ジローの部屋

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これで終わります、のその後に

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さて、今回は、今年は開催のない近所の小学校の、運動会の話。



それは数年前、長女が小学校に上がり初めての運動会だった。



父親に似ず、背の順で最前列の彼女は、運動会の時だけ、背の低さが長所になる。

どの隊列でも他の子とかぶることはないため、撮影でカメラ越しに行方不明になることはまず、ない。

幼稚園と違って六学年いるが、各学年が2クラスのためコンパクトな印象の運動会。

しかし、それなりに種目があり、保護者参加の競技もそこそこある。


教職員 対 保護者。

ドラマであればバチバチの関係だろうが、運動会のリレーや綱引きでは、爽やかな関係だ。


近所のお父さんに誘われて、リレーに出る。

ガチの格好をしているお父さん達とともに、第1走者。
スニーカーの人はいない。

走っているときに客席をふと見ると、全力で声を振り絞って、頑張れと叫んでいる子どもがいる。
先頭とほぼ同着でバトンタッチし、なんとか面目を保つ。


競技は順調に流れていく。


応援団が登場する。
鉢巻きは、やはり長い。

筆者からして約30年前となった記憶の中の応援団と目の前の応援団とは、まだまだ共通する部分が残っていた。


トリはやはり、組み体操。
ここの学校は人数が少ないため、5、6年で行っていた。

補助をしている先生方の顔にも緊張が走る。

ブリッジ、アンテナ、サボテンとお馴染みのポーズが決まっていく。

だんだんと人数が増え、ポーズの笛が鳴り、短い拍手に包まれ、シナリオは佳境に近づいていく。


朝礼台の上に立つ、指揮者の先生はどんな心境だろうか。

目立ったミスもなく、流れていく演技を見て万感の思いだろうか。


曲が変わり、全体での演技となりフィナーレを迎える。

高学年で構成された集団は、どの顔にも達成感がにじみ出ていた。

ヤー、と声を出して、運動場の真ん中に高学年が整列した。


5、6年の親でなくても、素直に拍手がでた。
会場全体からの温かな鳴り止まない拍手は、それを見た人達が同じような感覚を共有していることを意味する。


真ん中から歩み出た6年生の代表が

「これで組み体操を終わります」

と宣言する。


朝礼台上の先生が頷く。

誰しもがこれで退場かと思いきや、列の端に並んでいた女の子が二人、整列した5、6年生の前に走ってきた。

そして、朝礼台上の先生とその下で進行を見守っていたもう一人の6年担任の先生を大声で名指しして、


「ありがとうございました。」


と叫んだ。

それから全員が、「ありがとうございました。」と声をそろえて礼をする。


朝礼台上の先生は少し止まってから、目頭を拭い、深々と子ども達に頭を下げた。



駆け足で子ども達が退場する。

退場門を過ぎたあたりで、その集団からその日一番の歓声が聞こえた。



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