ジローの部屋

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【馬車馬編①】へたり込む、馬車馬

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こんにちは、ジローです。

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さて、今回は、学生時代の友人、の話。
以前はプリッツが登場しました。
過去記事はこちら⬇
surrealsight.hatenablog.com

では、どうぞ。



学生時代、筆者はラグビーをやっていた。
筆者の大学は教育系の大学。

必然的に同級生は少なく、200人いたか、いなかったかぐらいだった。
七対三で女子が多く、野郎は皆知り合いだ。


部の同級生はラグビーをやっていなかった人間の方が多かった。

サッカー部の筆者、野球部、水泳部、陸上部、カレー部ラグビー部二名。

陸上部は心友プリッツ


カレー部はまたの機会に置いておいて、本日は野球部の彼にスポットを当てる。




野球部の彼は1浪していたので1つ年上だった。

彼はキャッチャーで、足が速く、ガタイも筋肉質で九州男児

思い切りの良さも良く、即戦力だった。


高校に入るときに、県内の甲子園出場校からの誘いを蹴って公立にいき、高校の九州選抜に選ばれていた逸材で、なんでそんな人が野球部に入らずに、ラグビー部なのか、不思議だった。


筆者と彼は同じクラスだが、歳が違うこともあり、なんというか超えられない壁みたいなモノがあって、プリッツのような関係にはなっていなかった。


彼は試合に早い時期から出だし、初トライも早かった。
馬車馬のように走り回り、試合中随所に顔を出す。

そして、試合が終わるとへたり込んでいた。


あるとき彼の寮の部屋に行くと、先輩と自分らの試合のビデオを見ながら、あーだこーだと議論している。

敵チームのサインを分析して読み、煙草を吸いながら、もう先輩達とラグビー談義をしている。


かくいう筆者はまだやり出した筋トレに励み、試合に出るための身体づくりの最中で、意識の違いを見せられて、こういうところが差になるんだな、と世間知らずな学生なりに感じるところだった。


馬車馬の彼は、試合に出る度に活躍し、試合が終わればへたり込む。


筆者は試合に出たしたものの、どこか不完全燃焼のような感じで終わっていた。

そして、あるときマネージャーと話していて気がついた。

彼は試合で完全に出し切っていて、試合が終わると歩くのもしんどいくらい、すっからかんになっていたから、毎度へたり込んでいたことを。


それまで筆者もサッカーをやってきたが、自分で考えて取り組むってのをやってなくて、どんな競技でも出来る人は

考えて、一試合で自分の全力を出し切っている

ってことが、その時初めて理解出来た。



出し惜しみすることなく、出し切るってのは意識しないと出来ない。


何試合か経て、筆者も出し切れるようになった。


試合が終わり、整列してお互いの健闘を称える。

その後ベンチに戻り、マネージャーやリザーブのメンバーから声をかけられる。


そして、もう無理、ってなってグランドで筆者はへたり込んだ。

勝った試合の空は気持ちがいい。

隣にへたり込んできた馬車馬の彼が

ナイスプレー

と声をかけてくれた。