ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

【電車のひと短編⑲】小さな背中に、重なる手

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!



さて、久しぶりの電車のひと編となりました。

このお話は、筆者が通勤などで実際に出会ったり、居合わせた人達のフィクションではないリアルなお話を綴っています。
今日はその、19番目のお話。
過去のお話は、末尾の総集編からご覧下さいませ🙇



そして、今回のお客様は、筆者が立っていたドアと反対側のドア前に立っていた、後ろ姿の若い女性の方。


では、どうぞ。

















 ガタンゴトン、
 電車はレールのつなぎ目を通過する度に、規則正しい音がする。



 彼女の傍らには、かけていた薄手のブランケットが床についてしまっていたベビーカーがあった。彼女はそれに気づいて、そっとしゃがみこみ、床についたブランケットの端を持ち上げて、ベビーカーの手すりにそっとかけ直した。
 そばで父親がそれに気づき、頭を下げ、彼女は会釈を返している。



 一見して20代半ばの彼女は、ベビーカーに視線を落とした。

 まだ、1歳ちょっとくらいだろうか。
 その先には、まっすぐな、つぶらな男の子の瞳がまっすぐ彼女を捉えている。男の子は声を出さずに、キャッキャと手足を動かして彼女に微笑むと、彼女も声を出さずに、表情を崩して頷きながら男の子に話しかけだした。


 2人は声を出さずに、話している。
 まるで、共通の秘密の言葉があるように。



 電車は大きなターミナル駅に到着した。
 ベビーカーを持っている父親がドアに向かってベビーカーの向きを整える。
 彼女は道を譲るように、少し、後ろに下がった。
 

 父親の後ろには女の子が、ちょこんと立っていた。
 水色のワンピースを着た、3歳位の女の子。

 彼女は女の子に気付き、さっき話していた男の子の姉だと悟ったようだ。反対側のホームに着いた電車へ向かう父親から、離れまいとついていく女の子の後ろに彼女はそっと位置して、ベビーカーを押した父親に続いて彼女もまた反対ホームの電車へ乗り換えようとしているようだ。


 乗り換える電車のドアの前で父親が振り返る。
 父親は女の子の様子を見て声をかけ、ベビーカーの前輪を浮かし、そして乗り込んでいった。女の子はドアの前で一度立ち止まり、よいしょっと、まだ、たどたどしい感じで左足をあげた。


 すると、その後ろにいた彼女はそっと膝を折ってその背中に手を差し伸べた。
 触れることのない右手が、小さな背中に重なっている。
 まるで、その位置を用意していたかのように。


 よいしょ、と女の子がドアの段差を乗り越えた。彼女はそれを見守ると、折った膝を伸ばし、差し伸べた手を戻して、女の子に声をかけて、離れていく。



 不意に「プシュー」というエアーの抜ける音がして、視界の両側からドアが重なってきた。ずっと、追いかけてしまった光景に、急に幕引きがきたように。


 電車はゆっくりと動き出した。
 微笑ましい優しさを、ホームに残して。


surrealsight.hatenablog.com



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>まっこおばさま(id:makkosan70)
微笑ましくて反対側で釣られてしまいそうになりました。1人でニヤけてたら変な人ですからね😅

>テイルズさん(id:MyStory)
おかえり!少し余裕が出てきたからか、また出会えるようになってきました😊こういう微笑ましさは、またお伝えしたいなって思いますね。

>norikoさん(id:non704)
何のことはない、ちょっとした一コマのキリトリでした。そう言っていただけると、幸いです✨

>ガネしゃんさん(id:yu_me_po-lly)
誰にでも出来るって、本当に尊敬します。
その優しさが人に伝播していけば、いい世の中になると思うんですよね✨

期待と危うさの、あいだ

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ここのところ筆者は、なかなか記事を書きたいのに、書き切れない。
本を読みたいのに、本屋で読みたいモノが見つからない。
というスパイラルに陥ってます。

さて、今回は、もやもやとしたもの、の話。

では、どうぞ。












 筆者は、今の職場の係に異動してからここ1年半ほど、質疑対応と人に教える仕事が業務のメインになっている。もちろん、他にも法務や苦情対応、現場の業務支援などもある。

 幸か不幸か教育系の大学に行き、その道に進まなかったもののこういった機会がくるということは、人生には無駄なものってないんだなと、妙に納得してしまう。




 人に教えようとすると1を説明するのに10位は勉強しておかないと十分な説明にはならないし、質問にも耐えられない。
 曖昧な回答も出来ないことから、しっかりとした根拠を示さなければならない。
 質疑は、現場の若手から役職が上の人まで幅広く飛んでくる。そしてその回答は、会社の方針や対応に直結する。



 質疑の質は確実に深くなってきている。ここの係に異動してきた頃よりも。
 そこを対応していけばいくほど、現場目線での対応案も、リカバリーも示しつつの対応案も、対応していけばいくほど、信用が増してきていることも感じる。
 何人かいる今の係の中で、指名での相談も入ってくる。




 現場が円滑に回るようにすることは、筆者の仕事上の個人的なモットーで、そうやって現場の役に立てることは大きなやり甲斐だ。


 しかし、なんでだろう。
 仕事がしんどいとか、キツいとかではない。
 プレッシャーがキツすぎるというものでもない。



 なんというか、期待が重い。

 必要以上に周りから、しっかりとした出来る人、みたいに思われているようなところが、様々な場面で見え隠れする。
 
 必死に調べて対応したものも、「よく知っているな」となる。
 たまたま見つけた答えも、「さすが」となる。
 当然それに乗りかかった調子に乗った応対なんてすることはない。そんなことをすればすぐにボロが出る。



 なんだか、危ない。

 そう、今のこの状態は危ないと思う。

 平衡感覚がちょっとずつズレていくのに気がつかないみたいに。
 


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>まっこおばさま(id:makkosan70)
そういう仕事は、その先に上に上がって行けという意思も感じられます。ここまで上目指してやってきたわけではなくて、必死に現場でやってると担ぎ上げられたような感じで。
ちょうど真ん中の世代。会社を回していく仕事をやっていかなければなりません。ぼちぼちと頑張ります🏃💨

>トビウオギタオさん(id:mr_redwing_children)
10位の勉強がいりますよね。いざ教え出すと全部は伝えられなくて1ぐらいでちょうど顔みて、反応見ながらできるんですよね。あの準備ってほんと大変です。でも、サボれない😅

>ちまりんさん(id:chimaring)
いろいろと任せてもらえる。回答することにも上からの確認が減ってくる。これはやりやすくなることなんですけど、責任も大きくなりますね。たぶん、この流れで出来る人の流れが出来てきたんだと思います。確かにいろいろと調べて回答するので勉強にもなるんで、時々吐き出しながらやっていきます👮

誰かにそっと、響くもの

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また、筆者の2周年通過にたくさんのコメントなどをいただきましてありがとうございました。

さて、今回は、久しぶりの人間観察。

では、どうぞ。


















袴姿の女子がいた。
白色の上衣に、紺色の袴。
彼女は高校生ぐらいだろうか。


薙刀が有名な筆者の住む街には、歴史ある道場があって、夕方や土日になると稽古に向かう人の姿が見られる。

彼女は、長い髪を後ろでひとつにくくり、ピンとした背筋で横断歩道を歩いている。
時間的にはこれから道場に行くのだろうかという、午前中の時間。

筆者が車を運転し右折待ちの先頭で横断している彼女を目で追っていると、渡った先の不動産屋の前に並んでいる自転車が、1台倒れていた。
台風が近づいてきたせいか、今日は風が強い。


彼女はそこにかけよって、自転車を起こした。
まるで、自分の自転車が倒れてしまったかのように。


そして、自転車を起こしてスタンドを立てると、彼女は何事もなかったかのようにまた歩道を歩き出した。



誰かがありがとうというわけではない。
誰かに言ってもらいたいわけでもない。



でも、こういうことは誰かがそっと見ていて、それを見た誰かに、響いているんじゃないかな。




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>まっこおばさま(id:makkosan70)
あまりにも普通にしていたので、当たり前化しているのかもしれません。自分の子どもにもそういうところを見て欲しいなって思います😊

>へんげさん(id:nunohenge)
へんげさん、薙刀女子だったのですか😲カッコいい!薙刀やりたくて憧れたんですけど、あんまり男子がやってるのを見かけたことがないんです。剣道よりも槍とか薙刀のナガモノをやりたかったんですよね。振り回すと確かに危ない😅

>トビウオギタオさん(id:mr_redwing_children)
そうなんです、ピンとした背筋になんというか武道とは、みたいな凜としたモノを感じました。当たり前感がやっぱりすごいですよね✨

>テイルズさん(id:MyStory)
おかえり!凜とした1本の筋を感じますね✨この当たり前さを見習いたいものです。こういうところを神様はちゃんと見てるんだと思いますね。

>ユゥヨ部長(id:byte0304)
躊躇されることなくされていたんです。まるで自分のものかと、こちらが勘違いしたくらいですから。本当にサラッとできることが素晴らしいと思いますね😊

>山田さん(id:kirakirapark)
本人には気付かれない、でも…。それって、大切なものですよね。
とても素敵なご両親がいらっしゃるのではないかと思いました✨

応援団の、応援団

ご訪問ありがとうございます。
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 先日よりぼちぼちと再開して、ご無沙汰しておりましたブロ友さんのところへ時々顔を出しております。
 毎日投稿を続けられている方、曜日を決めておられる方、ふらっと書けるときに書いている方、しばらく停まっている方、もう見られなくなっている方。


 かつて筆者も毎日投稿をやってみた時もありましたが、途中で力尽き、ぼちぼちなペースになりました。
 書けるときは書けるし、無理なときは書かない。
 そして、久しぶりに戻ってきても、「おかえり」と言ってくれる温かさがここにはたくさん溢れています✨
 自分もそうあれたらいいなと。


 さて、今回は、そんなことから思い出した、この時期の話を少し。
 ちょっと、どんな感じで書いていたっけと思い出しながら、書いていこうか、と。

 では、どうぞ。













 かつて、白い長い鉢巻きを巻いていた時期があった。
 もう30年くらい前の、12歳くらいの時だった。


 筆者は隊列の中央で声を張る。砂塵の舞うグランドで汗を拭いながら。心臓に響く和太鼓に合わせて白い手袋がせわしなく動く。

 学校を二分した、もう一つの赤い鉢巻きを巻いた集団。この集団に勝つか負けるかという、ただそれだけのために一生をかけるかのごとくやっていた。



 本番までの間、約1か月。
 練習から、腹の底より声の限りを出し、突き出す拳にも力をこめた。ただ、だんだんと日が経つにつれ、思いとは裏腹に声がかすれてき、やがて全然出なくなった。
 声が無くなってくるということ自体が初めてで、それでも声なき声を振り絞るが、喉が痛むだけで声が出ず、涙が出る。

 指導をしている大人からの提案で、もう一人の長い鉢巻きに中央を代わってもらい、そのもう一人がいた位置で、筆者は目一杯身体を動かした。
 悔しいのと情けないのとで、目頭を熱くしながら。

 やがて練習が終わり筆者はかすれきった声で、「このままでは本番で役に立たない。中央を代わってほしい」と頭を下げた。
 頭を下げたのは、お願いするということもあったが、なにより直視が出来なかったから。


 すると、もう一人の長い鉢巻きは、「本番までは代役をやる。きっと、声は戻ってくる」と言い、本番直前までの間の練習を引っ張ってくれた。筆者は鉢巻きを巻くことを止めようとまで考えていたところ、もう一人の長い鉢巻きは筆者を説得して踏みとどまらせた。


 本番前、温存していた声を筆者は解禁した。腹の底から声を出しても、かすれもしないし、痛みもない。自分達の配置も元に戻すと、全体が本来の姿になったかのように息をし出す。


 本番。
 これが終わったら、声が無くなってもいい、という位に筆者は声を張り上げた。
 各学年の競技に、背中に響くたくさんの短い鉢巻きの集団の声を束にして、競技者の背中を後押しする。
 かけ声をかけ、三三七拍子を刻み、拳を突き出して。



 結果は僅差で、白組の勝ちだった。
 その瞬間、もう一人の長い鉢巻きと目が合って、二人で歓喜の絶叫をした。
 






 ご無沙汰しておりました、ジローの部屋のお話。
 確か、こんな感じで書いていたっけと思い出しながら、綴りました。

 今日でジローの部屋は、ちょうど2周年。これまでたくさんの応援をいただきました。本当にありがとうございました。
 筆者も誰かの応援団になれるといいな、そんなことを思いながら3年目の営業を始めます。

 どうか、皆様ご贔屓に🙇



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ブクマコメントありがとうございます!
>せしおさん(id:Seshio-Researcher)
マイペースですね。人によって毎日の方がいい方もいらっしゃる。これを書かないと始まらない、終わらない。習慣化って、すごいなとおもいます✨

>まっこおばさま(id:makkosan70)
応援団、懐かしいでしょ😊副団長は笛もあったようななかったような気がするんですけど、笛はあやふやな記憶なので外しました。
おばさまのブログは、私の少し先輩です。

>テイルズさん(id:MyStory)
ただいま!この話をふと思い出して、どストレートな直球でいきました。こうして書くとこみ上げるものがあります😅
ちょっとした世界を、また綴っていきますね。

>へんげさん(id:nunohenge)
応援団、ありがとうございます!
私も誰かに響くような、そんな記事を書いて誰かの応援ができたらな、と。暑苦しいものだけじゃなくて、そっと寄り添うことも出来るようにも✨

>トビウオギタオさん(id:mr_redwing_children)
ちょっとあの頃を思い出しまして、1つ記事がかけました。確か、裸足で走るとか無かったですか?応援団も裸足でしていたかなぁ、と懐かしさ満載でした。何気ないエピソードですけど、またよろしくお願いします😅

>ちまりんさん(id:chimaring)
やっと2周年となりました。この1年は隙間が多かったのですけれど、こうして訪問して下さる方がいてもらえることで続けることができました。ありがとうございます🙇また、創作の方もやっていきたいです🏃💨

>明月さん(id:a91n52)
ありがとうございます🙇おかげさまで続けることができています。自分のペースで発信ができる場って大切ですね✨今後ともよろしくお願いいたします。

>ユゥヨ部長(id:byte0304)
貴重なグリーンスターありがとうございました。もったいなく存じます。久々にこういうのがかけました。部長が使われていたジロー節。最近はまmiyakoさんや他の方も使われていて定着しつつあります。これがまた感じられるものを書いていきたいです🎵

>トラリブさん(id:tra_live)
誰かの応援団、ほんとそう思ってもらえたら、誰かから受けた恩を還元できているように思うんですよね。
三年目のブログで私は、読み手の方の頭の中のスクリーンに、セピアなりカラーなりの彩りで情景が描けるような文章を書いていきたいです。

運転の不調と、再開

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!


だいぶ沈んでいた頃、様々なつながりを遮断して軽量化し、平衡を保とうとしておりました。そんなことから、ここもバサッと斬ろうとしかけました。


しかし、真剣に考えていたときに青い眼鏡 (id:m6points) さんのことを思い出しました。

今まで、青い眼鏡 (id:m6points) はありがたいことに筆者の記事からインスピレーションを受けられて選曲され、その曲の点訳を記事にしてメッセージを送って下さっていました。
m6points.hatenablog.jp
m6points.hatenablog.jp


そして、夏から新たな企画として、筆者の青かったころの続きものの話の点訳に取りかかられておりました。
m6points.hatenablog.jp

筆者はせっかく言及いただいたのに、なかなかコメントなど残せずで。
青い眼鏡 (id:m6points)さん、すみませんでした🙇


筆者は公私において乱発したことをさばききれず、自分のやることが無意味に思えて全否定をしかけておりました。
しかし、そんなことはないぞと、そう思えることがいくつかありました。

その1つが青い眼鏡 (id:m6points)さんの、この夏の新企画。
ありがとうございました🙇おかげさまで、ぎりぎりのところで踏ん張ることが出来ました。


そして、最近書いていた、大きな山の話。
それが1つ、昨日終わりました。
大きな研修でしたが参加者からは非常によい感想がアンケートにたくさん書いてありました。
上や見てくれや自分の実績のためではなく、全ては現場のために。
そこが伝わったかなと、思えることが出来ました。


もっと長いことかかるものや重たいものも後ろに控えていますが、1つずつしっかりやっていこうかと。


ということで、ジローの部屋はぼちぼちと通常運転を再開します。
皆様、今後ともよろしくお願いいたします🙇




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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
いつもご心配をおかけしましてすみません🙇
ぼちぼちと、でいきます。またお話も書けるように🎵

>トビウオギタオさん(id:mr_redwing_children)
止められる方が続くと、気持ち沈みますよね😢
なんとか自分は踏ん張れたんですけど、皆さんご事情は様々ですし。ここのつながりは切ろうとすれば、物理的にすぐに切れるもの、ですけどそんもんじゃないつながりがあります。こうして、このタイミングでコメントいただけるのも私にとってはとてもありがたいもの✨今後ともよろしくお願いいたします🙇

>ユゥヨ部長(id:byte0304)
部長も大丈夫でしょうか?スマホ写真部もだんだん所帯が大きくなってきてるので負担が増えてますよね😥
また活動が出来そうになってきたので顔出します😊

>テイルズさん(id:MyStory)
一山越えると、だいぶ楽になりました。まだ先にはごっついやつがあるのですけど、ぼちぼちと準備を進めて参ります。ブロ友さんとの交流はありがたいです✨存在意義を支えていただきました。自分もそうありたいな、って思います😊

低空飛行と、感謝

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!



さて、今回も近況を少し。


最近は、なかなか自分のキャパの小ささと要領の悪さに嫌気がさし、低空飛行が続いております。ちょっと小さなミスや忘れが出だしているので、大きなミスをしないようにけっこう気をつけないといけない。

とは言うものの、現場や研修開催先では頻繁に業務に関する質問が入ってきます。時には指名でかかってきたり、研修の授業のあとに仕事の進め方などの悩みを相談されたり。

そうすると、なんだかありがたいなと感じてしまう。こんな自分でも誰かの役に立てる機会がまだあって、それに応えることで現場の理解が進んだり問題が解決したり、する。

そんな低空飛行と感謝の日々。



1つの山は、後もう少しで越えられる。


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ブクマコメントありがとうございます!
>テイルズさん(id:MyStory)
ただいま✋低空飛行でも飛べている、そうか飛べてるんだと気付かされました✨ソナーをかいくぐり、高射砲の射程外を突き進む。低さには低さの良さがある。後もう少しで一山越えます。なんとか頑張ります。

>まっこおばさま(id:makkosan70)
信頼されることはありがたいですね。生きている意味を見出せます。ぎりぎりで耐えているときはそこでだいぶ救われました✨

>ユゥヨ部長(id:byte0304)
激突は避けたいです😅しかし、気絶しかけで墜落しかけた状態からぎりぎりで持ち直した感じで、操縦桿が折れるか、って勢いでした。

活動の、縮小

ご訪問ありがとうございます。


また、ほとんど最近は更新していないにも関わらず、お越し下さった皆さま、本当にありがとうございます。


さて、今回はお知らせ、です。


6月くらいから流れが澱んできていたのですが、いろいろと重なってきて、筆者はやさぐれてきておりました。ここでは、これまでマイナスのことを書いていませんでしたが、自分の中で帳尻を合わせていくのが出来なくなってきていました。

このままではアカンと思うものの、自分だけではいかんともし難いものもあります。
そんな時にまわりや、他の要因に原因を求めてしまう。こんな時は余裕がないから、普段の言葉も角が立つようになっておりました。

ヤバい、ヤバい、やばい、やばい…。




それで見直しを図り、いろんなところと距離をとるようにしていきました。
どこかでペースを変えていかないと、もたないな、と。
ランニングマシンの上で走っていると、いつの間にかペースが上がりすぎていたような感覚です。



同時並行のサイクルを見直し、人に頼めるものはお願いし、すぐにしなくてもいいものは後回しにして。
1人になった時は、何もやらないようにして、無の時間を作る。


しかし、なかなか重たいものが増えてきます。
また容量を空けるために削っていってとしていきまして。



で、Twitterとインスタ、カクヨムを削除しました。
Twitterカクヨムで仲良くして下さっていたはてなの皆様、勝手に急に消えましてすみませんでした🙇どうか、ご理解下さいませ。

このような事情で、前線の縮小を図りました。
補給のない間延びした前線は、徒に消耗していってしまいます。



いつの間にか、はてなダッシュボードが変わり、海の向こうでは大谷さんがベーブルースの記録を超えていました。

こんな時は1つずつ。1個ずつ終わらせながら、投げ出さないようにしていかないと。





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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
そうです、今は1つずつ。大きな山が来ていますがなんとかこなしています。他の仕事は減らして振れるものは振って。たくさんのことが一度に降りかかってくると押し込まれそうになりますがそこはなんとかぎりぎりで耐えきりたいです。

>ちまりんさん(id:chimaring)
お気遣いありがとうございます🙇ご無沙汰してしまっていて申し訳ありません。1つの山は越え、今は本来の山場を迎えております。もう無理がきく年でもないので、壊れないようにやっていきます。

>テイルズさん(id:MyStory)
最近は帰りに、少し甘いものを入れるようにしています。ちゃんと補給して、ホッと一息ついてから家にかえるようにしています。
これがある意味リセットボタンみたいな感じです笑

>ユゥヨ部長(id:byte0304)
部活の参加が出来ていませんが9月半ばになるとまた潮目が変わります。津波にならなきゃいいのですが😓片っ端からやっつけていきます。

>ももベルさん(id:momobellblog)
こちらもありがとうございました!
今は落ちるとこまでいったのでそこから這い上がろうとしています。高い空へ向かって😅
前向いていかないといけませんね。

>アキロッソさん
ちょっと手を広げすぎました。ばっさり切って原点に戻ってきた感じです。ここの更新も自分のなかのやらないと、という気持ちを外すとだいぶ楽になりました。これなら、まだ続けていけるかな、って思います。
更新は出来るときにやりましょ✨アキロッソさんもご無理なさらずに。

向こう側の、空模様

ご訪問ありがとうございます。

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surrealsight.hatenablog.com
前回記事からはや一月。
生きてます、一応生きてます。


トンネルの向こうは
















曇ってきた(=_=;)




明るい空が見えてたはずなのに。

きっと、夏雲の積乱雲が立ちこめているに違いない。
最近はゲリラ豪雨みたいなスコールが見られるけれども、雨が上がれば晴れ間が見えるはず。

出張が続いている際に、見えた一瞬。

あそこの町に降り立つと、どんな彩が見えるんだろう。

虹の脚が降り立つ町


あぁ、そうだ。
現実見ないと。


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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
ちょっと元気になってきました。今はまた佳境の山を登り始めたところでなかなかそびえてるんですけど、ここを乗り越えたらちょっと違う世界が見えてきそうです。

>テイルズ(id:MyStory)さん、ありがとうございます!ただいまです!
この瞬間は、すぐにこれを撮らないと、という衝動がありました。実物は薄いもう一つの虹も見え、町から駆け上がったものは初めて見ました。虹の脚ってあんまり見たことないな、と。

>ユゥヨ部長(id:byte0304)
虹が降り立つ町を初めて見たので、そこから空を見たらどうなるんだろうと、とても興味を惹かれました。スマホ写真部に入っていなかったら、きっと見るだけに留まっていたと思います😅

トンネルの、向こう側

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
皆さまのブログにもお邪魔しておらず申し訳ありません。



さて、今回は、近況を少し。
しばらく消えている間、また立て込んできておりまして、ワサワサと。

ただ、真っ暗闇ではなくて、光は差し込んでいて、優しい色もある。
しかし、やることはあふれるようにわいてくる。
そんな感じの状況です。


一日はあっという間に過ぎていって、今月もはや後半戦にいこうかというところ。

あぁ、全てをリセットしたい。
そんな衝動にかられつつも、うまく立ち回れるように。

トンネルの向こうに行きたい

ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
この時はまだ希望的観測でした。山があれば谷がある。いいときもあれば悪いときもある。
それらをうまく乗り越えていきたいです。

>へんげ(id:nunohenge)さん
無理しすぎは確かにダメですね。効率も落ちてきますし。やることが増えて並列処理するのに、あれもこれもとなってしまってました。
うまく整理をして、といきたいところです。なんとか頑張ります。

>テイルズ(id:MyStory)さん
ただいまです!これがなかなか言えなかった。ここではないどこかへと、胸を焦がしてます。
全く違う道を歩んでいたらどんなんだろうって妄想走っては現実に帰ってきております。ふと、一息つける場所。やっぱりこれが大切ですね。

>ユゥヨ(id:byte0304)部長
部長、活動できてなくてすみません。ただ、年度末位まで立て込みはするので、どうなるんだろうと感じております。もう少しこの状況の耐性が出来ればもう少し記事も書けそうなのですが。
今はなんとか踏ん張ってます。寄り切られないように、頑張ります。



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作者は友人、ということで

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!



最近更新が滞りがちです。
やることがかなり増えてきて、なかなかなところ。
皆さんのところにもなかなかお邪魔が出来ておりませんが、ぼちぼちと訪問していこうと思っています。

さて、今回は、短いお話をサラッと。


では、どうぞ。














最近小6の長女は、スマホが欲しいだの、韓国のアイドルがどうのこうのだの、おませなことを言うようになってきた。

クラスの誰それが付き合うや付き合わないやという話もたまに聞こえてくる。
本人にはまだ、そういう相手はいないらしい。

娘にぞっこんの父親なら、そういう話が出てくるとひどく動揺するのだろう。勝手に話が飛躍していって、結婚式まで進んでいき、家族への手紙でボロボロに泣いてしまうんじゃないかと、いうような話も聞く。

筆者はと言うと、まぁそんな溺愛しているというような親バカぶりまではないつもりなので、そういう話が出ても、動揺するということはない。




だからではないけれど、そういう話が出て来たので先日作った短編小説(リンクは文末に)を長女に読ませてみた。

作者は筆者の友人ということで、自分が作ったことを偽って。
その方が、普通の意見が出てくるかなと。

三話構成にやや集中力を欠いていたが、割とスラスラ読み進んでいた。
そして最後まで読み終わり
「面白かった」
とやや満足した顔をしていた。
「へー、面白かったんや」
と筆者が返すと、
「すぐメール返すところが面白かった」
と言って、妹の部屋へ立ち去った。


一応、ほんの少しは伝わったようだ。
また、書けたら作者を偽って感想聞いてみようかな。

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【はてなスマホ写真部22.6】青く縁取られた、プラットフォーム

ご訪問ありがとうございます。


いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

かなりのお久しぶりです。
そして、ぎりぎり間に合うかと思って、書いていたスマホ写真部の記事。
この記事も月が変わってしまった😥
あぁ、間に合わなかった。ユゥヨ (id:byte0304)部長、すみませんでした🙇

でも、まぁ書くことに意義があるということでいきたいなと思います。
筆者の近況はまた別で。




さて、今回のお題は、iBUKiさん (id:WDF)    が出してくれた『教えて!あなたのイメージカラー』


では、どうぞ。

















 かつて、出向していた時期があった。
 もう、どれくらいかな。5年は経っていると思う。

 
 筆者は出向で企画部門に異動した。
 デスクワーク系の仕事をしたことがなくて現場の仕事ばかりだった中の異動だったので、とても驚いたし、業種も違うので全くやれる自信がなかった。
 報告書はひたすら作ってきていたが、ビジネスマナーもろくに知らずエクセルもほとんど使ってきていなかったので、そういう意味では新社会人と同じくらいか、下手したらそれよりひどいかの事務レベル。

 案の定、出向した先で
「なんだ、全然使えないじゃないか」
と聞こえる声で上層部から言われて、「現場なら切り盛りできるくらいの自信はあるのに。勝手に出向されてんのに」
と奥歯を噛み締めていた。
 ただ、その時の自分の出来る仕事っていうものが本当に少なくて、かかってくる電話の取り次ぎ(応対ではない)とコピーくらい。
 終電ぎりぎりまで他の人が奮闘している中で、ただただ前任が作った業務引継ぎ書を何度も何度も読み返すだけだった。

 当時出向先は大きなプロジェクトがあって、大きな会議も抱えていた。通常の業務はまさに隙間で縫っていくようにやる。だから、そのプロジェクトには精鋭部隊が出向者として送り込まれていたのだが、なぜ一番かけ離れた部署から筆者が送り込まれたのかわからなかった。
 やっていることが高度すぎてついて行けないし、作ってる資料の作り方がわからないし、頼まれても締め切りが早すぎて間に合わないし、やってる人達も筆者に教えるだけの余裕がなくて、さばいていくのに必死になっている。
「あぁ俺、ここで何やってんだろう。誰の役にも立てやしない」
と昼休みに最上階にいって、コーヒーを飲みながら外の景色を見るのが日課になっていた。


 暗中模索で半年がすぎた。
 帰りはひたすら本屋にいって企画書の書き方や仕事のことに関する本を漁り、全くなかった業務知識を蓄える。ここで使える自分の武器を探し、戦える準備をする。
 3か月ほど経って研修会の講師の仕事が回ってきて、過去の経験を踏まえてやってみると思いのほか高評価で、すぐに次の依頼がきた。
 少しずつ、少しずつだけど、なんとかこなせるようになってくる。もっとはやく、もっとうまく、もっとやれるようになりたい。


 加速度的に1年が過ぎた。
 出向は2年と決まっていたので、2巡目になると仕事の終わりが見えてきて、いい意味で要領をかませるようになった。出向先の職場構造に興味をもち、そこの人達との関係が出来だす。出向者の後輩が出来て、同じように沈んでいる気持ちがわかり、話を聴くようになった。
「ちょっと前までさ、俺、完全に腐ってたんよ」
 そう言うと後輩から信じられないって顔をされた。

 
 出向も残り半年になる。
 自分で企画したイベントの営業に出かけて取りまとめ、業界雑誌の特集記事の原稿を書いて、県内各地の研修会で講師をし、外部からの電話をさばいて、片手間で通常業務を片付ける。来た当初の大きなプロジェクトは出来上がって膨大な予算がつき、その初期の運用がメインの仕事になっていた。先輩方はプロジェクトを取りまとめるのに奮闘していたので、おぼろげなイメージだったものを具体にしていくのが筆者らの仕事。前例がないから、ゼロから考えないといけない。

 でも、創り出すってけっこう楽しい。


 異動が近づいてきた。
 1年ちょっと前は嫌々だったのに、以前の職場よりも個人の裁量権が大きい出向先の仕事がとても魅力的に思えていた。
 まさか自分が、「せめてあと1年続けたい」と思うなんて、ほんと思っても見なかったけど、異動日が決まると出向先で知り合った人達が連日お別れ会を開いてくれて、
「ここに来られてよかった」
としみじみと思うことができた。その方達は全く仕事が違えども、まだ交流が続いている。





 そんな出向先での2年は、悔しい思いも、失敗して反省した思いも、感謝されて嬉しかった思いも、営業がつながって企画が出来た喜びも、青いインクで縁取られている。


 悔しい思いをしながら本屋で読み漁ったものの中から、自分のやり方として落ち着いたのが、

・方眼ノート
・青ペン書きなぐり
・ノートを横長A4にして使うこと
・三段編成にして考えを発展させること  

だった。

 集中力が増す色ということに惹かれて使い出しいくつかを試して落ち着いたのがフリクションの消せるペン。芯は敢えて0.7ミリ。

 このペンでメモをとったり、たくさんのアイデアを書いては消し、消しては書いて、ノート上で並べ替えて考えを整理して、ラフを作っていった。
 記事もチラシもポスターも講習のテキストもパワポも、青ペンで思いついたものを書き出して、グループ分けして順番を整理し、組み立ててみる。そこからラフを作り上げ、それを元にパソコンで整える。そういうやり方が自分のプラットフォームになっていった。




 それ以来、筆者のノートは今もなお、方眼ノートにひたすらブルーの字が埋まっている。
 そう、筆者はイメージもブルーで縁取られている。
 だから、周りからのイメージカラーも、ブルー。
 もちろん、未だ非公開の短編小説用スケッチブックも、ブルーで埋まっていることは皆さんのご想像通りだ。

方眼ノートとフリクション



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ブクマコメントありがとうございます!
>へんげ(id:nunohenge)さん
この時の2年間はかなり濃い2年でした。途中から時間が過ぎるのが早すぎてはやすぎて。全然違う職種に触れて、伸び代がとてもあるな、って。へんげさんのようなクリエイターの方が方眼ノートとフリクションって、嬉しいです✨

>まっこおばさま(id:makkosan70
群青色、いいですね!音の響きもいいし、色もいいし✨大人な感じがします!歳を重ねるって、これまでほとんど自分には意識してなかったところですけど、最近は考えるようになってきましたよ。

>テイルズ(id:MyStory)さん
おかえりー!!突き抜けるようなスカイブルー✨とても清々しいです。そのさわやかさ、心地よい風、優しい陽射し、アオハルには必須ですね😁
短編も書き続ければ、澄んだ青を見せることが出来るかも😊

>ほし氏(id:star-watch0705)さん
転換点はモノクロではなく、彩りがありました。転職をしたことがなかったので慣れるまでは大変でしたけど、とてもいい経験が出来ました。
誰かのお話を聞いて、一度書いてみるのも面白そうだなって思っています。

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
私のイメージカラーは想像通りでしたか😁
空の話をよくしているからかもしれませんね。大学くらいまでは赤が好きだったんです。表に出さない秘めたる火みたいなのに憧れがありまして。大人になると変わってきますね。今は本当に青が好きですねぇ。

【短編小説 神様が仕掛けた、忘れ物】あとがき

ご訪問ありがとうございます。

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さて、今回は、短編小説のあとがきを。
surrealsight.hatenablog.com

3話続きましたこの短編小説。
なかなか難しかったのですが、たくさんのコメントや感想をいただきまして、筆者は感無量であります😢

では、構成などの考えなどをサラッと。












きっかけ
 仕事が少し一段落したので、そろそろ何かを書き始めようとしていたところでした。雨宮さんの続きを書こうとしていて、少しやり出してきたところで、このコンテストの存在を知りました。
 とはいうものの、テーマは若干苦手分野。自分には豊富な経験もありません。まぁ、しかしそこは心情描写の練習だと思ってトライすることに。

字数
3話合計で5800字いかないぐらい。元々は8000ぐらいまで行ってました。そこからかなりけずり倒して、この形に。

モデル
 モデルは小学校で5年間同じクラスという女の子はいたのですが、このお話のような関係ではなかったので、完全に想像のせかいです。
 正太郎もやや筆者に似てはいますがちょっと違いますね。私なら高校で再開しても逆走してます😅素直になれるところが正太郎のいいところです。

タイトル
 これは出来上がってから考えました。それで、思いついたのが、これ。
 なかなかハマったな、と思ってます。

構成
 小学校高学年と中学生が朝に5分で読める、というコンセプトからテーマを見て、思いついたのがこの話。
ただ詳細は全然思い描けてなくて、ぼんやりとしたイメージだけがありました。

 朝読むからには、バッドエンドであってはいけない。
明るい未来を描けるようにというメッセージを込めて書こうと思いました。

 そこから書いていくうちに、似たシーンを重ねて成長を出してみたり、感情の変化を出してみたり、仕掛けを仕込んでいきました。
 学生が親近感を持てるような、学校から見える風景や教室の中の音、廊下での出会い頭を散りばめて。
 大人からすると、まどろっこしい間接的な表現も、この年代の彼彼女にとっては精一杯の表現だったりする。そんなことを思い描きながら。

 第3話の再会のシーンは、何とおりもの案がボツになっていて、正直なところここで頓挫しそうになりました。少し離れて、少し話を寝かして、それでようやく今回のシナリオを思いつくに至ったのです。




 やってみて難しさを感じましたが、書き切れてよかったなと。しかし、カクヨムの方で書き終わってから他の方の作品を見ていくと、構成や設定が全然違う状況で圧倒され、投稿されてる方達はもっと深い考えをしているんだなぁと知った次第です。
 しかし、人は人。自分は自分。他と同じようなものを作っても、それは自分の言葉ではないので誰かに響くことはない、といい意味で自分勝手に思い直しました😅

 だからこの作品を通して、自分の言葉でまた違うものを書いていきたいと再確認することができました。
 次の作品がいつになるのか、どのような作品になるのかは全然わかりませんが、また書きたいなと思えたことは大きな収穫です。

 そしてここはてなの世界でも、たくさんの方に読んでもらうことができました。本当にたくさんのスターや感想いただいて、感無量です😢

 だからまた、次が書けたらここでお披露目をしたいと思います。
 はてなが、書くことの原点、なので。




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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
子ども目線、出てましたか。よかったです。
また、書いていきますね!いつもありがとうございます!

テイルズ(id:MyStory)さん
神様が仕掛けた忘れ物は2人が素直になれるためのおまじない。なんだかこのキャッチだけで、一作品、出来そうです✨直球のキャッチボール、やっぱり響きますね!

>ユゥヨ(id:byte0304)部長
お楽しみいただき、本当にありがとうございました✨
ものによっては、勢いで書けるものもあるのですけれど、やっぱりフレームは考えないとダメですね。何百字書いてもつながらなければ没ですから。
でも、こんなにも反応をいただけるのなら、また書きたいなと思いますよ✨

>ひかるさん(id:myuhikaru
お忙しいところありがとうございました!タイトルは出来上がってからのインスピレーションで、私もけっこう合ってるんじゃないかなって思っていたので、そういってもらえるととても嬉しいです✨この二人の今後はゆかちんさんに言われるまで考えても見なかったんですけど、ちょっとしたスピンアウトなら書けるかな、とも思います😁ラストからこう想像してもらえるだけで本当にありがたいです!

【短編小説 神様が仕掛けた、忘れ物③】つながる、時間

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!



今回も、短編小説の続きを。
これまでの1話、2話を未読の方はこちらのリンクからどうぞ。
surrealsight.hatenablog.com
surrealsight.hatenablog.com

さて、『神様が仕掛けた、忘れ物』と題打った6000字制限の短編小説。

では、最終話を、どうぞ。













 正太郎は、高校でまたサッカー部に入部した。夕方までグラウンドを駆け回り、部活が終わるとひたすら自転車をこいで、家までのけっこうな距離を帰る。何日かやってみたが、疲れ切った身体にはこの長距離の自転車通学はけっこうきつい。


 その日、正太郎は部活が終わって帰る前に忘れ物に気がついた。そのまま忘れて帰ると宿題が出来ないので、教室に戻ることにした。

 教室は昼間の喧騒が嘘のように静まりかえっている。イスを引くだけで教室内に、大きな音が響く。
 正太郎は必要なものを取って、もう一度大きな音を立て、荷物を担いで教室を出ようとした。

 その時、廊下に女子生徒がいて、ぶつかりそうになり、正太郎はとっさに
「あ、ごめん」
と言って頭を下げて謝ったが、相手の反応はない。正太郎は
「ほんとに、ごめん」
と謝って、立ち去ろうとすると背中越しに

「来てたんだ」

という言葉がぶつかってきた。
 正太郎は、顔を上げて振り返った。



 真新しい制服に身を包み、髪を後ろでまとめ、金管楽器を入れたケースを持った女子。
 目を丸くして、眼前の光景が信じられないというような表情をして、こちらを見つめている。

 彼女はもう一度
「来てたんだ」
と言った。

 
 昔、毎日のように聞いていた、当たり前にあった声。ある日突然、当たり前じゃなくなった声。

 少し懐かしくもなってしまったその声の主は紛れもなく、石野早矢香、本人だった。


「さや、か。」
 正太郎も完全に不意打ちを食らった形になり、続く言葉が出てこない。
 


 もしかしたら、もしかしたらどこかで、を正太郎は期待していた。ばったり近所で、ばったり図書館で、ばったり高校で…、再会出来るかも知れない。
 しかし、会ったところでどうするんだろう。早矢香には早矢香の生活があって、友達がいて、彼氏もいるだろう。その時に、自分はどうするんだろう。

 そこから、この3年近くの時間で考えた結果は、「嫌われたんだから、邪魔をしてはいけない」だった。


 だから、だから、だから…。

「じゃあ」
と言って正太郎は立ち去ろうとした。

「待って。」




「やっぱり嫌われてるよね。」

 嫌われてる?

「あの時さ、ブラバンの先輩から告られた話をしたときに『付き合っちゃえば』って適当に言ってたよね?後で考えて、正太郎の様子を思い出して、うち、なんであんなこと言っちゃったんだろうって。」

 適当に言ってたの、わかってたのか。

「そりゃ嫌だよね、何度もそんな話聞かされてさ。自慢みたいに思うよね、嫌なやつだって。だから、そんなにいい人なら付き合っちゃえばって言ったんでしょ?」

「うちは、絶対に嫌われたと思って。何度も謝ろうと思ってメッセージを作って、送りかけて、消して。やっぱり会って謝らないとって思ったけど、連絡してやっぱり完全に嫌われてるってわかったら、もう立ち直れないと思って。
 どこかでばったり会ったら、謝れるかなって期待して、もしかしたら高校で会えるかもって思って、一生懸命勉強してここに受かって。でも高校の同じクラスになんて奇跡は起きないし。だから、もう会えないと…思って…た」

「ごめんね、あの時は嫌な思いさせて。高校でもサッカー、やってるんでしょ?頑張ってね。」
 そう言って、今度は早矢香が帰ろうとした。




「嫌われてるって思ってたのは、こっちの方。」

 そういうと、早矢香は足を止めた。



「もしかしたらどこかで会えるかもって思ってたのも、こっちの方。」

 そういうと、早矢香はこちらに振り向いた。



「高校が同じになるかもって思ってたのも、こっちの方。」

 そういうと、早矢香は目に涙を溜めだした。



「あの時はごめん。俺、ほんとに素直じゃなかったよ。神様っているんだな、全部ひっくるめてさ、今奇跡が起きたよ。」

 そういうと、早矢香の両眼にたまった涙は下へ、下へと流れ出した。

 正太郎は近づいて、早矢香の頭をポンポンとする。そして、左手の指の背でその涙を拭った。

「帰ろうか。夢、なんだろ?」
「憶えてたんだ…」


「これでも必死に勉強した、なんせ模試もE判定やったから。ほんと早矢香、賢すぎ。せめてレベル落としてくれよって思ったね」

 そういうと、早矢香は涙を手の甲で拭いて微笑んだ。

「小学校の時、成績悪かったもんね」
「そういうところは忘れてくれたらいいんだよ。だいたいさ、選ぶ高校遠すぎるんよ。チャリで何分かかると思ってんの?」
「ひっどーい、それうちのせいなわけ?こうしてなかったら、再会出来なかったんだよ。むしろ、感謝しなさいよ」

 そういうと、早矢香はふくれだした。




「うちの夢って、彼氏とってところなんだけど」
「あ″、じゃあ今日はってことで」
「え?何それ、明日は?」
「うーん、じゃあ明日も。早く帰ろうよ」
「ちょっと待ってよ、1週間後は?」


 やっと、時間が動き出した。
 すれ違うことなく、ちゃんとまたつながって。



 大きな国道の交差点まで帰ってきた。
「じゃあ、またね」
と正太郎がいうと
「また、連絡するから!」
と早矢香が笑顔で思いっきり手を振っている。


 国道を渡り終えて、スマホの通知音がした。
『連絡しちゃった』
というメッセージと、嬉しそうな表情のアイコンがポップアップ表示されている。

「だから、連絡、早いって」
 正太郎はツッコみながら、スマホをポケットに戻した。


 
 なんだか、すごく安心した。
 こんな穏やかな気持ちは初めてだ。
 思いが通じると、こんなにも嬉しいものなんだな。


 『神様が仕掛けた、忘れ物』終わり

 あとがきへ。

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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
ありがとうございました!あぁ、よかった、は読み手の方に残ってほしかったものです。朝に読んで、今日も1日がんばろっととなるように。
また書きますね。

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
ありがとうございました!一応ハッピーエンドで終わるように設定してました。朝から、ちょっといい気分になれるように。この続きは恥ずかしくて書けません😅ぎりぎり限界のところです笑

>へんげ(id:nunohenge)さん
ありがとうございました!私もこのコンテストなかったら、たぶん書いてなかったと思います。ちょっとキャラ外のところもありまして。ただ、チャレンジしてみて心情描写とか勉強になりました。今後の創作にいい刺激になりました!

>ちまりん(id:chimaring)さん
ありがとうございました!お楽しみいただきまして、感無量であります!きれいにつながるか、ちょっと苦戦したんですけど、うまく時間がつながってくれました。また創作やってみますので、よろしくお願いします。

>DIT井上(id:ditinoue)博士
はてなの方は温かいので、たくさんのコメントなどをいただきましたよ。また書こうというモチベをたくさんいただきました✨

【短編小説 神様が仕掛けた、忘れ物②】ループする、セリフ

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!



さて、今回は、短編小説の続きを。

この話は3話ものなので、明日で完結します。
第1話を未読の方はこちらから
surrealsight.hatenablog.com


では、第2話をどうぞ。


















 相変わらず早矢香からのメッセージは夜になるとたくさん来る。しかし、ここのところ少し減ってきていた。新しい学校、新しいクラス、新しい友達、新しい部活に慣れていくのにはかなりの体力もいる。

 トロンボーンを選択した早矢香はその音色について、熱く語っていた。しかし、文化部に入ったのに筋トレもやるらしく、それがかなり参るらしい。

「もう、やんなっちゃう」

というメッセージは、いつもの感じでため息をつきながら言っている早矢香が目に浮かぶ。



 正太郎の中学校生活は、ほとんど知り合いがいない状況から始まった。しかし、同じサッカー部に入った人や席が近い人達と次第に打ち解けていく。話している中で、うっかり「早矢香」と言いそうになり適当にごまかしたことがあった。そういうときに、早矢香とは違う環境なんだと改めて気付く。



 一学期も終わりかけた頃、休みの日に久しぶりに早矢香と図書館で、夏休みの宿題をさっさとすませよう、という話になった。


 正太郎は集合時間よりもずいぶんと前に着いてしまった。いかにも「待っている」という感じを出したくなくて、図書館で借りていた文庫本を手に取った。


「おはよっ、早くない?」

という聞き慣れた声がして目線を上げると、早矢香が正太郎の持っている文庫本をのぞき込もうとしていた。時計を見ると約束の時間の30分前。

「そっちこそ、早いやん」

と返すと早矢香は

「絶対、うちの方が早いと思ったのに」

と言いながら悔しがっている。


 なんだか、こういうのが懐かしい。


 

 宿題を片付けて、遅めの昼食を外の木陰で食べることにした。ちょうどいい大きな石があつらえてあり、そこに腰掛けた。

 昼食と言っても、コンビニで買ってきたパンやおにぎり。こんなものでも、今日はなぜかいつもより美味しく感じる。


 相変わらず、早矢香はよくしゃべる。


 こんなに話していたっけ?いや、いつもこれくらいだったかも知れない。


 正太郎はそんなことを考えながらコーヒーを飲んでいると

「ところで、正太郎は彼女出来たの?」

と早矢香が聞いてきたので、思いっきりコーヒーを吹き出してしまった。


 正太郎は気を取り直して

「いるわけないだろ、そんなに女子と話さないし」

と答えると、早矢香は自分のことを激しく指さし続けているので

「中学は」

と付け加えた。


「なーんだ、正太郎はけっこうモテそうなのにな」

と早矢香はつぶやいている。

「そっちこそ、どうなんよ。昔からよくモテてたからまた誰かに告られたんじゃない?」

と冷やかし半分にいうと早矢香は急に何も言わなくなった。

 そして、『どうしたんだ』と思って早矢香の顔をのぞき込むと

ブラバンの先輩に、昨日告られた。」

とつぶやいた。また、暗い表情で。





「さっすが、中学でもモテるなぁ。カッコいいんだろ、その人」

と、正太郎は少し考えてから、棒読みのセリフで返した。


 早矢香はその表情のまま

「うん、頭もよくて次期部長になる人。とても優しいし、ファンの子もいっぱいいる」

と言った。




「へぇ、すごいな。じゃあ、付き合っちゃえば」



 脳内に「ちゃえば、ちゃえば、ちゃえば…」と言葉がループしていく。棒読みのセリフのままで。


 

 すると、隣で座っていた早矢香がこっちに向かって急に立ち上がり、

「正太郎はそれでいいの?」

と真剣な表情で聞いてきた。



「へっ?」

 不意打ちを食らって、正太郎は間抜けな言葉を発してしまう。


「ほんとに、それでいいの?」


「いいのって、それは俺が決めることじゃ…」

「私は正太郎に聞いてるの!」




 正太郎は、うつむいた。早矢香の視線に耐えきれない。そして、少し考えてうつむきながら

「そんないい人、もう会えないかもよ」

と、適当に答えた。




 ポタッポタッと、乾いた地面に水滴が落ちてきた。

 正太郎がはっと顔を上げると、早矢香は抱えきれない涙を、頬に伝わらせて地面に落としている。



「そんなこと、聞きたくなかった」



 早矢香はそう言って、走っていった。








 なんであんなことを言ってしまったんだろう。


 考えても答えは出ない。

 確実なことは、あれから早矢香からの連絡は来ない、ということだった。



最終話へ続く。



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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
懐かしさをありがとうございます!正太郎は何やってんだかなんですけど、やりがちなんですよね。素直じゃないと。さて、最終話へ。

>育児猫(id:ikujineko)さん
育児猫さんは逆走系でしたか。私もけっこうそうでした。これ、ほんとに損しますよね。後悔してばっかりで😅

>研究者せしお(id:Seshio-Researcher)さん
落として来ました。そして、最終話で回収がなかなか出来ずさまよってました😓落としてからの、最終話。予想通り、となりますでしょうか。

>テイルズ(id:MyStory)さん
おかえりー!既に口の中は甘酸っぱい感じでしょうか。柑橘系の香りが似合いますね!1話、2話を振りにしての最終話。予想との答え合わせをお楽しみ下さいませ。

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
短編なので、あっという間の展開です。早矢香の想いに気付いているのか、自分のことを言うことだけに戸惑っているのか。さて、最終話へ参ります。楽しんでもらえると幸いです✨

>DIT井上(id:ditinoue)博士
正直、小学生の知り合いがいるわけでもなく、中学の知り合いがいるわけでもなく。そうだ、博士がいた、と思って完成したときに博士の感想を楽しみにしてました✨

【短編小説 神様が仕掛けた、忘れ物①] 離れても大丈夫、なはず

ご訪問ありがとうございます。

いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!



さて、今回は、筆者としてはかなり久しぶりの短編です。
テーマなどについては、末尾の昨日記事のリンクからご確認を。

今回のお話は3話ものとなります。


では、どうぞ。



















 小学校の6年間で、5年間同じクラスになった石野早矢香(いしのさやか)は、衣笠正太郎(きぬがさしょうたろう)にとって何でも一番話せる仲だった。
 一番話せる仲が異性だというのはおかしいのだろうか。3、4年ぐらいまではそんなこと気にもしていなかったけれど、最近なんだか周りが
「お前ら付き合きあってんのか」
と聞いてくる。どういう関係が「付き合っている」というのか、正太郎にはよくわからない。
 
 早矢香からも何回か「〇○に告白された」という話を聞いた。その度に、「モテるねぇ」と茶化すけれど、そういう話をするときの早矢香は、どこか表情が暗かった。


 正太郎達の小学校は、二つの中学校に進学する。
 校区を東西に横切る国道があって、その国道の南側には正太郎が住んでいる地区ともう一つの地区があり、その二地区だけが南中学校へ。
 早矢香ら国道の北側に住んでいる大多数の者は北中学校へ。


 部活の話になり、ブラスバンドに興味のある早矢香はとてもイキイキしながら音楽の魅力について話してくるが、専門的な話が増えてきて、正太郎には言っていることがよくわからない。でもまぁ、早矢香が楽しそうに話しているからそれはそれでいいのだと思う。

「正太郎は何部に入りたいの?」
 急に話をこちらに振られて、正太郎は
「サッカー部かな、やっぱり」
と答えた。
 
「うんうん、やっぱり。
 正太郎はサッカーが似合うと思うよ。私もそう思う。」
 なんだか達観しているみたいな感じの早矢香の言い方が母親に言われているみたいな気がして、正太郎は
「わからんけど」
と抵抗してみた。しかし、早矢香は
「正太郎なら選抜から絶対に声かかるよね。うまいし。私が監督なら絶対に選ぶと思う。それでさ…」
と続けている。その勢いに呆気にとられていると
「高校はどこに行きたい?」
と早矢香は次の質問を繰り出してきた。

「正太郎はサッカーで有名な高校に行くんだろうな。だってあんなにうまいんだから絶対声がかかるよね。そうなったら電車通学になるのかなぁ…」
と、早矢香の勢いは止まらない。
 だから正太郎は
「早矢香はどこの高校に行きたいん?」
と話を変えてみた。


「うち?うちはねぇ、西高に行きたいんよ」

 正太郎達の小学校区が市内の東端にあるのに対し、西高は市内の中心から西側にあって、早矢香の家からはけっこう遠い。そして正太郎の姉が言っていたが、市内でもかなり賢い学校らしかった。
 でも成績優秀な早矢香からすれば、全然いける高校なんだろう。むしろ、一番上の家から近い東高に何で行きたいと思わないのか、わからないくらいだ。

「なんで東高じゃないん?全然いけそうだし、そっちの方が近いやん」
「遠いから、いいんやん。彼氏ができたらさ、長く一緒に帰れるし」


「彼氏ねぇ…。万が一できたとして、彼氏と家が反対方向だったらどうすんの?」
「あ"…」


 笑っちゃ悪いんだけど、でもおかしいから仕方がない。早矢香は顔を真っ赤にしていたが、こっちに釣られたのか笑い出した。

 そして、一通り笑い終えて早矢香は遠くを見てつぶやいた。

「でもさ、うちの夢、なんよねぇ」





 卒業式で正太郎は泣かなかった。
 今は皆、スマホを持っているから、学校が違ってもすぐに連絡をとることが出来る。また、会おうと思えば会えるのだし。
 早矢香はというと、案の定、涙を流していたがこちらの視線に気付いたのか、ハンカチで涙を拭ってから微笑んできた。正太郎は、ピースサインを作って返事をしておいた。


 黒い筒を持って、最後に使うランドセルを背負って、歩いて帰ることにする。何人かの集団で帰っていたが、枝道にきて1人、2人と別れていった。
「みんな、いなくなっちゃったね」
と、隣で早矢香がつぶやいていたが、なんとなく話が続かない。


 大きな国道の交差点。
 正太郎の家はここを渡って、少し住宅街に入ったところにある。隣で歩いていた早矢香は鼻をグスグスと言わせてばかりいた。
 
 ポンポンとしながらショートボブの髪に正太郎が触れると
「また、連絡するから。絶対に連絡するからっ!」
と、早矢香は泣きながら言葉を振り絞った。

 ちょうど、南北の信号が赤から青に変わる。

「じゃあ」
と言って、正太郎は早矢香の涙を軽く曲げた左手の指の背で拭いて、振り返り走リ出した。

「また連絡するからねー!」
という声が背中に刺さってくる。渡り終えて振り返ると、向こう側に右手で頬をおさえながら早矢香が思いっきり左手を振っている。

 その前を三車線分の車が走りだした。
 早矢香の姿は途切れ途切れにしか見えなくなっていった。


「またね」
と聞こえるはずもない声で答えて、正太郎は家に向かって歩き出すと、スマホから通知音が鳴った。
 ポップアップの通知が画面いっぱいに表示されている。
『連絡しちゃった』
というメッセージと共に謝っているアイコン。

「連絡、早すぎだろ。」
 思わず、フフッと笑ってから正太郎はツッコんだ瞬間、頬に一筋の滴が伝っていった。

 卒業式でも感じなかったこの気持ちは、一体なんなんだろう。




第2話へ続く。

surrealsight.hatenablog.com




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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
卒業してからの展開に乞うご期待!あぁ、言いたいけど言えない。そして、この展開にどう思われるのか、聞いてみたいけど、まだ言えない。

>Storyteller(id:black-orchid)さん
大人の階段を上り始めた中学生の感覚、おぉ、突いてきますねぇ。しかし、後2話あるんです。ここからこの2人がどうなるのか、なんですけどはてさてStorytellerさんの想像を裏切られるのか、その通りなのか笑

>テイルズ(id:MyStory)さん
おかえりー!そうなんです、こちらのテーマでトライしてみました。さてさて、響くものが出来るのかどうか、散りばめたものがどうなっていくのかがテイルズさんならきっと気付かれるはず。

>育児猫(id:ikujineko)さん
アオハルど真ん中、です笑
そして、リアルさを追求していくと、という展開になっていきます。後2話でかなりアオい世界をご賞味下さいませ笑

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
アオハルです、アオハル。あぁ、戻りてぇ、という読み手の方の声も聞こえつつ、本日第2話へ参ります。この展開は皆さんの想定内なのか、それとも裏切ることが出来るのか笑

>山田ひかる(id:myuhikaru)さん
あれから、満月ママさんとは連絡とっていないんです。でも、元気にされていると思います。きっと先日の満月もおこさんとお祈りしているはず。
このお話は淡いアオハルですけど、お楽しみ下さいませ。

>ユゥヨ(id:byte0304)部長
楽しみにして下さってありがとうございます!こういう反応がいただけると、めちゃくちゃ書き甲斐がありますよ。昔を思い出しながら、お楽しみ下さいませ。