いらっしゃいませ。
ご訪問ありがとうございます。
最近一気に仕事が立て込んで、なかなか更新が出来なくなっている、ジローです。
さて、今回からは、社会人になってからの話で、3話ものになるかな、ぐらいな感じです。
では、どうぞ。
確か今ぐらいの寒い時期で、長期休みを外した時期だったと思う。
以前に大学の友人が兵庫にやってきて姫路で飲むことになった。
城下町の眼前にはたくさんの店が軒を連ねている。
その日、鹿児島の友人と2浪して同学年になったクラスの幹事、哲学好きの元卓球部、そして以前にもここで紹介した元野球部が集まった。
鹿児島の友人が久しぶりに兵庫に遊びに来た格好だ。
久しぶりに集まった者は、筆者以外は教職に就いており、大学時代の話の他に教育談義に熱が入っていた。
一軒目が宴もたけなわとなり、会計を済ませて店を出ようとした。
すると元野球部が
俺のコートがない!
と言い出した。
その店は、コートを棚に入れて収めてくれていたと思うがまとめて五人分置いていたのに、元野球部のコートだけがない。
店に確認すると
もしかしたらさっき出られたお客さんが間違われたのかもしれません。
店は平謝りするが、元野球部は酒も入っているせいか納得がいかない。
店に彼の連絡先を残し、
まだ時間が早いので気付かれてお店に来られるかもしれませんので
という店長の言葉に頼るしかなかった。
何せ、どこの誰が飲みに来てるのかもわからない。
筆者らは荒れだした元野球部をなだめるために大してお腹もすいてないのに、なぜか中華料理の店に入り、次にどこで飲むかという話をしていた。
ただでさえくどい元野球部は、コートがないせいで、マシンガンに文句を言っている。
筆者は少し時間が経ってきたので一軒目の店に電話をしてみた。
まだ、コートのお客さんはこられていませんね
残念な知らせに、また元野球部は荒れだした。
やれやれ、えらいことになってしまったな
せっかく鹿児島から友人がきたのに、これでは楽しい酒にはならない。
筆者は
ちょっとさっきの店行ってくるわ
と伝え、自分のコートをしばらく使えと元野球部に渡して行くことにした。
2浪した幹事が、慌ててついてきて、一緒に来ることになった。
店に着くと、気まずそうに店長が応対した。
どうやら、まだ、来て欲しい人は来ていない。
筆者は、誰のものかわからないコートがあるかどうか尋ねた。
店長は店内の客に聞いて回り、1着だけ持ち主不明が見つかった。
筆者は元野球部に電話して、コートの特徴を確認する。
色、形状がよく似ていた。
これか。
筆者は続いてそのコートを点検した。
内ポケットに名刺があった。
手がかりは、どうやらこれだけだった。
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