ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

さぁ、限界を超えていけ

最近はやるべき事をひたすら斬り倒して行く毎日。
少し、刀を置いて、筆を執ろうかと。


では、どうぞ。


















最近 土日は、 縄跳びとバドミントンをすることが多い、 うちの三姉弟
縄跳びに関しては、 姉2人に 一日の長があり、 小1の弟は苦戦していた。


その弟は、ようやくあやとびができるようになり、 最近は二重跳びにチャレンジ中。
でも、なかなかうまく跳べなくて、 拗ねてしまったり、 諦めてしまったり。


昨日は 姉2人がお菓子作りへと興味が移ったせいで、 一人外で縄跳びをしたいと言い出した。
見てみると、足は結構上がっていて、 手が追いついていない、そんな印象。

だから 手本を見せながら、 手を回すことを意識させる。


バチン、バチンと、 縄が足に引っかかる。


ただ こちらから見ていると、 もうちょっとでタイミングがあって 跳べそうな気もする。

「くそー」

と言いながら、 諦めそうになる小1。
そこを

「なんか、跳べそうやぞ」

と、盛り上げていくオヤジ。



そして次の瞬間、


ビュンビュン


とリズムいい音がして、 その次に


パン


と、着地する音が届いた。






いけた、跳べた!



驚いて目を見開いて、小1は 縄を見つめる。
その後、小1は家のドアを開けて

「 二重跳び できた!」

と 大声で姉に報告した後、すぐに戻って感覚を確かめるように、何度もトライする。
すると、何回かに一回は、だんだんと跳べるようになってきた。






あたりはもう、 だいぶ 暗くなってきている。

「 そろそろもう、やめようか」
と声をかけたが、それでもまだ諦めない。

「手やな、手」
と小1はブツブツとつぶやき、またトライする。
2回、3回と連続でいけ、またバチッと 引っかかる音がする。

そして、


ビュンビュン、パン、

ビュンビュン、パン


と小刻みに心地良い音が聞こえて、何気に数を数えていると、

3、

4、

とこちらの声の音量が上がっていきながら語尾も上がっていき、



を数え終えたところで、

バチッ

となった。





「スゲー」


思わず声がでてしまった。

しかし、小1はまた縄を手に持つ。

その後もまだ もう少し練習していたが、 さすがに疲れが溜まってきていて、 回数がそれ以上増えていくことはなかった。






超えるべき壁は、 あと一歩のところまでで来ていても、本人には分からない。
ただそこで、あともう少しだけ、を頑張ってみると、 全く別の世界を見ることができるかもしれない。


その日まで全くできていなかった小1 は、夕食時誇らしげに姉に7回跳べたときの感覚を説明している。


さぁ、限界を超えていけ。




ご訪問ありがとうございました。
またのお立ち寄りを、お待ちしております🙇



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