ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

続々々 消せない、烙印

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さて、久しぶりに続きものの続編を。
以前に書いていた「消せない、烙印」編。
筆者の職場の同僚のお話。
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com



前回までのざくっとしたあらすじ
筆者の同僚で、ダメ社員の烙印を押された人。
筆者らが机を並べる隣の島の元上司はいかにダメな奴かということを説明してくるが、これまでの仕事で筆者はその人ダメ社員のようには思えなかった。
そうして迎えた、11月。
ある営業所がトラブって炎上し、本社から火消し役として筆者らの係が指名される。当初1番手を筆頭に解決を図ろうとするが1番手は周りの調整をせずにどんどん進めていき、それによって逆に処理速度が落ちてしまっていた。
筆者らの通常業務もある中、現場は付け焼き刃的な対応は求めていない。そこで上司は両方やると言い出した。かなり無茶な仕事量だ。しかし、本社が失敗するわけにはいかず、やるしかない状況だった。

では、どうぞ。





チームのポジションを変更する。
立場上、筆者は取り仕切りと作戦立案担当。
その人は前線の中心に据えて、交渉担当。

一番手には申し訳ないが、進めば進むほど軌道修正は厳しくなる。
そして、今回のトラブルとなった件は法律も絡んでくるやっかいな案件。

そこで必要なことは、現場ではどっしりと構えて交渉することで、後は営業所の人の差し繰りと必要なものの調達、関係先との数々の調整だった。

営業所も本社の意向を一応は聞くものの、本社が責任を持たないであろうと高をくくっているので、こちらの様子を見続けている。


だから、最後までやる意思を見せなければならない。
現場の意向も聞きながら調整を続けていかなければならない。
そして、本社が入る以上は失敗は許されない。


これだけなら、これでいい。
しかし筆者らは通常業務として、研修などの予定も元々組んでいた。
会場の押さえ、研修のアウトラインはできているが、資料はまだ作成途中だ。
これらの作業は営業所の作業を終えてから、あるいは移動時間や隙間時間で作業する必要があった。
定時からが本来業務。
本社は休みを潰せば代休を取るように言ってくる。
効率と重点を度外視すれば、転覆するのは必須だ。



現場は筆者らが常駐することがわかり、回転が変わりだした。
営業所の責任者と連絡を密にして、本社の意向も反映させていきながら、チーム全体の動きを回していく。
交渉のための必要な調査をチームで手分けしてとりかかり、一番手も四番手もそれぞれの役割をこなしている。そして、資料の分析を進めて、必要な報告書を作成していく。


筆者はその人の発案で、想定できる問答を取り上げて、調査に漏れがないか確認していった。その人は過去の経験を活かし、様々な提案をしてくれた。それは筆者も想定していなかったことだったり、細かい大事な注意点だったり。

後々に振り返ると、この時の準備がしっかりできていなければ、かなり難しい結果になっていたのかも知れない。


その人の発案は、涌き上がってきていた。
しんどい仕事も中にはあったが、率先して自らも当たっている。
何より、デスクで仕事をしているときよりも活き活きとしている。
とは言うものの、それでいて驕ることはない。筆者の立場を立てながら、作業を進めている。


研修の準備も佳境を迎えていた。
なんとかギリギリのやりたかったラインでの研修ができそうだった。本社の別部署からの応援も入り、受講者に手応えを感じさせることができそうな雰囲気が出てきた。
せっかく受けてくれるのだ。
現場のためによりよいものとして、困ったときの本社への連絡ラインを作ってもらいたい。



一度止まりかけて烏合の衆に化しそうだった船団は編隊を組み直して最大戦速を高めていった。

そして、営業所のチームは予想以上の速度で交渉のための必要なデータをそろえ、もっていきたい方向への布石を整えていく。

現場での方針は適宜本社に上げていき、余計な横槍も必要なく、必要な準備が整っていることを本社側に理解してもらった。

そうして、機は、熟した。











満を持して、交渉が始まった。
予想されたとおり、物凄いクレームの嵐から始まる。
しかし、その人は動じることなく、交渉相手の話の争点を確認していく。
何日かの時間を使って。
焦らずに、じっくりと。


その人は、クレーマーだった交渉先と数回の交渉を経て、普通に話ができるような関係を築き上げていた。

もちろんこれは、その人と1回ずつの交渉内容を振り返り、現場が集めてまとめてくれた事前の準備も踏まえつつ細かく方針を修正していったことも影響はしているだろう。

しかし、事前に準備をしているとは言え、誰がやっても同じ結果が得られるかというとそうではないと思う。



そして、とうとう交渉先はクレームを取り下げるに至った。
後は、準備していた対応方法で進めていければ。






                                              
これがその人の本来の姿なのかも知れない。


ダメ社員だなんて、とんでもない。
柔軟な、現場対応能力じゃないか。



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>みみこびと(id:mimikobito)さん
過去の経験の話はいろいろと聞いてました。だからあえて自分でやるのではなく、その人を出して自分は裏方の調整役に。結果的ポジションチェンジが功を奏した感じですね。
烙印は焼き付いてます。これ、ほんとなかなか消えない😥

>まっこおばさま(id:makkosan70)
その人のことを私もそういう色眼鏡で見ていたら、きっとこの時の難局は乗り切れなかったと思います。自分から見たら大先輩なんですけど、頼りになる同僚です。

>テイルズ(id:MyStory)さん
今回はギュッとアクセルを踏み込んだ、そんな展開でした。後1話書いてこのお話は小休止させようと思います。この時は係員全員がオーバーワーク。かなりキツかったですけど、その人のおかげで乗り切れました!

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
そうなんです、配置と上司の組み合わせの問題です。そして、上の人のさじ加減1つで能力を活かすことも殺すこともできるなって改めて思いました!

>ユウヨ(id:byte0304)部長
ピリピリの緊張感、伝わりましたか?ありがとうございます!
この時はいろんなことが重なってパンパンでした。一番能力の高いところで最大限やる。このポジショニングじゃないと無理でした💦

>山田さん(id:kirakirapark)
それまでの烙印はそれはもうひどいものでした。だからこそのこの開きになるのかも知れないのですけど。残り1話でこのお話は一旦終わりになります。皆さんのご期待に添えるかどうかですけれども😅

終わりの見えない、戦い

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さて、今回は、蔓延防止から解放された子ども、の話。


では、どうぞ。












桜が見頃ということで、花見に行くことになった。


市内にある大きなため池には、ソメイヨシノが囲むような遊歩道といくつかの広場がある。

落差が3メートルくらいだろうか。
勢いをつければ駆け上れそうな法面を挟んで、上にも下にも遊歩道が設けられている。

この上の遊歩道脇にある草むらにレジャーシートを貼って、簡易テントを立てた。

f:id:surrealsight:20220403145044j:plain
法面とテント

蔓延防止措置が明けた、土曜日の昼下がり。
公園はそれなりのにぎわいを見せていた。

どこか外に遊びに行くことがなかった3人の子供は、法面を駆け下りたり、走り回ったりして遊んでいる。


必然的に鬼ごっこに巻き込まれた。


年長者である新小6の長女がエリアを指定する。
法面を挟んだ100メートル程度の範囲だ。
樹木、小屋、植え込みと適度に隠れる場所もあって、なかなかいい選択だ。


新年長組の長男がカウントダウンを始める。
ゼロになって、ヤツら三人のベクトルは筆者にゴー。



程よく走り、程よく捕まり、程よくかわす。

ヤツらは限界までやってくる。
筆者にも疲れがたまってくる。


新小4の次女が鬼になり、筆者は植え込みの影に隠れて息を整えた。

終わりの見えない戦いだ。






そこに長女がやってきた。
周りを見ながら、一緒に隠れるような雰囲気だ。
そしてしゃがみこみ、
「タッチ」
と言う。


やられた(゜ロ゜;)

完全にマークを外していた。







筆者はまた走り回り、鬼を長男と交代させて、法面の死角に身を隠す。


また長女がやってきた。
「〇○はあっちやで」
と、長男の居所を知らせてくる。

よし、もうちょっとここで回復させよう。
そう思っていると、
「タッチ」




できるようになった(||゜Д゜)

またもや欺かれた。
体力のゲージはまだ回復していないのに。








走り回って、ヤツらを水分補給休憩に追い込んだ。
筆者もすでにレッドゾーンだ。
このピットインの間に筆者はまた別の法面のところに身を隠し、呼吸を整えた。

全く、いつ終わるんだ。


「ホッホッホ、あの子ら元気やのう」
「ほんとにねぇ、あれ?あそこで隠れてはるわ」
「かくれんぼか、懐かしいのぅ」

中越しの遊歩道を歩く、老夫婦。
どうやら筆者のことを言っているらしい。
会釈の1つでもしようか。いや、レッドゾーンの体力を回復させることが先だ。



「ほれ、さっき走り回ってたあの子らじゃ」
「子どもの笑い声はいいですねぇ」

夫婦二人で公園を散歩。
仲睦まじい様子。まさに理想的な様子じゃないか。

「ほれほれ、こっちじゃ」
「鬼さん、こっちにおるぞ」

ん?なんだ?

「ここに隠れておるぞ、こっちじゃ」




スパイか(゜Д゜;)

老夫婦は仮の姿だったのか。




「みっけ!はいタッチ」
罪のない、次女の笑顔。

体力はまだレッドゾーンだ。
老夫婦は笑っている。
罪な悪い顔じゃないか。



走り回って遊び回り、大満足のヤツら3人。
もちろん、筆者が完全にオーバーヒートしたのは言うまでもない。


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>みみこびと(id:mimikobito)さん
再雇用した憶えはないんですけどね。あ、ボランティアか(||゜Д゜)

>へんげ(id:nunohenge)さん
やられました、完全に(゜ロ゜;)思考が読まれてましたね。腕を上げてきてます笑

>まっこおばさま(id:makkosan70)
体力が続く限りやりましたよ笑
こういう夫婦、いいですね。普通に会話があって、気兼ねなく話せるって。ちょっと懐かしくさせてしまいましたか。

>テイルズ(id:MyStory)さん
そうなんです、回復に努めていたのにまさか、ですよ。罪のない笑顔を向けられてたんですけど、大罪ですよ😅
テイルズさんは100字にまとめる天才ですね✨この文章力は秀逸ですよ😲

【はてなスマホ写真部22.3】ぼやけた世界が、飲み込むもの

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さて、今回は、月末もぎりぎりとなったスマホ写真部の活動を。
部の活動についてはこちらを↓
teawase-brog430.hatenablog.com
部員も募集中です。まだ10数人の立ち上がったばかりの部です。


活動は毎月のテーマに沿って、記事に出来そうならする。
厳しそうであればパスして、また翌月のお題に挑戦するかどうか。
写真の技術もいらず、ラフに撮る。
こだわりの写真でもいいし、ウケ狙いでもいい。
エピソードを載せてもいいし、写真だけで勝負してもいい。
そして、それらを見るだけでもいい。
こんなラフな活動です。

ですのでご興味ある方はここでもいいし、上のリンクからコメント下さいませ。
お待ちしております。


今月のはてなスマホ写真部のテーマは、ほし氏さん(id:star-watch0705)の

「足元の写真をスマホに収めました」

では、どうぞ。













神戸という街は、海の近くに山がある。
都会と田舎がちょうど背中合わせで、狭い平野部分にコンクリートが立ち並んでいる。


諏訪山という標高180 Mの小さな山。
職場のある狭い空の間を縫って、北に歩くと見えてくる山だ。


そこの半分整備された、街灯のほとんどない細い道を、確かこの道で合っていたっけと筆者は思いながら、登っていった。


こんな暗がりの中を歩いている人はいない。もし遭遇したら、きっと筆者の姿を見て、向こうがビビるだろう。


物音が草むらからして、姿を見せたのは1頭の大きな猪だった。
彼はさっと翻り、また草むらに消えていった。


文字通りの獣道は途中のだだっ広い、寂れた公園を横切っている。風で遊具がきしみ、音を立てる。
ぽつぽつと灯されている灯りが儚さを映し出しているようだ。


筆者はまた、獣道を上がっていく。
所々にある立て看板だけが、上への道を知っている。


そして、切り開かれた場所に到着した。

足元に広がる世界

足元に広がる世界は、豆電球のように少しぼやけた光が並んでいて、その喧噪は聞こえてこない。

この灯りが灯った世界の中で、あくせくしながら日々生きている。
忙しさも、少しの余裕もこのぼやけた世界が飲み込んでいる。

そう考えると、ふと軽くなるような感覚がくる。

そんな足元の世界を眺めていた。










もちろん、オッサン一人で。


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>まっこおばさま(id:makkosan70)
活動は見るだけでもいいので、気負いなさらず。うまくテーマが合えばでいいのではないでしょうか。

>トビウオギタオ(id:mr_redwing_children)さん
横浜の方がすごいですよ。神戸は山があるので見下ろすことが出来るのは魅力ですね👍
この山は職場から徒歩10分で山道まで行けるんです。ほんと、街の背中に自然を背負ってる感じです。

>ひかるさん(id:myuhikaru)
ご訪問下さりありがとうございます!お身体の方はよろしいのでしょうか?どうかご無理なさりませんよう、お気をつけ下さいませ。
ツインタワーも、ビルの屋上も初期の頃のお話✨ありがとうございます!この話を書くときにビルの屋上の話を思い出しておりました🎵
やっぱり、この軽くなる感覚がいいんですよね。

>ほし氏(id:star-watch0705)さん
お題をいただきありがとうございました。足元を何通りかに変換して、あれよこれよと被写体を何にしようか考えました。
そして、ぎりぎりで思いついたのが、この贅沢な光景でした🎵残業になって、夜景になってしまいましたが、それはそれでというところです。

>AKI(id:aki800)さん
草むらがガサゴソと鳴ったときはなんやと思ったのですが、その後デカい個体が見えました。お互いにビビった感じでしたね笑
元々明るい時間帯を撮りたかったのですが、このぼやけ具合が自分の腕らしくてちょうどいいのかなって思います。

何かを、やりたい

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
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さて、今回は、短い心境の話。

では、どうぞ。









何かをやりたい。
焦っているわけじゃないけれど、何かを始めたい。

手当たり次第というわけではなくて、なんでもいいわけでもなくて。



何かをやりたい。
前にやっていたことでもいいし、新しいことでもいいし。

でも、何かを始めないといけないわけじゃない。



何かをやりたい。
ちょうどいいものが見つからなくて、まだ何かを始めた訳でもないんだけど。

楽しむため?人の役に立つため?
そういう理由付けも置いといて。



何かをやりたい。
他人が羨ましくて?他人と比べたくて?

いやいや、そういうものも置いといて。



何かをやりたい。
内なる自分に耳をかたむけると、そういう気持ちが湧いてくる。

それはきっと前を向き出したから、かな。



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>まっこおばさま(id:makkosan70)
気持ちがあれば、前に進める。素敵な言葉です✨ありがとうございます!

>テイルズ(id:MyStory)さん
長続きしなくたっていいんです。違うと思えば移ればいい💨ありがたいです。焦らず、探してみます!

>トビウオギタオ(id:mr_redwing_children)さん
ギタオさん、共感ありがとうございます!なんというか悶々とするこの感覚。この時期だからなんでしょうか、それとも何かあるのかなって思ってしまうこの感覚。ギタオさんも何か見つかるといいですね✨

>ユウヨ(id:byte0304)部長
確かに今は時期的に始めやすいですね、年度がリセットされますし!
部長が始めたスマホ写真部はどんどん広がりをみせて、面白い部員の世界が広がってますね✨

>ひかるさん(id:myuhikaru)
共感ありがとうございます!普段の記事はかなり見直しをするんですけど、この記事はさらっと出てきたものをそのまままとめてみました。内なる声に耳を傾けて。
何かをやりたい気持ちを持ち続けられるように日々整えていきたいです🎵

渡りに、バス

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
ご無沙汰してます、ジローです。
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さて、今回は、久しぶりにやらかした話。

では、どうぞ。






大規模接種会場に行くはず、だった。


阪急電鉄神戸線のハブ駅となる西宮北口駅
ここを中心に、北西へ徒歩15分のところへ。
1回目と2回目の設定会場となっていた体育館までの道のりは、そこそこある。

あまり早く行っても会場で待たないといけない。
だから、うまく調整をして会場入りしたはず。


体育館は、なぜか暗い。
以前はそこらうちじゅうの電灯が点灯し、白い目張りがたくさんあった。
そんなにも人が来なくて、規模を縮小したのだろうか。

もっと奥でやっているのだろうか。
それなら案内が出ているはずだ。

これは、もしや





会場ちゃうやん(゜ロ゜;)


予約時間まできっかりあと10分。
ちょうどいい時間じゃないか。
って、感心してる場合じゃない。


グーグルさんに大規模接種会場を尋ねてみる。

西宮北口駅から南へ徒歩5分。


体育館を出て途方に暮れたとき、目の前のバス停に1台のバスが収まった。
表示は「西宮北口駅



前に並んでいた年配の女性は、定期を持っているようだ。
ピッとやっている。

筆者は自分のスマホケースに挟んでいる、定期でやってみた。

ピッ。




発車します、とアナウンスが流れる。
バスはゆっくりと進み出した。




筆者は焦っていた。
定期に現金をチャージしたおぼえがない。


バスの席は満席で、柱を伝いながら前に行く。
ここは運転手さんにチャージが出来るのか、聞くしかない。
聞きやすそうな運転手さんならいいのだが。


そうして、そろりと目視確認をした。
パンチパーマに、色眼鏡、だった。


クレヨンしんちゃんの園長先生やん(゜Д゜;)
子どもに「組長」と呼ばれ、寄りつかせないオーラが半端ない、あの幼稚園の園長先生そのものだった。


あかんあかん、これはあかん。
話しかけられそうにもない。



バスは終点に到着した。
皆、ぞろぞろと立ち上がり、ピッピ、ピッピしだす。
今のところ園長はにこやかだ。

しかしこれは仮の姿。
筆者のところで本来の姿を見せるに違いない。



筆者は列のしんがりへ回ろうとした。
すると、最後尾の若い女性が、「どうぞ」、と言ってくる。

筆者は最後に回りたい。
「どうぞ」、と返してみた。
いやいや、がついてまた、「どうぞ」が返ってきた。

彼女は微笑んでいる。


手強い(||゜Д゜)
なんでこんなに手強いんだ。



列は、どんどん減っていく。


園長との対決の時がきた。
筆者は平静を装って、前に続いて定期をかざした。
ピッ。

「入ってないよ。」

ドスのきいた声で刺された。
やはりきたか、園長。

筆者は、「チャージ出来るんですか?」と返す刀で聞いてみた。


「出来ないよ」



やられた(゜Д゜;)

声なき声が胸の奥をこだまする。



両替をする。
後ろの視線が痛い。

精算機の中をカラン、カランと硬貨が音を立てて流れていくと園長は表情を崩し
「ありがとうございやした」
と言ってきた。

筆者は後ろの微笑み女性に会釈した。
彼女も微笑みを返してくれていた。



会場に10分遅れで到着し、ワクチン接種は難なく終了した。遅れようが何しようが、その日のうちにワクチンを接種さえしてくれれば、会場の人は良かったような反応だった。

なんだか拍子抜けだった。
でもまぁ、なんとかなったときは案外こんなもんなんだろう。


副反応だけは翌日しっかりとやってきた。
モデルナのコイツだけは、こんなもんだろうと言えなかった。


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ブクマコメントありがとうございます!
>ひまり(id:pintocare)さん
久々に乗ったバス。果たして本当にこのバスでよかったのか、と思いながらのっけから、いいのかな、これで、ばかりでした😅
ネタにはなりましたけどねぇ。

>まっこおばさま(id:makkosan70)
実はコミカルな部分もあるのです😅プリッツとコンビで漫才やってた頃もありましたしね笑
端からこの様子を見てたら、めちゃくちゃ面白かったやろうなって、思います。

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
お気遣い、ありがとうございます🙇副反応にはやられました。仕事は休まなかったのですが全然頭は回らずで💦モデルナをなめてましたね😅

>みみこびと(id:mimikobito)さん
手強いに反応下さり、ありがとうございます!自分でもここの下りがひらめいたときは、キター(・∀・)ってなりました。組長並みの存在感を出すことがこの一言で出来た気がします。
どうぞの連鎖、手強いんです笑

>AKI(id:aki800)さん
市バスとかに、いてはりそうなあの雰囲気そのまんまの方でした。きっと、丁寧な対応をなされているんでしょうけど、焦っているので完全にフィルターかけて見てしまいましたね😅

>トビウオギタオ(id:mr_redwing_children)さん
バスのくるタイミング、行き先だけでもなんだか運以上のものを感じるのですが、園長と微笑み女性は完全に盛りすぎですよね。しかし、ぎゅっとなって一気にきました😁ほんまに焦りましたよ💦

>テイルズ(id:MyStory)さん
夢の中で、ですか。これ本当に焦りますよね💦
あのガバッて起きたときの、これは現実?夢?
夢かぁ、よかったぁ( ;´Д`)という安心から寝たときの二度寝は深いから危険ですよね( ̄□ ̄;)!!

失敗の、うち

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surrealsight.hatenablog.com
前回の記事では、それまでとんとご無沙汰いたしておりましたところ、たくさんの方がご訪問下さり、また筆者はたくさんの温かい言葉もいただきました。本当にありがとうございます🙇
いろいろと考えて、勝手に沼の深みにはまっておりました。
そんな筆者に、ヒントをくれた友人の話が前回の記事でした。


さて、今回は、ビアノの発表会にて、という話。
たまたま、久しぶりに参加した子どものピアノの発表会での出来事です。

では、どうぞ。











今日は、子どものピアノの発表会。

ホールを借りて、何人かの子どもが、ビアノの先生と共に練習してきた課題曲を演奏する。
女の子はドレスを着、男の子はネクタイを締めて、緊張した面持ちで。

プログラムに添って、入れ替わり立ち替わり演者が前に出る。



目の前は、ピアノ教室で一番上手い女の子が弾いている。流れるような演奏をみせていたとき、ふと曲がとまった。
彼女は数小節戻って、そこの旋律を越えようとするが、さっきのところでまたとまってしまう。


彼女の表情が、曇る。


しかし彼女は、何とか思い出してそこを乗り越えた。
ただそこからの音は、どこか残りの譜面をこなしていくかのような音だった。




演者は、また交代する。
始まりと終わりの拍手が交錯する。




また彼女の番が来た。
彼女は溢れる涙を拭い、ピアノの前に立てずにいる。


ピアノの先生は、彼女の次の課題曲がいかに難しい曲か、ということを説明し出す。
音大の入試でも使われる曲。
私も間違えることもある。さっきも自分の曲でミスをした、と。


観客はおそらく皆、頑張れと思っている。

手を握っている人。
前のめりになっている人。
真剣な眼差しを向けている人。

しかし、そこは発表会。
声をグッと飲み込んでいる。



やがて、彼女の表情が変わった。腹が座ったのだ。
彼女の挑戦が始まった。

せわしなく動き出した細い指先によって、さっきまでの静寂が嘘のような力強い旋律が走り出した。
確かに、聞き慣れたプロのそれと比べるとテンポは少しゆっくりだ。
しかし、聴衆を聴き入らせる気持ちのこもった旋律が、ホールの中央に陣取ったグランドピアノから溢れ出している。


少し音がずれる。
今度は動揺せず素早く数小節戻って、リカバリーした。

そう、それくらいは失敗のうちに入らない。
自分の子でもないのに、必死に応援している自分がいる。



やがて、グランドピアノが鳴り止んだ。
最後の和音の余韻が響く中、彼女は立ち上がり礼をする。
そして、少しはにかんで自席に駆け戻った。


ホールは、その日一番の拍手で包まれていた。



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ブクマコメントありがとうございます!
>Pちゃん(id:hukunekox)さん
本当に頑張ったなって、思います。こちらも心の中で声に出して頑張れって言ってました👍
終わったときは、しびれましたよ✨泣きそうになりました!

>テイルズ(id:MyStory)さん
沼はけっこうもがいてまして、更に深みにはまる感じでした。上手く考えがまとまらなくて💦
まっすぐにピアノに向かう彼女はとても眩しかったです✨とてもいいものを思わぬところで見ることができました🎵

>ユウヨ(id:byte0304)部長
そうなんですよ、ほんとによく頑張ったなって思いますね!
失敗を恐れず、チャレンジしてみる気持ちをもてたことが今後に繋がっていくといいなって思いますよね✨

>DIT井上(id:ditinoue)博士
何度か読み返したんだけど、彼女は下手と言われたりしていたわけじゃなく、完成されたような曲を弾けたわけでもないからちょっと違うかな😅
でも、ブクマコメントありがとう。また博士のカクヨムにもお邪魔しますね!

続 らしさって、かえるもの?

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いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
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さて、今回は、九州からの、定期便の話。

では、どうぞ。



















九州から、便りがくる。
もちろん、紙ではなくて、通知音付きで。



だいぶ前に書いた、「らしさ」についての話。
surrealsight.hatenablog.com
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この話に登場する彼女は、九州の小学校の教師。
筆者の学生時代からの数少ない心友の一人。
彼女は昨年度6年生の担任をし、今年度も続けて6年生の担任をしていた。

彼女が受け持った今年度の6年生は、4年生から学級崩壊していたクラス、だったらしい。



もう、6年生。
後のない、学年。
学校としては、背水の陣。
そんなさなかの、白羽の矢。

随分と前に書いた前編と後編の後編には、そのクラスが落ち着いてきているという話を書いていた。


しかし、どうも一気に様変わりしたわけではなくて、トラブルや問題はよく起こっていたらしい。
しかも、隣のクラスの問題児が自分のクラスに来てそのまま居座ったり、こちらのクラスで悪さをしたりということもよくあるようだった。


筆者は教員の免許を取るところまでは確かに一緒に勉強していたが、そこから先の知識は当然ない。
だから筆者は免許を持っているだけの、いわばペーパードライバー。

彼女のやり方が正しいのかどうかも分からないし、前の学年までのやり方が間違っているのかどうかも、当然わからない。

また、去年と今年では、子供の受け止め方も変わっているだろう。


彼女の受け持つ前の最初の印象では、今年度は昨年度よりもさらに大変だった。
彼女にも家庭がある。
子どもを幼稚園に迎えに行く時間もある。
残業ありきの仕事は、当然できなかった。


そんな中、彼女は、”らしく”仕事をした。
メリハリをつけ、自分の中にある芯はブレないように。
時間をかけないといけないところは、根気強く時間をかけているようだった。


通知音の定期便に載ってくる話は、いらだちや疲れもある。
ただ、いい方の変化もあって、保護者からは全くクレームの連絡すら入っていないらしい。
何をどうやってるのかわからないが、1つ言えることは、今の彼女は窮屈そうには仕事をしていない。
何というか、彼女には筆者のよく知ってるあの頃の雰囲気が見て取れる。


3学期。
彼女の仕事は佳境を迎えた。
こんな時期に、自分の代えはいない。
積み上げてきたものがあって、子どもや親との関係性に真っ白の人が代打というわけにはいかない。

奇しくも、コロナ第6波。
そこらうちじゅうがオミクロンだ。
体調管理を万全にしていたとしても、自分の子供が発熱することもある。
前もって準備をし、不測の事態に備え、やはり休まないといけない場面も出てきていた。


3月になり卒業式を控え、彼女は自分のクラス向けに動画を作っていた。
大量の写真を整理しながら夜に作業を進めていく。
作っていきながら思い出に浸ってしまい、進まない。
音楽を挿入して、涙腺が決壊する。
そんな話が、通知音付きの定期便に載っていた。


ある日、定期便に文章だけのメッセージ部分だけが切り取られた動画が貼り付けてあった。
それは、彼女からクラスの子どもに向けたメッセージ。

筆者には当然、どういう子がいるのかはわからない。
顔も名前もわからない、写真もないその文章には、担任を出来た感謝と、中学へ進むに、大人になっていくにあたってのメッセージが、浮かんでは消え、消えてはまた浮かびして、溢れるコトバが綴られていた。

ただの他人でも、ぐっとくるようなコトバがたくさんある。
そして、そのコトバ達にも、随所に”らしさ”が溢れていた。



卒業式の前日。
彼女はサプライズとして、その動画を公開したらしい。
子どもらは、自分達の席で、思い思いの表情を見せ、たくさんの写真に一喜一憂する。

そして、流れる曲が変わり、メッセージ部分の動画が流れ出すと、それまで笑いながら話していた声がなくなり、真剣な眼差しに変わった。
涙腺のダムを崩壊させないように耐えている子、声を上げて感極まる子、誘爆を受ける子。
そして、製作者はもちろん、もらい泣き。


そうか、よかったな。
おぉ、すごいやん。
作った甲斐があったな。
そんなにたくさんのこどもが!?
それは嬉しいな。
ちゃんと伝わってるやん。


と、通知音付きの定期便にそれぞれ返信をしていくと、まるで実況中継のようにその光景が見えてきた。




翌日の卒業式。
あいにくの雨模様だった。

式当日がどうなったのかは、最早想像通りだった。
「泣きっぱなしだった」という彼女のコトバに、1年間の彼女の想いが込められている。
たくさんの子どもにも、その親にも囲まれ、声をかけられ、写真を撮られて。

同僚からも、「いい式でしたね」と言われ、若手からは「来年、〇○さんのやり方、真似してみます」と言われる。


通知音付きの定期便には、泣き顔の絵文字ばかりが目にとまる。
そして、載せられていた最後の一言。
「1年間、ウチらしくやってきてよかったよ」






最近、”らしさ”について考えて、筆者は深い沼にハマっていた。
先の彼女はその”らしさ”を発揮して、困難なクラスを最高の形で送り出した。
比べられるものではないことはわかっている。
ただ、彼女のおかげで筆者にはようやく出口が見えてきたような、そんな気がする。



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>まっこおばさま(id:makkosan70)
ご心配をおかけしました。家族がコロナからのところで、アンダーグラウンドにハマってました。ようやく日の目をちゃんと見られそうです。らしさって、何だろうってなってました。

>テイルズ(id:MyStory)さん
人生を決定付ける、まさにそれでございます🙇ばらばらのところを整えて、団結する力を養い、目標に向かって努力する。そんな姿が彼女のクラスの子ども達から伝わってきました。見えないんですけど、いい表情してそうなんですよね😁

続々 消せない、烙印

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。


さて、今回は、
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com
の続きを進めていこうかと。

では、どうぞ。







前回までのざくっとしたあらすじ
筆者の同僚で、ダメ社員の烙印を押された人。
烙印を押してきた元上司は、筆者らの隣の島に変わっているがそこからもまだその同僚の人をネタにして話してきていた。
人当たりのいいと思っていたその元上司は実は表向きの話で、同僚の”その人”も同じように思っていたらしい。筆者はその人との仕事を重ねていくが、ダメ社員のようには思えなかった。
そうして迎えた、11月。
ある営業所がトラブって炎上し、本社から火消しのテコ入れが入ることに。
そこに筆者らの係が指名された。





とある営業所がトラブって炎上した。


営業所で3人のチームで対応している案件が、焦げ付いてしまっていた。
なかなかないパターンの対応だったので、筆者たちは過去の経験から応用をきかせて対応を図ろうとした。





筆者らのいる係は4人の係。現場の指導、研修が主な業務だ。
この4人の上に1人の上司がいる。
筆者は秋から係の2番手になっていたので、当然1番手がこれを取り仕切って全体で協力する必要があった。

これまでこの話ででてきていた、「その人」は3番手にいる。



ところがここで、思わぬ関係性が見えてきた。


それまで筆者らの係では、それぞれがそれぞれの仕事を進めていた。
たまに2人でやる仕事はあっても、4人でチームになってということはなかった。
だから、それぞれ仕事のやり方も違うし、速度も、仕上げるレベルも違っていて、そこを上司がうまく差配しながら調整していたようだった。


この仕事は、1つの案件からいくつかの仕事が枝分かれするが、当たり前のようにそれぞれの仕事は独立していなくて連動している。

これがやっかいなところだった。


チームの仕事に慣れている筆者と、その人。
係に新しく入ってきたばかりの4番手。
そして、自分の仕事をこなしてきた1番手。



もともと1番手は仕事が早かった。
よく自分がやった仕事を見せてくれていたが、そのころは驚きしかなかった。
筆者やその人は、言わば、たたき上げの人間。その畑の仕事を転勤はしながらも続けてきていたのだ。
しかし、1番手は中間管理職になって初めてこの分野に足を踏み入れている。そういうキャリアでありながら、本社で研修などの担当をして、かつ1番手なのだからよほど涼しいのだろう。



筆者らは1番手を筆頭にこれら作業を分担しようとした。
しかし、1番手は自分の仕事を選んで進めていくが、全体の進捗を見ることはないし、現場の営業所とも調整をしない。


自分で得た情報は率先して上にあげるが、こちら側に共有することはしない。
だから、引継ぎがなく仕事が被ってしまったり、作業順序がおかしいためにフリーズする班が出てきたりとなってきた。




4番手は、元そこの営業所出身。
知り合いもたくさんおり連絡も営業所の職員につきやすいが、4番手のため意思決定権がない。
だから、本社の指示を下ろしていっても現場からの疑問に即答出来ないものがでてくる。
そして、役職が1番手や筆者よりも1つ下になる。そのため、1番手になかなか意見が出来なかった。





さらに、指示を下ろす人が多い。
上司、1番手、4番手。
船頭が多いと船団の航行速度は一気に減速する。



筆者は1番手の隙間を縫って円滑に流れるようにフォローしていくが、1番手はそれを上回る感じで進めていくので埒があかない。
そして案の定、営業所に上からの無茶ぶりを投げつけていた。営業所は慌ててそれの対応をする。当然、現場の声は批判めいてくる。


筆者はその人に、過去の話を聞いてみる。
現在の1番手の話は、今も昔も変わらないようだ。
自分でやってきた経験で得意な部分だけをいいペースで進めていく。
これがわかってきた。
得意じゃないところは手を上げることすらしない。
見せてくれていた成果物は、経験のある出来るものばかり、だったのだ。






本社が入っているのに、効率が悪い。
ひいては、この火消が火消に終わらず、さらなる火事になってしまう。


当然、筆者らは自分達の業務も抱えている。計画していた研修もあり、まだ作らないといけない教材もあった。

1番手はそこを見ている。付け焼き刃的な対応をして、あとは現場がやればいいだろうと踏んでいた。
現場からすれば、勝手に手を広げられて、丸投げか、という。


しかし、修正をきかすにも限度があった。手を引くにもタイミングというものがある。
筆者とその人はまだ支援の継続を、と考える。こんなところで手を引かれたら現場はたまったもんじゃない。


その人の経験でも、その案件は専従でかからないといけない案件。通常の係の業務の作業負担は増えるが、人数を分割してやるしかない。


しかし、上司の判断は
「両方やる」
だった。


筆者らは本社にいる。出来て当たり前のところにいる。
だから、適当なことは出来ないし、当然の結果を出さないといけない。


筆者は1番手には申し訳ないが、その人と筆者、2人が中心になって営業所支援を回すことを上司に進言した。チームのポジションを変更する。
立場上、筆者は取り仕切りと作戦立案、その人を前線の中心に据えて。


後の業務は現場で隙間をみてやるしかない。
その人は、これは無茶だという。


しかし、やるしかない。
そして、やりきれば何かが変わるはずだと筆者は思っていた。



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>まっこおばさま(id:makkosan70)
あの時の激務が始まります。もう一回やれと言われるとなかなかきついですね😅

>テイルズ(id:MyStory)さん
ポジションを明確にしたことで、ここからまた流れが変わります。無理ならまだいいんですけど、無茶ならしたくないですね。ほんとに😥

>ユウヨ(id:byte0304)部長
たぶんそれがハマったらいいんだと思います、それで。しかし、そうでないときもあって、その辺は戦術を変えていきたいところなんですけど、さもありなん、なんです😥

>山田さん(id:kirakirapark)
ありがとうございます🙇ちょっと更新も滞っておりましたが、そろそろ再開いたします。ご期待に沿えるかわかりませんが、お楽しみいただけば幸いです。

【はてなスマホ写真部22.2】二つの、至福

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さて、今回は、久しぶりにスマホ写真部の活動を。
部の活動についてはこちらを↓
teawase-brog430.hatenablog.com
部員も募集中です。まだ10数人の立ち上がったばかりの部です。


活動は毎月のテーマに沿って、記事に出来そうならする。
厳しそうであればパスして、また翌月のお題に挑戦するかどうか。
写真の技術もいらず、ラフに撮る。
こだわりの写真でもいいし、ウケ狙いでもいい。
エピソードを載せてもいいし、写真だけで勝負してもいい。
そして、それらを見るだけでもいい。
こんなラフな活動です。

ですのでご興味ある方はここでもいいし、上のリンクからコメント下さいませ。
お待ちしております。



では、部活の皆様

ユゥヨ部長 (id:byte0304)
AKIさん (id:aki800)
iBUKiさん (id:WDF)
ほし氏さん (id:star-watch0705)
DIT井上博士 (id:ditinoue)
ハピトマさん (id:hapitoma)
りょうさん (id:ryousankunchan)
まっこおばさま(id:makkosan70)
はるさん(id:akastubaki)
miyako さん (id:m421miyako)
みみさん(id:cinamonland)
ねじまきさん(id:popmusik3141)
あとかさん (id:c089818)

遅くなりましたが、筆者の活動へ参ります。

今月のお題は、

「私は福をスマホに収めました」

でした。
【はてなスマホ写真部】2022年2月のテーマは「私は福をスマホに収めました」 - てあわせblog



そして、筆者の今回の写真はこちら。

阪急電車の連結部と運転席

うーん、少しわかりにくい。

出来れば撮り直したかったところでしたが、もう今月は電車に乗れないのと、別の要因で記事に踏み切ります。
surrealsight.hatenablog.com

では、どうぞ。




大阪と神戸、大阪と京都、大阪と宝塚を繋ぐ私鉄である、阪急電鉄

筆者はこの電車の神戸線を通勤に利用し、毎日2回は乗っている(いた)。
朝の時間、電車に乗る人には、それぞれパターンがあるように見える。


必ず定時で乗る人は、ホームのどこに待つのか、何両目の電車に乗るのか、電車のどのスペースで立つのかもしくは座るのか、が決まっているようだ。

駅まで慌てて行って、来た電車に駆け込む人は、改札を過ぎてギリギリのところで開いたドアに飛び込み、時間帯によって編成が異なる電車の何両目とかは、特に意識していないように見える。

時間にかなり余裕がある人は、どこに乗るかを変えていきながら、電車に乗ることを楽しんでいるようにも見える。


筆者はと言うと、どれかに当てはまるということはなく、時に上記三様の乗り方をする。
走ることもあるし、乗りたい時間もあるし、早めに家を出るとコーヒーを飲みながら時間調整や早めに乗ることもある。

そうすると、時々この写真の連結部に遭遇することがあるのだ。


連結部というのは、切り離すことを想定して連結させている。通勤ラッシュの乗車人員の多い区間でこの連結が出てくることがある。
筆者が利用する阪急電鉄神戸線は基本8両編成。
これがラッシュ時は10両編成になることがある。
また、様々な編成上、4両編成の支線でも、2両ずつの運用でこの連結部が見られることもある。

JRの最近の電車では、この連結部は解放されていない。というかできない構造が多い。
この連結部に遭遇すると、筆者はそこに立つ。

そこのスペースが特別なものに思えて、また密にもならないし、ちょっと得した気分になるからだ。

筆者は鉄ヲタと呼ばれるような知識は持ち合わせておらず、運転士の運転する姿をガン見してきた少年時代を過ごしてきたわけでもないが、運転士がもっている懐中時計がなぜか好きだった。

阪急電車の運転席にあるパネルには、この懐中時計をはめ込む型枠がある。
わかりにくいが下の写真にも手前にある、丸型の凹みがそうで、ここにシルバーの懐中時計をはめて運転士は運転している。

今、それが必須なのかどうなのかは全くわからないが、このアナログさが筆者にはたまらない。
そして、今でもこのような懐中時計を買いたくて仕方がないのである。

メーターパネルを見れば電車の速度は意外に速いことに気が付くし、前後に倒すだけのハンドルでどうやってこの長い鉄の塊を制御するんだろうと思ってもしまう。

そういうところを間近で見られること、
ちょっとしたパーソナルスペースとなること

が筆者には、至福のひととき、となるのだ。



ただ、そこは悦に入ると危険でもある。

思考の世界にワープすると、現実世界で電車がどの駅を通過したのかが、全くわからない。
そこに現在地を告げるテロップがないのだから。

そういうわけで、今月のお題、
「私は福をスマホに収めました」
を筆者なりの至福のスペースということで、変なこだわりを撮ってみた。





そして、福にちなみ、一つご報告。
このジローの部屋の記事ですが、本記事で300記事を通過しました。一時忙しくて更新できなかったり、執筆のトンネルに入ってしまっていたりしたことで、最近はややペースが落ちたものの、無事一つの通過点を、栄えあるスマホ写真部の記事で通過することができました。

これもまた、一つの至福。
おいで下さる、皆さんに感謝をこめて。



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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
おばさまみたく毎日はかけないんですけど、それでもぼちぼちと積み重ねてこれました!たくさんの記事にコメント下さりありがとうございます!

>トビウオギタオ(id:mr_redwing_children)さん
ちょっと古いタイプなんですよね。懐中時計があるくらいですから。でも、これをもらったときは運転士や車掌になったなぁと思うんだろうなぁ、と妙な感慨にふけたりするんですよね😁

>tamaminao(id:tamaminao)さん
ありがとうございます!やっとこさ、300に到達です。1月までは更新頻度がかなり落ちてましたのでなかなかでした。100記事のうち、2,3記事響く文章が書けたらな、と思います✨

>アキロッソ (id:akirosso)さん
そうなんです、ユウヨさんが始められたものでまだ人数少なくて和気藹々ですよ。部員の方の住んでるところも日本各地ばらばらで面白いです。別にタイトルにいれる縛りもないので(私は記事の選別上タイトルにつけてます)よかったら、いかがでしょうか。
連結部はもう古いタイプの電車にしかないんですかねぇ。

>ほし氏(id:star-watch0705)さん
もうね、今回はほし氏さんの勝ちです(なんの勝負やねん)
ハンドルの必要性がないからなんでしょうけど、あのシンプルさが逆にいいですね。最近は女性の運転士の方も増えてきていて、また違った印象を受けて新鮮です。

>テイルズ(id:MyStory)さん
いろいろと書き込んではきましたけど、次は350目指してやっていきます。飾り気を文章内に織り込んでいけるように出来たら、はなまるですね✨テイルズさんに褒めてもらえるようにしたためて参ります。

>りょうさん (id:ryousankunchan)
ふと運転席に同級生!そんなことがあるんですね。邪魔したらあかんし、でも存在に気付いて欲しい。悩ましいですね。
そう言えば私もJR三ノ宮駅の改札で小学校の同級生の女の子を見かけました。フルネームみて、顔にも面影があって。でも、通り過ぎてしまいました😅

>AKI (id:aki800)さん
敢えて通過としたところを拾って下さりありがとうございます!さすがAKIさんですね!
出張減りましたね、オンライン化が進んで。これはこれで面と向かって話をする大切さを知ることになりました。当たり前を、当たり前じゃないというか、そういう感覚が少し持てるようになりましたね。

コロナ、来襲

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さて、今回は、とうとう来た、という話。


では、どうぞ。








兵庫も連日5000人を超えた、コロナ感染者。
いつかは来るかもしれない、というものがとうとう来た。


土曜日に5歳の長男が未明から発熱。
朝には38.9度まで上がり、かかりつけに電話して無理を言ってPCR検査を受けさせてもらった。
ただの突発性の発熱なら、ちゃんちゃんだったが、2時間ほどして

「陽性です」

の連絡が入る。


さぁ、隔離確定。

5歳児には誰かがついていないといけないので、そこは妻にお願いし、筆者は上2人と別行動。

もともと筆者が一番感染させるリスクを持っていた(神戸に混雑した電車通勤して、あちこち移動していた)ので家の中でも普段から終始マスクを着けて、食事も時間をずらしていたが、子どもの対応には限界がある。
幼稚園でもらってきたのか、こちらがキャリアで移してしまったのか。
でも、見えないのでそんなこと言い出してもきりがない。

なったらなったで、他に増えないように気を付けるだけ。


メインのテレビを隔離部屋作成により奪われた上2人のために、放置していたパソコンの不具合に手を付け、無事ネットが普通に使える環境に戻った。
今日び、YouTubeなしでは生活できないようだ。


家事全般を引き受けて、なんとかこの流れで回りだした。
幸い、5歳児の発熱は嘔吐があったものの落ち着いてきて、日曜の夜には元気な声がドア越しに聞こえていた。



家族陽性は出勤停止になる。
仕事はややこしい案件を触りだしたところだったのに、丸投げになってしまった。

しかし、これも仕方ない。



これはもう、隙間時間でブログ書くしかないな。


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ブクマコメントありがとうございます!
>テイルズ(id:MyStory)さん
いやぁ、確かに手探りです。やってることは主夫の延長なのでいいのですけど、なかなか勝手がまだ慣れません。しかも、隔離部屋の人数が増えたので、長期戦の模様でございます。よもやよもやでございます🙇

>トビウオギタオ(id:mr_redwing_children)さん
なんだか仕事行かない日が続くのは、かつて大病をして入院して以来なんですけど、慣れませんね。
ただ、こちらが発症してしまうと全滅するので何とか阻止しようと食事と睡眠は気をつけています。これ、マジで太りそうなので、しっかりとトレーニング始めようとしてますよ😅

>ちまりん(id:chimaring)さん
長男は回復してきて、暇を持て余しだしたんですけど、時間差で次女に来ました😱妻もなんでこれはもう仕方ないですね。たぶんわかった時点で時既に遅し😵長女は耐えてますけど、微妙なところです。
ただ、子どもは熱が下がるのも早いみたいです。
保健所の見解は軽症でした。

>nono (id:nonorikka) さん
長男は冗談も言うようになってきました。お姉ちゃんとゲームを一緒にやりたくて仕方なかったのですが、隔離部屋に次女が移籍したので嬉しそうです。こっちは複雑なんですけど笑
第○波、いつまで続くんでしょうかねぇ😅

>ユウヨ(id:byte0304)部長
まさに、やるしかない状況です。寝てる人がいるので、そこに気を遣いながら生活音を出さないといけません。それがいつものリズムで出来ないところで、慣れるまでがなかなかです。

>DIT井上(id:ditinoue)博士
とうとう来ました。今日で1週間。なかなか長いです。5歳児はかなり回復しましたが、彼をブースターとして、家の中でクラスターになりました。

>山田さん (id:kirakirapark)
小さい子は1人で隔離が出来ません。必然的に一緒にいる大人も感染覚悟で臨まなければなりません。そして、案の定でした😱

続 消せない、烙印

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さて、今回は、前回の
surrealsight.hatenablog.com
の続編。

では、どうぞ。






さて、どうしたもんかな。


その人は、筆者よりも5年ぐらいは先に入社した先輩だった。
ただ、以前にプライベートでトラブルを起こして、躁鬱になり、隣の島の元上司に辞めさせられようとしていたようだった。

しかしそこで、辞職するとは言わず、踏ん張った。
それがその元上司の癇にさわったらしい。
そこからその人は、この筆者がいる係で干されていた。完全にダメ社員としての烙印が押され、上にはその素行について、定期的に細かい報告がなされていた。

その人が何か資料を作っても、その決裁が通らない。
以前に言われた、指摘点を踏まえ修正しても次は違う理由を言われる。

だからその人は、できるだけ時間が取れる出張に手を上げて行っていた。そして、目一杯時間をかけて報告書を作っていた。
それがまた、サボっているという理由としてあてがわれたとしても。


係の仕事は、現場からの質疑がたくさんかかってくる。法律が関係する部分もあり、一つ間違えれば大きな損害を出し兼ねないが、その人は根拠を調べて適当な回答は全然していない。


筆者が仕事に慣れてくると、その人と行動を共にすることが多くなったが、知識も経験もあるその人が干される意味というものを、筆者は見出せない。

むしろ、となりの島の元上司が、感情で物を言っていたり、判断がブレていたりすることが分かってきた。いい人かと思っていた点は、対外的な部分の表面がいいからで、その深層まで知る由もなかったためであったと、分かってきた。ただ、その元上司の上からの評判はいい。ミスもなく、上の指示をしっかりと下に下ろしている。フリーフォールみたいな勢いで。


ある時、現場からの質疑が入り、筆者が応対した。
そこに、その元上司の横槍が入った。ちょうど、係の他の者が全員出払っていたためだ。
状況によって二転三転するその指示によって、筆者はその都度回答し直して修正しなければならなかった。

当然こういうことをすれば、現場は混乱する。
いわゆる、”本社がかき回す”、ことになり、かつ指示を出した本社は責任を取らない。

それは筆者が、現場にいた時に感じていた一番嫌なこと、だった。



筆者はそのことを、後日その人に話した。
現場をかき回してしまった後悔と、自分の知識不足と。
するとその人は、これまでの話をポツポツとしだした。


その人も最初は、元上司をいい人だと思っていた、らしい。
ところがそれは全てではなかった。
確かにプライベートで、それなりの問題を引き起こしてしまった。そこの対処に関し、元上司に迷惑をかけてしまっていたことは否めない。
しかし、それを差し引きしても…。

その人はダメ社員としての烙印を押されてしまった。
その烙印が押されるとなかなか異動も出来ない。当然、昇進も出来ない。
そして、烙印の解除も至難の業で、歴代の上は色眼鏡で見続ける。




そんな、状態が続いていた。

また、ヘラヘラした笑いが隣から聞こえてくる。





そうして11月を迎えた。
筆者とその人は序列が1つ上がり、上司を除けば筆者は2番手になった。

そして、とある営業所がトラブって炎上した。
筆者達はその火消しのテコ入れ要員に指定された。




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>まっこおばさま(id:makkosan70)
本当に感情でやられるとたまったもんじゃないです。そういうときの心の持ちようについて、ずいぶんと強くなった気がします。そうです、明石通り越して行ってたときの話ですねぇ。

>テイルズ(id:MyStory)さん
この先輩から学ぶことは本当にたくさんあるんですよね。もったいない状況です。しかし、テイルズさんはきれいに100字に収められますね✨本当に尊敬します。

>ユウヨ(id:byte0304)部長
会社組織である以上、避けては通れないものなのかもしれません。いろんな人がいますから。ただ、ちゃんとした能力や経験がしっかりと活かされるようにしていきたいなって思いますね👍

>AKI(id:aki800)さん
職場ネタにけっこう反応下さるひといらっしゃって、今まであんまり書いてなかったところなので意外でした。続きをまた進めていかないと💦
引き込みはまだまだですよ😅

消せない、烙印

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
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さて、今回は、仕事の話を少ししようかと。

では、どうぞ。









最近、仕事量が多くなってきた。
自分のやりたい仕事をある程度任してもらえるから、というところが大きいんだと思う。


筆者のやりたいことは、現場が使える資料を作っていくこと。それは、けっこう時間もかかり労力もかかる。
目の前の実績を上げるには、そこに目を向けるのは非効率でもある。


でも、仕事は現場の上に成り立っている。
現場がうまく回らないと、結局会社全体が困ってしまうことになる。


えらそうにいうのは簡単だ。
対処療法もやれば出来るんだろう。
でも、それじゃあ根本的に解決しないし、後継者も育たない。


だから、今は畝を作り、種をまいて、水をやっていく。
その作業は簡単ではない。

でも、


面白いんだよな。









約1年前、内部異動で筆者は今の係に配置になった。
筆者は上司も含めて5人の係の4番手として異動してきた。
筆者と同じ役職のものがあと2人。上の役職の上司が1人。
そして、1つ下の役職の人が1人。


その1つ下の役職の人が、かつての上司からダメ社員としての烙印を押された人だった。
筆者の隣でデスクを並べていた、その人。
その人は、パソコンの前で腕を組み、日がなぼーっとしていた日が多かった。


筆者のいる係の隣の島には、その人のかつての上司がいる。
ダメだと烙印を押したその元上司は、自分の仕事の暇を見て、時々こちらの島に声をかけてくる。

そういう時、筆者の隣の人は決まって愛想笑いを浮かべて、ふざけた軽い返答をしていた。


元上司はいかにその人がサボるのか、ということを筆者に説明してきた。
それがけっこう頻繁にあった。

その人は、その度に「へへへっ」て笑っている。

まだ余裕のない筆者には、どう反応したらいいのかよくわからない。
同じ係の人は、かつての元上司に同調するような反応だ。


さて、どうしたもんかな。

…次回へ続く。





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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
仕事面白いはけっこう大事なんじゃないかと思います。最後が面白いといい思い出になりますね✨

>テイルズ(id:MyStory)さん
イメージはなかなか剥がせない。ほんとそうですね。剥がすには?どうしたら?みたいなところが出てきます。人の入れ替えとプラスファクターを持った人。このタイミングもいりますよね😏

ユウヨ(id:byte0304)部長
そうなんですね、へー😁って薄いいいかたではなく、けっこう裏には深いよみがあったりしますよね。

【電車のひと短編⑰】待合室の、大統領

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さて、今回は、電車で出会う、電車のひとの新たなお話。
今回は、17話目になります。
毎回、筆者が出会った人を1話ものでまとめた短編。

過去に出会った人達は末にあるリンクからどうぞ。


では、本日のお客さまを、どうぞ。










彼は右手でリズムをとっている。
左手で書籍を持ち、右足ではなく左足を組んで。






神戸本線から支線に乗り換える駅の待合室に入った。
部屋の両側にベンチが配置され、8人ずつが座れるようになっている。


普段この待合室に、数人がいることはあっても、混んではいない。
しかし、今日筆者が入ったときは8人入っていて、空いている席は1つだった。


筆者の前には、スーツケースを床に置き、ビジネス鞄を空いた席に並べた男性がいた。
彼は眼鏡をかけて、冬物の厚めのスーツをまとい、分厚い紺のマフラーを巻いている。



ふと、待合室で何か音が聞こえる。



ラジオでも流れているのかと思うと、その男性がひたすら何かを呟いていた。
筆者は何を言ってんのかと耳を澄まして、コトバを聞き分けようとしてみた。


すると彼はどうやら英語の書籍を読んでいたことが理解できた。
身なりからして、大学教授か何かだろうか。
50すぎているであろう髪の色だが量は保たれている。


彼はゆっくりと抑揚をつけて、右手でリズムをとりながら、ひたすら書籍を声に出して読んでいた。
普通の会話より少し小さめの声で。
しかし、1.5メートル程度離れた筆者には聞き取れる声で。


時折、語尾の単語を強調している。
なんでそんな言い方をするんだろう。


書籍は持っているものの他に、ベンチにカバーがかかったものが1冊、カバーを外したものが1冊。
どちらも新しくはない。



彼は一人で自分の世界に入っている。
なんというか、BBCのキャスターがちょっとゆっくりと話すように個々の単語をしっかりと発音している。

彼は書籍を持ち替えた。
今度は左手でリズムをとっている。





もう、何本も電車は止まって通り過ぎていった。

彼は書籍を持ち替えただけでまだまだ読み続けている。
足は組み代えない。




1人、2人と待合室の人が減る。
そして、とうとう待合室は筆者と彼だけになった。




彼の読み上げは続いている。

ただ、少し疲れが見えだした。
声のハリがなくなっている。


ここまでして読まないといけない理由はなんだろう。


筆者の興味は最高潮に達していたが、残念ながら帰らなくてはならない。
仕方なく筆者は立ち上がり、乗り換えることにした。

そのとき、彼の読んでいる本の表紙が指の隙間から見える。





「バイデン就任演説」

あの手は、あの身振りは、大統領だったのか。



surrealsight.hatenablog.com

ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
最初は何やってんだろうだったんですけどね、なるほどって😏たぶんこの人は日課にしてそうな感じでした。

>みみこびと(id:mimikobito)さん
見えました?私の視線!
じっとはみてませんよ。印象に残りやすかったのですけど、もうちょっと英語力があれば話は早かったかも😅

>テイルズ(id:MyStory)さん
さらに発展、ありがとうございます😁
いやいやいやいや、なんなんでしょうか。読み切りたかったのかな、とも思いました。プロフェッサーじゃなかったらなんなのか。これが終電くらいになってくると一気にホラー感がましますが、駅前留学の学生であれば応援したくなります👍

>ユウヨ(id:byte0304)部長
まさに、ザ・ワールド!
時が止まったかのような、そこだけの世界が動いているかのような、そんな空間でした😁


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カレイな、シンカ

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。



前回のタワーマンション群の話。
surrealsight.hatenablog.com
これは、筆者がはてなの世界をタワーマンション群に例え世界を見える化したような話。

この話で、満月ママ (id:fukutsuno_toushi)さんからそこに住む人の話を小説にと、みみこびと (id:mimikobito)さんはオーシャンビューの部屋を押さえたいので手付金いりますか、と乗っかってもらえました。

満月ママ (id:fukutsuno_toushi)さん、お題もらってまだ書いたことがないんですけど、面白そうですね✨この世界の住人の方を筆者の勝手なイメージで、という感じですね。
みみこびと (id:mimikobito)さん、無料ですので、空いてるお部屋使って下さい。たまに短編立ち読みしてもらったら、喜びます✨


しかし、そういうショートストーリーを書いて欲しい人って他にもおられるんでしょうか。
もちろん書けるかどうかは全然わからないんですけど😅


さて、前置きが長くなってしまいました。
今回は、カレイなシンカ、の話。

では、どうぞ。







40を超えると、とたん体にガタがきだす。
健康診断に引っかかる回数が多くなり、検査時間も増えていく。

20代の頃のように、無理も無茶もできない。
ただやらないといけないことをやるために、無理まではする。

色んな所で、
「こんなはずじゃなかったのに」
というところが出てくるけれども、どうもこれは仕方がない。


マイナス面に目を向けると、たくさん出てくるようになる。ひとえにそれは加齢が原因。
いや、しかし下がるばっかりなのか。


先日、ふと気がついた。
夕食を作っているときに、卵を割る。
ほんと、何ってない作業だか、これがいつの間にか片手割れるようになっていた。

何回か失敗して、卵を使いたいときにサラッと練習していたことなんだけど。
料理するときは次の手順や準備や洗い物をどのタイミングでするかと考えてやってるので、いつの間にか出来たときをスルーしていた。

そして、最近は殻が入る率もぐっと下がってきている。
流れるように卵を割って、殻を三角コーナーへストライク投球して、混ぜる。

なんや、出来るようになることもあるんや。


料理は相変わらず実験的な要素が多いため、見た目はオシャレさがない。三者三様の小人の舌も相変わらずのため、三人が納得するものもなかなか作れない。

しかし、こういう変化を見つけることで、モチベーションは上がってくる。


いい変化は進化になる。
まだまだ、見つけようと思えば見つかるはず。


ブクマコメントありがとうございます
>まっこおばさま(id:makkosan70)
加齢を華麗に。ありがとうございます。おばさまのような、歳を重ねるという表現を使えるようにやっていきたいです。

>ユウヨ(id:byte0304)部長
成長する部分が見つかると、歳をとることも悪くはないなって思いますね。そういう意味で、そういう見方を増やしていきたいな、と思うんですよね😁


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タワーマンション群の、一部屋で

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。

前回まではアオハル編が続いておりました。
surrealsight.hatenablog.com

そうして、久しぶりに、作り話はなくて普通の記事を書こうとしたがなんだかしっくりこなかった。

だからこういう時は、少し立ち止まってみようと思う。

今回は、そんな短いお話。

では、どうぞ。










はてなの世界は、言わばタワーマンション群。

いろんなジャンルがあって、いろんな建物がある。

特化型ブログを書いている部屋もあれば、雑記型のブログを書いている部屋もある。

ブログで稼ごうとしている部屋もあるし、そうでない部屋もある。

1日に4桁以上のアクセスを集めている部屋もあれば、昨日始めたばかりでカウンターが動いたことに一喜一憂している部屋もある。

一人でいくつかの部屋を開設している人もいれば、数人で経営させている部屋もある。



外から見れば大きないくつもの建物があるけど、中の自分の部屋からはドア1つで行きたい部屋に繋がっている。

IDコールをかければたくさんの部屋の呼び出しが出来、言及するとその部屋と接続される。

違う国でも、違う言語でも、接続できる。

それは、四次元的な空間。




そんな中にある、自分の部屋。
気がつくと、ちょうど1年5ヶ月。
まだまだ始めたばかりの、2年生。

そろそろ自分の部屋の、彩、が出来てきたんだろうか。

筆者の部屋は、何か響くものがあれば、というもの。
誰に対しているのかも、どんな人に対してかもよくわかってないんだけれども。
時折まとめる短編とかに、それを込めて。

発信はぼちぼちと。
創作もぼちぼちと。

また、書いていこう。

ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
いつもありがとうございます!らしくらしく、いいですね!
今日はセピアのバックにセーラー服が見えました。響いたお話ありがとうございます!

>AKI(id:aki800)さん
ありがとうございます!部屋でイメージをつなげてみました!また書いてみたいという意欲もあるので、やってみたいなと思います。今度はどうするか、また雨宮氏の続きにしようか、何か新しいものをやってみようか。福井さんの続きも構想はあるんですけど、頓挫しているのでそこを立ち上げようかな、というところです😅

>ユウヨ(id:byte0304)部長
はてなの世界っていいでしょ?これ、気に入ってるんですよ✨ここの世界のつながりは本当に温かさがありまして、しばらく仕事で忙しくても顔を出すとおかえりと言ってくれる。これって、たまんないですよ👍

>テイルズ(id:MyStory)さん
ありがとうございます!宇宙ですか😲さすがスケールの大きさが違いますね、大きな流れもありつつ、輝星の周りに周回するブログがあって、サブブログが衛星みたいなもんですね。
たくさんの銀河があって、それぞれの生命体が進化していく✨
いやぁ、こういうのって楽しいですね🎵




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