ご無沙汰してます。
春に異動となり、部門も変わり、なかなか現実とやりたいこととの乖離で悶々とする毎日です。
今回は、予想と現実、の話を少し。
では、どうぞ。
ちょっと歩けば、疲れた、しんどい、という。
小学校までは、スポーツとは正反対の位置に、彼女はいた。
そんな彼女が中学に上がり、テニス部に入ると言う。
みんな、日焼けして真夏は炎天下の中で長時間する、あのテニス部に。
正直それは無理を通り越して無茶だと思った。
すぐに音を上げるだろう、と。
最初のうちは練習が終われば完全に電池が切れた人形だった。
少し慣れてきて夏を迎え、また電池が切れる状態に戻ってしまった。
大して絶対量のない体力を、練習の濃さと熱さで消費してしまう。
ろくに夏休みの宿題も進まないけれど、でも練習がある日はちゃんとサボらずに出かけていった。
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二年になって、練習試合で勝った話をしだした。
ダブルスを組むので、一緒に組んだ人がうまいのだろうけれど、それでも勝ちは勝ち、らしい。
相変わらずスマホで長々とYouTubeを見てるのかと注意しようとした時に、どこかの中学生のテニスの大会の映像を観ているときがある。
団体戦のメンバーに選ばれたり、選ばれなかったり。
なかなか、テニスは楽しいらしい。
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三年になって、一年に彼女の妹が入部してきた。
後衛を担当している彼女は、二年前はからっきしだったのに、体力もいるんやでと、得意げに説明している。
パカーンと音が聞こえると、妹と家の前で打ち合いをしている姿があった。
全中の市内大会が始まる。
最後の大会となったその試合の団体戦は、ギリギリメンバーに選ばれなかったようで悔しかったみたいだけど、ダブルスの個人戦に切り替えようとしていた。
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1回戦を勝ち上がり、2回戦。
途中から観戦にきたこちらに、妹が姉の1回戦の説明をする。
2回戦が始まると、身体も大きくストロークも力強い相手は、素人目にもかなり上手いように見え、あっという間に2セット取られた。
落としたら負ける3セット目。
相手のサーブに走って追いつき打ち返し、ちゃんと様になったサーブを打ちテニスをしている。
コートにいる姿は、小学生の頃からは想像がつかない姿だった。
得点を決める度に、ダブルスを組んでいる前衛と声を上げて、手を合わせ喜ぶ。
そして、1セットを取り返した。
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結局、その後のセットは取られてしまい敗退した。
頂点以外の人には必ず負けがつく。
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いい意味で、裏切られた3年間。
1つやりきったという経験は、後に来るであろう正念場で、きっと自分を支えてくれる。
ご訪問ありがとうございました。
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ブクマコメントありがとうございます!
≫家系金融の企画立案者(id:egaosouzoku)さん
夏のグラウンド、陽炎出てましたねぇ。
休憩時間になったら水道まで走って行って、頭からかぶったり、のんだり。
40半ばですけど、もう今は昔、ですよ笑
≫まっこおばさま(id:makkosan70)
この体験をしっかりと刻んでほしいです。高校で何をやるのかまだ分からないですけれど、やり通すっていうことは部活で学んだな、と思うので彼女にもそういうものになってほしいなと思います。
≫テイルズさん(id:MyStory)
ただいまです!さすが100文字の魔術師。さては、ニュータイプか。匂いだな。
いつの間にか大きくなっていってますよ、本当に。
≫ウサピリカさん(id:akirosso)
絶賛反抗期中で、妹の次女もそんな感じなんですが、一生懸命な眼差しは目を惹かれますね。
しっかりと頑張ってくれたってのが何よりも嬉しいですね。