ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

偶然にも、誰かの役にたてること

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。


さて、今回は、スーパーマーケットであった、一コマの話。


では、どうぞ。









先日スーパーへ買い物に行き、自転車置き場に自転車を駐めた。
数食分の食材を買い終え、自転車置き場に戻って自転車の前かごに荷物を載せる。
マイバックに溢れかえりそうになる食材をなんとか詰め込み、バランスを保ちながら自転車のスタンドを起こした。

ちょうど斜め向かい側の駐輪スペースに同じような状況の女性がいた。


彼女は自転車の前かごと後ろかごに荷物置き、今から自転車を出そうとしている。
彼女の自転車の周りのスペースは少し狭く、自転車のハンドルが他の自転車と重なっているような状況だった。
彼女は先に荷物を置いてしまった手前、またもう一度それをおろすということができず、ガサゴソとしながら自転車を何とか出そうとしている。
隣の自転車と少しぶつかりながら、なんとか後ろに下がろうとしていた。



その時、「ガチャン」と音がして、彼女の隣の自転車のサイドスタンドが起きてしまった。


そのまま倒れて行けば、駐輪している自転車がドミノ倒しになっていく。

彼女はそれが予見できたのか、はっとした表情をして右手を伸ばし、隣の自転車の左ハンドルをなんとか掴んだ。
ドミノ倒しはなんとかを防ぐことができた。
彼女は安堵の表情をしたが、すぐに自分の置かれた状況を理解した。




左手で自分の自転車、右手で他人の自転車。
自分の体は自分の自転車の左側にあり、自分の自転車も他人の自転車もスタンドが起きている。
さらに自分の自転車には、食材を入れた大きな買い物袋が前後に二つ。
それぞれを片手で持ちながら、バランスをとらなければならなかった。


彼女は困った表情をし、近くにいる身内の名前を呼ぶ。
しかし誰も来ない。


筆者はサイドスタンドを戻して、食材を入れたマイバッグを地面において、彼女が伸ばしている右手一本で支えている自転車を受け取り、スタンドを立てて駐輪した。

右手が軽くなった彼女は、少しびっくりした顔をしていたが、自転車を支えたまま丁寧にお礼を言ってきた。


筆者はマイバックを積み直し、自転車に乗る。

たいしたことではないけれど、偶然にも誰かの役に立てたことで、その日はいい一日だった。



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