ジローの部屋

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【電車のひと短編⑱】即席の、手すり

ご訪問ありがとうございます。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!


フェードアウト説も流れそうなくらい離れてました。
いつぶりかな、気がつくと、6月。
19日くらい、記事書いていないようです。

大笑 (id:kakadaisyou)先輩からは、心配されてTwitterのメッセージがきて、ありがたくてちょっと泣きそうになりました。


ちょっと物書きをしてまして、出来たことは出来たのですけど、どうも示されているテーマから微妙にズレているようなことに気がついて、しまったな、と思っているところです。

さて、今回は、久しぶりにもどってきたので、こちらはこちらのいつもの感じを書くべく、リハビリをしようかと。

ということで、また電車のひと、シリーズのお話を追加してみようかと。
これまでのお話は末尾のリンクからどうぞ。











筆者はドア傍に立っていた。

同じドア傍の反対側に仕事返り風の若い女性が立っている。スマホを持って、何やら見ている。
よくある電車の中の光景。



各駅停車の電車が駅に着き、プシューとエアーが抜けてドアが開く。
さっと中の人が降りていく。
その人は、邪魔にならないようにスマホを胸の前に収めて、人の流れが去るのを待つ。


ちょうど、電車の奥からベビーカーを押した女性が降りる意思を見せた。
ベビーカーを押すにも、人を避けて通ろうとすると中々うまく前に進まない。

そうしていると、ドアが閉まる予鈴のようなベルが鳴り出した。
このままでは、間に合わない。


だから筆者はドア傍にいたので、さっと手を出して、もしもドアが閉まりだしたら、阻止しようとした。


すると反対側からもスマホを持っていない手がスッと伸びてきた。
ちょうど、同じタイミングでドアの両傍から伸びた腕。

電車のドア口とホームとの見えないスロープに即席の手すりが2本伸びるかのように。


その間をベビーカーを押した女性が、2人に声をかけながら、降車していった。

2本の腕が引っ込み、プシュー、とエアーの抜ける音がして、ドアがしまる。



その人は、またスマホに目を落とした。
まるで、何事もなかったかのように。
surrealsight.hatenablog.com



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ブクマコメントありがとうございます!
>まっこおばさま(id:makkosan70)
ただいま、帰ってきました!忙しさはまぁまぁでちょっとした執筆やってました。少しミスってしまったんですけど、また近いうちに上げていこうと思います。電車の中には、ちょっとしたドラマがあります。

>テイルズ(id:MyStory)さん
帰還いたしました(゜∀゜ゞ)
こういう光景は日常の中のちょっとした特別。これが普通に出来るという優しさ。そして、こういうことを目の当たりに出来る幸せ✨
良い日になりましたよ。

>トビウオギタオ(id:mr_redwing_children)さん
フェードアウトを仕掛けてました。別の文章をずっと考えていて、ブログ忘れかけてましたよ。ちゃんと帰還いたしました。出来上がったものは短編なんですけど、またアップします。全然路線が違うんですけど😅

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
全くそんなそぶりを見せていなかった彼女がとっさにした行動は、かっこ良かったです✨もし、ドアが閉まりかけたら、そこはデカいオッサンが身体はるだけ、だったんですけどねぇ😅

>noriko(id:non704)さん
この日は彼女のさり気ない優しさに、とてもいいものをみせてもらったと思いました。帰りの電車ですけど、疲れとかじゃなくてホッコリするようなひとときでした✨

>ユゥヨ(id:byte0304)部長
当たり前感、それですそれ。これを出したいんですけど、彼女は醸し出してましたね!この境地までいけば、きっと悟りが開けるはずなんです笑