ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

飄々とした、猫

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。


さて、今回は、帰り道で出会う、猫の話。

では、どうぞ。







筆者は一人の時、猫がいると立ち止まって声に出さずに話しかけてしまう。
大体は、プイッとされて会話にならないのだが、時々目があってそのまま会話が続く猫がいる。



仕事からの帰り道、駅から住宅街の中を通って帰って行くと、ときどき黒猫に出会った。



彼か彼女かは分からないが(一応彼として話を進める)彼は少し痩せた体に、短い尻尾がありそれが少し曲がっている。

種類はよくわからない。
たぶん雑種だろう。



道で出会うと、お互いが立ち止まる。
そして、目が合って「よぅ、元気かい」と話してみる。
彼は無言でこちらを見極める。
そして、時々口を開き「ニャア」と話す。

会話はいつもそれだけで、彼はそこから、とっとっとっとっ、と軽やかな足取りで、誰かの家の敷地に入っていく。



黒猫が不吉なものであったり、忌み嫌われるものということを筆者は小さい頃、大人に教わったように思う。なぜなのかはよくわからないけど。

黒という色がイメージするもの、それは昔の世界であれば黒魔法、魔女といった類で、夜の闇から連想される想像の世界なのかもしれない。

そういえば、ジブリの映画では「魔女の宅急便」で黒猫のジジが登場する。
現実では、黒猫はヤマトの宅急便で、よく働いてある。

なぜイメージが悪いのかが、イマイチ掴めなかった。




学生時代、とある歌に出会った。
BUMP OF CHICKEN というバンドの「K」という曲。
当時、筆者から一方通行の思いが流れていた人に、この曲を知らされた。
アルバムの中にしかないアルファベット一文字の曲。
BUMP OF CHICKEN の楽曲の中には、時々猫が登場するがこの曲には、「黒猫」が登場していた。


「K」

歌:BUMP OF CHICKEN
作詞:藤原基央
作曲:藤原基央

週末の大通りを 黒猫が歩く
御自慢の鍵尻尾を水平に 威風堂々と
その姿から猫は 忌み嫌われていた
闇に溶ける その体目掛けて 石を投げられた

孤独には慣れていた 寧ろ望んでいた
誰かを思いやる事なんて 煩わしくて
そんな猫を抱き上げる 若い絵描きの腕
「今晩は 素敵なおチビさん 僕らよく似てる」

腕の中もがいて 必死で引っ掻いて 孤独という名の逃げ道を

走った 走った 生まれて初めての
優しさが 温もりが まだ信じられなくて

どれだけ逃げたって 変わり者は付いて来た

それから猫は絵描きと 二度目の冬を過ごす
絵描きは 友達に名前をやった 「黒き幸」ホーリーナイト
彼のスケッチブックは ほとんど黒尽くめ
黒猫も 初めての友達に くっついて甘えたが ある日

貧しい生活に 倒れる名付け親 最後の手紙を書くと 彼はこう言った

「走って 走って こいつを届けてくれ
夢を見て 飛び出した僕の 帰りを待つ恋人へ」

不吉な黒猫の絵など売れないが それでもアンタは俺だけ描いた
それ故 アンタは冷たくなった 手紙は確かに受け取った

雪の降る山道を 黒猫が走る
今は故き親友との約束を その口に銜えて
「見ろよ、悪魔の使者だ!」 石を投げる子供
何とでも呼ぶがいいさ 俺には 消えない名前があるから
ホーリーナイト」「聖なる夜」と 呼んでくれた
優しさも温もりも 全て詰め込んで 呼んでくれた
忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば
この日のタメに生まれて来たんだろう どこまでも走るよ

彼は辿り着いた 親友の故郷に 恋人の家まで あと数キロだ

走った 転んだ すでに満身創痍だ
立ち上がる間もなく 襲い来る 罵声と暴力
負けるか俺はホーリーナイト 千切れそうな手足を
引き摺り なお走った 見つけた! この家だ!

手紙を読んだ恋人は もう動かない猫の名に
アルファベット1つ 加えて庭に埋めてやった
聖なる騎士を埋めてやった

youtu.be
BUMP OF CHICKEN公式チャンネルから




この曲の歌詞をみてもらうとおわかりだろうが、英語で黒猫の名前を書くと「Holynight」
そして騎士を意味する「knight」がかけてあるので、この曲のタイトルになっている。


彼女は、「めっちゃ泣ける曲やから」と教えてくれた。
筆者は彼女から借りたMD(今の若い人には多分通じない)を自分の部屋で、車の中でかけていた。
おかげでBUMP OF CHICKEN の曲を随分と聞き込み、Mr.Childrenと並んで自分の中で大きな存在になった。

筆者は回り道をしながら一歩通行の道を進んでいったのだが、その道の交通が相互通行になることはなく、「~が忘れられない」という一言で、その道は通行禁止になってしまった。
その時の筆者の心境は…、皆さんのご想像にお任せしたい。


さて、その帰りに会う黒猫であるが、彼は「K」のように、使命を託されたり、思いを託されているわけではなく、飄々と生きている。


時々出会って、「よう、元気かい」と筆者は生存確認する。
彼の気が向いた時は返事が返ってくるが、筆者にはそれで十分だ。



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