こんにちは、ジローです。
今回は仕事の考え方の話。
社会人になって三年目、新人研修から続いていた部署から、別の部署に配属された。
そこは平均年齢の高い職人肌の強い部署。今までの経験があまり使えなくて新しいことを憶えていかないと仕事が追いつかない。
以前よりも責任も増え、わからないところは考えて後回し…。出来る分は片付くけど、たまっている仕事は気乗りしない。
必然的に、締め切りギリギリにまた手をつけ、なんとか人に手伝ってもらったりして、やっと終わる、そんな感じだった。
仕事はやっつけ仕事。
これ以上ややこしい案件は来ないでくれ、と神頼みするけど、そんなときに限ってややこしい仕事が舞い込んでくる。
オーバーフローして、完全に自転車操業になっていた。
当時の上司は、厳しくてよく怒られた。
夢の中まで仕事が出てきて、また怒られて、目が覚める。
駅のホームで電車を待っているときに、今ふっと飛び降りてみたらどうなるかな、なんて考えていることもあった。
ただ、怒られている時は、そこの結果に至る理論や根拠がしっかりされていたと、後でわかったが、当時はそれが難しくて、仕事の勉強をしないと眠れない時もあった。
1年半その上司と仕事をして、上司が転勤した。
今度の人は、ひょうひょうとしていて、仕事の合間に読書をしている。
大丈夫かこの人、と思っていたが、難しい案件の仕事が来たときに、嬉々としてその人は仕事をしていた。
かくいう筆者は、できればやりたくないオーラを出していた。
「なんだお前、こんな面白そうな仕事をやりたくないのか?」
との問いかけに、
「え、これのどこが面白いの?しんどいし、皆いやがってますよ」
と答えそうになった。
「人が嫌がるからやり甲斐があるんやないか。これをやりきった後のビールはうまいぞ。」
と、今まで考えたこともないことを言われて、鳩が豆鉄砲をくらった状態になってしまった。
慌ただしく日が経っていき、上司と飲みに行くことになった。
「く~、これがうまいんや。
いやぁ、しんどかったな」
と言って美味しそうにビールを飲む。
楽しそうに仕事をするって、やってもいいんや。
それから、少しその上司を見習って、難しい案件もやってみようと思えるようになった。
やってみると、前のめりになると、悩んでた案件は、ものによっては意外とそんなに労力がかからないことがわかることもあった。
人がやってるややこしい案件を少し手伝ったりすると、感謝すらされるようになった。
たまに飲むビールが、なぜかだんだん美味しくなる。
誰だって、楽をしたいし、難しい案件はしたくない。
ただ、それを楽しそうにやるかどうかで、その仕事の印象はずいぶんと変わるもんだ。
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