ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

ワープして行った街の、バス停で

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

二日前にぶっ込んできた仕事で、その日は貫徹になり、しばらくブログから消えていたジローです。

ようやく、頭が回り出しましたので綴っています。


さて今回は、貫徹明けでの、バス停での話。


では、どうぞ。









ぼーっとしながら出張先に電車移動していると、何回かワープする。

あれ、ここどこだっけ?

自分の中だけでの瞬間移動。
現状を把握して、今自分がどこに向かっているかを考えると一駅通過する。

ま、記憶がないだけなんですけど💦

ただ、わかっちゃいるけど、またワープしてしまう。
目的地で降りられる確率がかなり怪しくなってくる。



出先での用事を終え、今度はバスに乗ろうとした。

バス停で次のバスを探そうとしていたところ、眠さと花粉症のダブルパンチでよく見えず、筆者は何回も時計と時刻表を見返していた。


ふいに、そばにいた年配のご婦人が
「兄ちゃん、まだバスはこーへんよ。
ここのバスはね、いつも遅れて来るんよ。」
と教えてくれる。


ここは大阪の隣の街。
自分よりも若ければ、兄ちゃんになれる。

ザ・おばちゃんという衣装をお召しになったご婦人だった。



「そうでしたか、いや、ずいぶんと久しぶりに乗るもんで」
と筆者は返す。

そして、ご婦人は
「42分のバスがね、ほら、今47分でしょ。
もうすぐ来るよ」
と言った。

彼女の言った「ほら」。
彼女とは連れではないが、この距離感。


そして、彼女は向かってくる車の車列の先の方を、片手でバス停を持って少し背伸びしながら、見ていた。

筆者は釣られて先を覗く。
「ほんまですね」
と答えるが、頭がちゃんと回転していないので、なにがほんまなのかよくわかっていない。

ただ、見える世界は背伸びした彼女よりも遠くまで見えることは、間違いない。



「な」
と彼女は言った。
彼女は納得している。
筆者もなぜか納得している。



筆者は次に、バス代の小銭があるか財布を見ようとした。

「兄ちゃん、ここのバスは先払いよ」
と、筆者の様子を見て彼女は教えてくれた。
「お金用意しとかなアカンですねぇ。」
と筆者は、背伸びをやめた彼女に返す。


ご婦人と2、3世間話をする。




知らない街の、知らない人との会話。

ぼーっとしているせいか、なぜか温かかった。

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