのに目を通して下さり、たくさんのスターや温かいコメントを残してくださる。

ブログに書かれている記事は、本当に人によって千差万別で、何が良くて何が悪いとかいうこともなく、それは、それで、思い思いの個性が電子空間の中に表現されている。

ここの距離感は、パーソナルスペースに片意地を張る必要もなく、ソーシャルディスタンスも気にしなくてよく、ただ、見えない空間の向こうの人を意識する。

今日の記事は、今日見ないといけないということはなく、過去の記事を読んでもらえると、それは、それで、素直に嬉しい。


もっと早く知っときゃよかった。
いやいや、この世界に入れてよかった。

始めた頃から、少しでも上向いたのなら、それは、それで、皆さんのおかげ。



あぁ、やっと帰ってきた感じがする。
また、ぼちぼちと書いていこう。



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『福井歳春の杞憂』編、が出来るまで

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 皆様、今回の短編小説『福井歳春の杞憂』へのあたたかなコメントやブクマコメント、スターをたくさんいただき、本当にありがとうございました🙇

 さて今回は、この話を執筆過程などを少し。


 前回は、子育て世代のお母さんと小学生のお兄ちゃん、そして高校生の女の子がメインキャストでありました。


 一度書いてみたかった小説をあのような形で披露でき、今回はもう少し考えをこらしてみようかと思いました。

 とはいうものの、自分がまだ経験していない、上の世代の人の考え方や感情がうまく表現できるかというところは課題であり、鋭い人に完全に展開が読まれてしまうということも、筆者としては避けたいところ。

 そこで、今回は構成をしっかり立てようとしたのでした。
 筆者は、構想を練る時、スケッチブックにテーマやポイントとなる場面を、青ペンで箇条書きにして、あげていきます。
 それで、順番を並び替えてそこから膨らましていくのですが、今回は全体像がなかなか見えてこなくて書き出すまでにかなりの時間がかかりました。

 さらに、日付が変わって別の日に書いてみた記事を見てみても、なんだか印象が違っていて、「この表現をこう」とさわりたくなります。
 一部分を変えると、それが連動しているところがあって、また最初から読み直して文脈を見直すと言う作業がいるようになります。

 途中、なんでこんなことをしてるんだろうとふと我に返ることもありますが、そういう時は手を止めて。違うことをやったり、別のブロガーさんの記事を固め打ちで読み漁ったり。

 そうやってまたモチベーションを建て直し、ぼちぼち向かって進んでおりました。

 「事情」でいくかどうかも考えて、今回は「杞憂」。

 なんとなくピンと来たのが「杞憂」でした。
 ただ、タイトルと中身ももちろんリンクする必要があって。何個か候補がある中で、今回はこれに。

 また、広がりを持たせられるように伏線を張ることもいるのですが、あえて鮮明にさせず、ぼやっとした部分も作っていって、それをどのタイミングでつなげていこうか、なんてことを考えています。

 しかし、それだけ考えてもいざ書き始めると、話がひとりでに進んでいくことがあり、進んでいった話の方が構成としては面白かったりして、意外な展開になっていたりします。

 今回の⑤、⑥はそんな感じでした。どうやって昔の事実を解明していくか、これもなんパターンかあって、一番流れたのが今回の流れで、最後はお墓参りを思いつき、それを何回か読み返して、最後は福井夫婦の会話に落ち着きました。

 研究者せしお (id:Seshio-Researcher)さんから、
 『過去の事件も回収して、どうやって考えたのか想像もつきません。』
とブクマコメントいただきました。

 えーっと、構成かなり考えてたんですけど、大半は実は勢いです😅







>短編の各話も含めたくさんのブクマコメントをいただきました🙇本当にありがとうございます!この場でもって、お返しいたします。

>ユゥヨ (id:byte0304)部長
小説家ではないです。やっと1年経ったので、ブロガーの仲間入りをしたところのひよっこですよ😅
スケッチブックは、企業秘密です💣
嘘です、ちょっと外向けにきれいなページってないんですよ。
本編を読んでいる部長がドキドキしてくれたので、なんだか登場人物の緊迫感が伝わったのかなって、自己満足してしまいましたよ😁

>tamaminao (id:tamaminao)さん
現役編集者の方に面白かったと言ってもらえると嬉しいですね。スケッチブックの中は見せられるような綺麗なものじゃないんですよ😅次回作で上手くまとまれば、それを記事にしてみるのもありかもしれませんが、でも自信がないです😓
本編へのブクマコメントもありがとうございました。タクシー業界の話はちょっとマニアックなところでしたが、もっといい流れがあるんでしょうけど、なんとか自分なりにラストの展開と繋ぐことができたかな、って思います。

>Pちゃん (id:hukunekox) さん
スケッチブックに構想ねりまくりです😅ただ、いろんな線が入ったりして、外向けに出せる代物じゃないんです💦掃除していないじぶんお部屋みたいな感じですね(笑)


>defective (id:defectiveness) さん
なんとなくだけでは難しいですね。ただ、自分もメモをとるのは普段から苦手で。スケッチブックの中は整理されてないんです。
本編へのブクマコメントもありがとうございました。久しく目尾w通されていなかったのに、私の短編で膝微差に読み物を、とのこと。恐縮です🙇

>ちまりん (id:chimaring) さん
本編へのブクマコメントありがとうございました🙇今回雨宮さんは後半部分のみの出演でしたが、また次回を考えて、お話に雨宮さんが顔出してもらえるようにしていきたいなと思います✴

>まっこさん (id:makkosan70)、まっこおばさま
本編各話へのコメントありがとうございました🙇
おばさまに最後よかったと言ってもらえて、旦那さんを思い出したと言ってもらえて、なんだかとても達成感を感じて、感無量になりました✴

>研究者せしお (id:Seshio-Researcher)さん
改めまして、本編へのブクマコメントありがとうございました。一気読みしてもらえたのは嬉しい限りです✴また次回作への意欲をいただきました!

> (id:kaiyumaru)さん
ブクマコメントありがとうございました。時々固め打ちでお邪魔しています。名言がとても響きます。

>AKI (id:aki800) さん
最初は思い切って書いてみたので、増本優芽編はそんなに深く考えていなくて、こんな感じでというイメージ先行でいってました。雨宮編は時系列がズレてはいけないとメモをいろいろと書くようになり、今回の感じです。さすがに長編はまだまだ書けませんが、自分の中のチャレンジを続けていきたいです。記事の紹介をいただきまして本当にありがとうございました🙇

>DIT井上 (id:ditinoue)博士
博士も執筆進んでいますね、すばらしい!めちゃくちゃ刺激をもらっています。また、カクヨムにもお邪魔しますね。
また、博士の講評もお待ちしています🙇




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【短編小説】 福井歳春の杞憂⑥

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さて、今回は短編小説の最終話、となりました。
これまでのお話はこちら。

surrealsight.hatenablog.com
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では、6話ものの第6話。
最終話を、どうぞ。


















『西園寺…』
福井はこぶしをまた握り込んだ。
『こんな事があっていいのか。正直に生きてきた者が馬鹿を見て、うそつき野郎がまかり通る』
ぎりっと奥歯を噛み締める。

「残念ながら過去に確定したものについて、現場の我々はどうしようもありません。そして、調べたのですが、西園寺さんはもう…」
「えっ」
と福井が反応すると、雨宮という警察官は首をふった。

「もう、残念ですが。お亡くなりになっておられます。」

「そう、だった、のか…」


 あれから西園寺と全く連絡が取れなくなっていた。会社から聞いて、一度住所地を訪れたことがあったが、もぬけの殻となっていた。
 なんとか連絡をとりたかったが、それ以上福井には調べようがなく、いつかまたどこかで出会うんじゃないかと、淡い期待をもちながら、そのままとなってしまった。


『待てよ、なんでこの雨宮という警察官は西園寺のことを知っているんだ?さっきのおかげさまは』

 福井はゆっくりと顔をあげる。福井の中で破断面のバラバラなピースが、『カチッ、カチッ』と音を立てて、一つずつはまっていった。


 雨宮という警察官は福井の表情が確信に変わるのを待っているかのようだった。


 福井は、理解ができた。
 ようやく、全てがつながった。

 福井の表情を見て確信を得たのか、雨宮という警察官は一度頷き、こう切り出した。

「そうなんです、だからおかげさま、になるのです」






 雨宮という警察官はそう言った後、話題を変えるようにまた話し出す。

「実は奥様が交番からの帰り際に、『夫がおそらく近いうちに雨宮さんのところに来ると思います』ということをおっしゃってました。『あのひと、本当は警察が嫌いだけど、そういうところは筋を絶対に通すの』と」
 福井は、急に立ち上がって雨宮という警察官に背を向けた。自分が妻の想像通りに動いてしまっていたことが恥ずかしくなったのだ。

「お互いが何を考えているかわかるって、本当に素敵なご夫婦だと思います。」
 雨宮という警察官の柔らかい物言いが背中を押してくる。

「今回のこともご主人が機転を利かせてすぐに通報されていなかったら、実際、どうなっていたかはわかりませんでした。私もいろんなかたちのご夫婦にお会いしてきましたが、こういう風に思えるって本当にいいご関係だなと思いまして。」
と雨宮という警察官がしみじみと話している。


『確かに紀子が言うように、いい人なのかもしれないな。』


「奥様は恐縮した感じで、後日ご主人が警察署に見えられるかもしれない、という話をされた後、交番から帰るために立ち上がられました。その際私には、奥様は少しゆっくりな立ち上がり方に見えました。」

「そして、奥様は膝の上に置いておられた鞄を床に落とされてしまいました。奥様は慌てて謝りながら荷物を拾われていました。私も机の前に回って、床に散っていた小物を拾いまして、お渡ししたのですが、奥様の手が震えているように見えたのです。
 私は、奥様の顔を見上げて
『大丈夫ですか』
と声をかけました」

「すると、奥様は無理に微笑まれました。少なくとも、私には、そう、見えました。」
と、雨宮という警察官は続ける。


『安心してさっきの恐怖がまた出てきたのか。』


 福井はそんなことを思い、心配になった。雨宮という警察官は、こちらの様子を見て頷き
「おそらく」
と言う。福井は目を見開いた。ただ、雨宮という警察官は福井の表情を気にしている様子はない。

「おそらく、奥様は先程のことを思い出されたんだと思いました。ですので、私は少し落ち着かれてから帰られるよう、お話しいたしました。奥様は座られて、交番の勤務員が出してくれた温かいお茶を飲まれました。」


 雨宮という警察官は
「どうぞ」
と、福井に言ってきた。福井は、自分が立ち上がっていたことに気付き、また促されるまま雨宮という警察官と並んでまた、座ることにした。


 雨宮という警察官は、妻の話を続ける。
「奥様は、このように仰っておりました。」
と言って説明を続けていく。
 
 
 その時、福井にはなぜかそこに妻がいて話しているかのような感覚に襲われた。
 目の前にいるのは雨宮という警察官のはずなのに、雨宮という警察官の説明が、よりはっきりとした妻のイメージになっていく。
 それは、とても不思議な感覚だった。




「雨宮さん、本当にすみません。情けない姿を見せてしまって。
 ちょっと、ほっとしたのよ。おとうさんも警察官の皆さんもいてくれてよかった、って。
そうしたらね、急に怖くなってしまって。だめね、ほんとに。」

「うちのおとうさんね、あぁ、私の夫なんですけど、タクシーの運転手をしているの。
 昔ね、おとうさんの同僚の方が大きな事故を市内で起こしたそうでね、その時の警察の対応に不満を持っているのか、おとうさんは警察が嫌いなの。私はそんなことないんですけどね。」

 
「おとうさんは、私たち家族のために二交代の勤務をずっと続けて、頑張ってくれていてね。
 勤務時間が不規則だから、この歳になったら正直しんどいはずなのに、文句も言わずに働いてくれているの。だから私、本当におとうさんのこと尊敬していて。
 ただね、おとうさんがずっと運転の仕事をしてくれてる以上、なかったらいいんだけど、本当にずっとなかったらいいんだけど。
 私はいつかはおとうさんが、同僚の方のように事故を起こす日が来るかもしれない、と思うの」


「そんな日は来なくていいのよ、本当にね。でも来るかもしれない。
 もし、そうなったら。
 もしもよ、もし、そうなってしまったら。私は
絶対におとうさんの事は責めないようにしようと思っているの。
 おとうさんには内緒だけど、いろいろと家計をやりくりして、年金と合わせればそれなりにやっていけるぐらいの蓄えも作ったわ。
 こんなもしもは不謹慎よ。でも、いつその日が来てもいいように、もう私は、覚悟はできているの。」


 福井は、言葉が出なかった。何か言おうとしてみるが、喉に言葉が張り付いてしまったようだった。


「なのにね、自分のことになると全然ダメね。うろたえてしまって、仕事中のお父さんに電話してしまって。本当に情けないわ。」

「雨宮さんが言うように、おとうさんが機転を利かせて通報してくれなかったら、うろたえていた私は相手の口車に乗ってしまっていたと思うわ。もしかしたら、大切に貯めてきた大事なお金にも手をつけていたのかも知れない。」

「私、ほとんど自分のいた場所の説明もできていなかったのよ。本当に。思い返しても、自分で言っててなんて説明したのかしらって。
 でもね、ちゃんとおとうさんには伝わっている。自分の嫌いな警察に通報までして、私を守ろうとしてくれた。だから、その場所に、雨宮さんのような人が来てくれたんだと思うの。」



「雨宮さん、あなたはね、なんて言うか不思議な人。今日初めて会ったばかりなのに、きっと聞き上手ね。するするっと、話せてしまうというか。私、おとうさんにもこんな話したことなかったのよ。」

「ありがとうございました、本当に。
 もう、私は大丈夫。こうしてちゃんと守ってくれる人がいるからね。」




 福井の視界にいた妻は、なみなみとゆがんでいき、見えなくなった。潤んだ世界を見直すため、福井は腕で目頭を拭う。
 目の前の世界が一度まっ暗になり、また明かりが差しできた。
 世界はまだ少し波打っていたが、目の前に雨宮という警察官が立っていることは、視界がまだかすんでいながらも認識することができた。



「奥様はそう言って、また立ち上がられました。今度は、しっかりとした足取りで。
 私は、なんて素敵なご夫婦なんだろう、と胸一杯になってしまって、
『お気をつけてお帰り下さい。ご主人によろしくお伝え下さい』
と言って交番からお見送りいたしました。
 奥様は振り返って、とても優しい笑顔で頭を下げられました。」












「西園寺、久しぶりだな」
 福井は柄杓ですくったバケツの水をかけながら、話しかけた。

『歳春さん、悪いね』
「なぁに、いいってことよ。それよりも葬式にも顔を出せず悪かったな。あ、花があるじゃねえか。身寄りはいたのか」

西園寺家代々の墓』と書かれた墓石の周りは、周りの他の墓と比べると、雑草が引き抜かれ小綺麗になっており、仏花が2本生けてあった。

『それはあの人よ、雨宮さんだっけ』
「あぁ、あの人か。警察なのに、なんだか不思議な人だな。俺も嫁さんの心配してたはずなのに、いつのまにかこっちが心配されててな。あいつ、腹くくってさ。俺はずっと、なんとかしてやらないと、と思って働いてきたんだけど。なんていうか、なぁ」

『いい奥さんだね』

「そうだな。俺には、もったいないくらいだな、ほんとに」

 そう言って福井は振り返った。
 妻は花壇に咲いた彼岸花を覗いている。

 福井は元の向きに直る。
 目の前には黒光りした石がある。
 福井はそれにまた、柄杓で水をすくってかけた。

「しかし、あの雨宮という人と関わっただけなのに、なんだか随分と事が進んじまったな。おまえの事故の真相もな。」
『迷惑かけたね、歳春さん。ほんと見落としてしまってて。』
「全く、馬鹿正直すぎるんだよ」
『違いないね』

 福井はまた、バケツから残りの水をすくってかけていく。
 
「俺は警察は嫌いなんだけどな。でもなぁ、あの雨宮って人には世話になった。おかげでこうしてまたおまえと話すことも出来た。ここは筋を通さなきゃなんねぇよな。」

 福井の左手のバケツの水は空になった。

「西園寺、また来るわ。」
『歳春さん、ありがとうね。安全運転で』
「そうだな、あいつに覚悟、決めさせてるからな。気をつけるわ」

 福井はそう言って立ち上がり、バケツを置いて、手を合わせた。






「おとうさん、久しぶりにお話できた?」
 彼岸花を愛でていた妻が聞いてきた。
「あぁ、おかげさまでな」

 妻は嬉しそうにこちらを見つめている。
 福井は、気恥ずかしくなって頭をかく。


 二人は入り口のある方へ並んで歩き出した。

 福井はバケツを持っていない右手を胸の前にあげ、その手のひらを見た。
 そして、その右手で、隣に並んだ妻の左手を、とる。
 驚いた妻の手が少し小さくなったが、やがて、優しく包み返してきた。


「よかったね、歳春さん」
「あぁ、本当にな。よかったよ」






終わり。


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【短編小説】 福井歳春の杞憂⑤

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さて、今回も短編小説の続編を。
とうとう、本作も佳境を迎えました。
6話ものの第5話に突入します。

これまでのお話はこちら。
surrealsight.hatenablog.com
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では、第5話をどうぞ。







 先を走るパトカーが交番に着き、妻は自分の車を駐車場に駐めて、憂鬱な心境で交番のドアを開けた。中に入ると既にパイプイスが用意されていて、そこに腰掛けるように促される。
 妻はため息をつき、手荷物を膝に乗せながら腰掛けた。クッション性のほとんどないイスは憂鬱な気分を増長させる。
 雨宮という警察官は、帽子と手袋とを机上に置いて妻に話し出した。
「長時間かかりまして、申し訳ありませんでした」
「いえいえ、ご迷惑をおかけしました」
と妻は社交辞令的に応えた。雨宮という警察官は、妻に
「もうすぐ終わりですので。特に今回のことでは福井さんに処分はありません。お帰りいただけます。ただ、今後安全運転のお約束だけはお願いします。」
と言った。妻は瞬きをして、
「処分、ないのですか?」
と聞き直した。
 全然違うことを言われるだろうと想像していた妻はハトが豆鉄砲をくらったかのように、拍子抜けする。雨宮という警察官は
「ありません。ここまでお連れしてすみませんでした。現場で終わることも出来たのですが、立ち話も何ですので交番までご足労いただきました。ところで、ご家族が心配されているのでは」
と続けたので、妻はハッとし福井のことを思い出したようだった。
「ちょっと、おとうさんに電話します」
と言って妻は交番から電話した。それがあの
「今○○交番にいるの」という電話だったらしい。


 福井は、ここでつながるのかと納得した。しかし、その雨宮という警察官の話はこれだけだろうか。

「おとうさんに電話した後ね、雨宮さんが教えてくれたのよ」
 妻の話は福井の疑問に答えるように、また始まっていく。



 夫と話をし、だいぶ緊張が解けた妻に雨宮という警察官は話し出した。
「福井さん、ちょっと大事な話をします。」
「あ、はい」
と、妻はかしこまった。
「さっきの事故の相手の方ですが、あの人はおそらく『当たり屋』です。『当たり屋』ってわかりますか。」


「え、ええ~!!」
と声を出し、当時の再現をしている妻はその時の気持ちを現した。ただ、妻が言うにはその時は驚きすぎて目を見開いただけだったらしい。
 

 雨宮という警察官は、続けて説明していった。

 狭い道。
 相手を恫喝する。
 急に態度を変えて心配するようなそぶりをみせる。
 事故を起こした運転手の処分についてやけに詳しい。
 示談で収めようと提案する。
 警察や保険会社は通そうとしない。

 雨宮という警察官は当たり屋の特徴についてゆっくりと説明し、妻はそれを思い出しては頷いた。
「こういう傾向があるんですけど、どうでしたか」
 妻は首を縦にしか振っていない。雨宮という警察官は
「他には、男性が仕掛けてくることが多い、ターゲットとなるのは女性が多いですかね」
と言っている。

 妻は、恐る恐る聞いてみた。
「もし、その話に乗っていたらどうなっているんですか」
「そうですね、持ち合わせがあるか聞いてくるでしょうね。ないというケースが多いですけど、そこで渡してしまう方もいらっしゃいます。後はコンビニとか銀行に誘導されて下ろすように言われたりしています。そして、1回で終わらないんですよ。連絡先を伝えたら、何度も連絡がかかってきます。その都度、何かが壊れた、頭が痛いから薬を買いたい、病院に行きたい、とかの話をしてエスカレートしていく傾向にあります」
 妻は、自分がもしそのような状態になったらというところを考え、ぞっとした。

「おとうさんが警察を呼んでくれなかったら…」
と思わずつぶやく。雨宮という警察官は
「そうでしたか、ご主人がすぐに通報して下さったんですね。それは本当に懸命な判断です」
と言っている。




 話が進まなくなった。あれ、と思って妻を見ると、妻はまたこちらを見つめている。福井は気恥ずかしくなって目をそらし
「あんな状況なら誰だってするだろ」
と答えた。





「今回、パトカーの警察官も違和感を感じて私たち交通課に連絡をくれました。私はたまたま近くで別の仕事をしていたので、わりとすぐに現場に来れたのです」
「今回の福井さんの相手は、絶妙なタイミングであなたの車に近づいてきたようですね。ただ、当然と言えば当然なんですけど、お二人の話は状況が合わなかった」
「だから『かみ合わない』って言われたのですか」
「そうですね、それで福井さんの相手の様子を試しました。後は御覧のとおりです」


「雨宮さんはね、こんな風に言ってたの。あの人、すごい文句を言われながら、たくさん考えていたのね、私、感心してしまって」
「そりゃあ、警察やからな、ちゃんと仕事してもらわないとな」

「歳春さん!」
 急に名前を呼ばれた福井は、思わず背筋を伸ばしてしまった。

「人をそういう風に悪く言うもんじゃありません!」

 妻の目は、真剣そのもの、だった。



 
 そういう感じで妻は、雨宮という警察官から話をされ、そして、相手にもう一度会ったときはどうしたらいいか、今後似たようなことがあったときはどうしたらいいか、ということの説明を受けたようだった。 

「ありがとうございました」
と言って妻は立ち上がる。

 雨宮という警察官は、妻の帰り際
「ご主人、とても奥様思いな方ですね。よろしくお伝え下さい」



「って言ってたのよ、それでもまだこの方を悪く言うつもりかしら」
と妻はこちらに顔を近づけて言ってくる。

 福井はなぜか形勢が逆転しているような気がした。福井はタジタジになりながら
「お、おう。警察にもまともなヤツがいるもんだな」
と言うと、妻は
「歳春さん!」
と、もう一度ピシャリと言う。福井はもう一度背筋をピンと伸ばす。


『ここは、話題を変えなくてはならない。』
 福井は何か別の話題がないか慌てて考える。

 そして、取り繕うように
「そうだ、腹減ったから何かつくってくれよ」
と言った。
 妻は、完全に呆れた顔をしている。そして
「はいはい、お腹すくのって思い出すものなのね」
と言いながら、立ち上がってキッチンの方へ歩き出した。





 次の当務の休憩時間に、福井は仲間に
「休憩に入る」
と声をかけてから、A警察署に赴いた。普段なら自分から絶対に行こうとは思わない場所。
 受付で
「交通課の雨宮さん、お願いします」
と言って、ソファに座って待つことにした。


 警察署の中はいつ来ても薄暗い。もう少し明るくすれば印象も変わるだろうに。

 しばらくして、背の高い警察官が現れて何人かいる来訪者を見てキョロキョロとし、その後まっすぐにこちらに向かってきた。

 歳は30位だろうか、眼は刑事のように鋭くはない。

「すみません」
と福井は声をかけた。
「あ、福井さんですか。初めまして」
 雨宮という警察官は、笑顔を作りそう言って頭を下げてきた。福井はいきなり頭を下げられたので慌ててしまい
「あ、いや、あの。せ、先日は、妻がお世話になりました。お、おかげさまでだまされずに済んだと聞きまして」
「いやいや、私は普通に仕事をしたまで、ですので。ご主人がすぐに状況を理解されて警察に通報されたと奥様から伺いました。今回は、そのご判断が奥様を救われた、と私は感じています」
と言ってまた一礼してきた。
 福井も慌てて頭を下げる。

「ここは人目もありますので、こちらへ」
と言って、雨宮という警察官は福井を奥の方へ案内し、そこの長椅子に腰掛けるように言ってきた。

 福井は、雨宮という警察官と並んで腰掛ける。
 少し、沈黙があった。
 そして、雨宮という警察官は
「実は、ご主人がそろそろお見えになるんじゃないかと思っていました」
と言った。福井は
「えっ。どういうことですか」
と聞き直す。雨宮という警察官は
「なんとなくです。ただなんとなくそんな気がしていたのです。」
 雨宮という警察官は少し嬉しそうな表情だ。福井は、これまでの経験とは違った雰囲気を醸し出すこの雨宮という警察官が掴めず、混乱した。


『長居は無用だ。』


 福井は気を取り直し、そう思って
「お忙しいところありがとうございました。一言お礼を伝えたかったのです。それが筋ってものですので」
とお辞儀をし
「では、これで失礼します」
と言って、反転した。


 福井が数歩進んだところで

「十年位前でしょうか、管内で被害者が重傷の交通事故がありました。」

という声が福井の背中を呼び止めた。


 声は福井の動きを確認するかのようにして、続いていく。


「その事故は、信号のある交差点での車と自転車の出会い頭の事故でした。自転車の運転手は長らく意識不明でしたが奇跡的に一命を取り留めたようでした。」

「信号の交差点での出会い頭事故は、どちらかが、若しくはどちらもが赤信号しかあり得ないものです。車の運転手は残念ながら信号を見落としていた。」

「まだ今ほどたくさんの防犯カメラがあるときではなく、ドライブレコーダーも出だした頃です。その車はドライブレコーダーがあったのですが、そんなときに限って録画が出来ていませんでした。」

「その車は会社の車でした。その事故を起こした運転手は飛び抜けた営業成績を上げているわけではないが、実直でそれまで違反もしたことがなく、自分から起こした事故もない。またお客さんから非常に評判がよく、人当たりがとても良い。」


「え、それって」
福井は目を見開いて振り返り、雨宮という警察官を見ながら、過去の記憶を検索しだした。どこかで聞いたような、知っている


「その運転手は逮捕されました。赤信号無視の疑いで。ただ当時の担当者も、その運転手が本当に信号無視をしたのかどうか、という点について一抹の疑問を持っていたようでした。だから、事故があった同じ時間帯に何日も現場に赴いて歩き回り、聞き込みをしたり、防犯カメラを探したりしたようでした。」
「しかし残念ながら、事故を見たり、事故の前後に通りがかったという目撃者や通行人は現れなかった。事故を起こした運転手に聞いても、一番最初に来てくれたのはバイクに乗った警察官だった、ということでした。」


「担当者は何度も運転手に事故状況を確認したようです。途中で青だったと言う人もいますが、その運転手は『見落としていた』と説明し続けました。担当者がその運転手の人となりを調べていっても、嘘をつかないまっすぐな人間としか出てこない。担当者自身も自分の目で見て、運転手の性格は調べたとおりだと思いました。
 被害者は意識が戻らず、真相はわかりません。信号を見落としたという運転手の話を元に、その事故は送検されたようでした」


『西園寺…』
福井はうつむき、拳をぐっと握り込んだ。またあの悔しさが蘇ってきた。ただ、なぜこのタイミングで雨宮という警察官がこの話を蒸し返したのかはわからないが。


「私たちはある事件の犯人を捜していました。なかなか計画的な犯人で犯行場所を事前に点検し、ドライブレコーダーにもまともに顔が写らないように工夫をしていたので、なかなか犯人像が出ても、それが誰なのかまではたどり着けておりませんでした。」

「しかし、とうとうその犯人と接触することができました。それはあなたの対応のおかげなのです。そして、先日その犯人を逮捕することができました。」

「おかげ!?」
 福井は復唱するが、雨宮という警察官はそれに頷いただけだった。


「その犯人は、私にとって非常に興味深い話をしていました。」


「犯人は犯行の動機について、過去のある交通事故の体験が忘れられなかったと言っていました。その犯人は長い間、生死の境をさまよい、1年ほど経って奇跡的に意識を取り戻したようでした。その犯人は涙を流して喜ぶ家族から、自分の置かれた状況の説明を受けました。」

「その犯人には遠くなった記憶がありました。そして、その犯人が受けた説明は、自分にとってとても都合の良いものでした。」

「だから、その犯人は記憶がない、ふりをした。」


 肌が、びりびりと緊張している。
 福井は両眼を見開き、視界の中央に雨宮という警察官を捉えた。
 声が、喉に、ひっかかる。
 

「ま、まさか・・・」



「そうです、福井さん。そのまさか、なんです」


最終話に続く。


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