イチョウの樹の話をしていたはずが、いつの間にかメリクリ。
すっかり寒くなり、白い吐息の季節。
意外とこの季節が好きな筆者です。
それにしても、時間が経つのが早すぎる。
さて、今回は、冬の体育館の話を少し。
では、どうぞ。
地域のクリスマスイベントが、最寄りの小学校であった。
希望する子どもがダンスを披露したり、歌を歌ったりといった感じの。
メインは近くの高校の吹奏楽部の、ジャズブラスバンド。
精力的に何かとイベントに参加しているし、地元から人気もあって、引っ張りだこだ。
演奏が始まると磨き上げた金管楽器が光沢を放ち、ドラムやベースといったリズム系の音と重なっていく。
クリスマスソング、アニメソング、話題の流行り曲などを皆で、軽快に駆けていく。
トランペット、アルトサックスなどのソロパートもあり、なかなかの見応え。
曲を織り成す演者の表情も楽しそうで、音だけでなく見ているまわりの聴衆もそれに釣られて表情が緩んでいた。
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大人になると、何かと理由をつけて、『何かに打ち込む』、ということをしなくなっていく。
だからなのか、甲子園やインターハイのようなこういったまっすぐな一生懸命さがまぶしくもあり、羨ましくもなるのかもしれない。
そして、かつての自分の時代を、そのまっすぐな様子に重ねながら。
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最後の曲を演奏し終えると、ブラスバンドは一同が起立して、深々と礼をする。
割れんばかりの拍手が会場となった体育館にひろがり、その拍手がだんだんと1つのリズム、手拍子になって、アンコールのコールと重なった。
MCを務めていた学生がにこやかにそれに応え、他の学生はサッと座り、譜面をめくる。
予め用意されていたのだろう曲が、緩やかに流れ出す。
寒かった会場の体育館には、いつの間にか柔らかな温もりが溢れていた。
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