ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

原点回帰に、思うこと 後編

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は前回記事の続きになります。
surrealsight.hatenablog.com
では、後編をどうぞ。






筆者は三年目に、係が変わることになった。
希望していたかどうかというところは、興味はあったというぐらいなところで、アンダーで誘いがあって、それで正式に、という話だった。


そこの部署の仕事はそれまでの仕事とガラリと内容が変わった。
それにより覚えなければならない業務知識が格段に増え、外からの問い合わせにも全然対応出来なくなってしまった。


また、仕事を進めていく上での話術もなく、説明がうまくいかない。
これが本当にやっかいだった。



上司を相手に練習をさせてもらうものの、

なんでそうなるんや
その根拠はなんや
しゃべり方を直せ
前に教えたやろ

となる。


だんだんと仕事の資料を見ないと眠れなくなってきていて、夢の中でも、仕事に行って怒られて、となっていた。


前の係の同僚や後輩達は楽しそうに仕事をしている。

「なんで自分だけがこんなに怒られてやらないといけないのか」

という思いと、どんどんくる上司からの質問に対応しきれなくて、上司と話すのも億劫になっていった。


そんな状態でも仕事はどんどん舞い込んでくる。
抱えてる案件も量があり、やり方が難しいものをうまく相談することもできず、不良債権になりかけることもあった。


1年ほど先に入った先輩は、もうすでに上手く立ち回っていて、

「考えすぎとちゃうか」

とか、

「難しく考えてるんとちゃうか」

とか言っていたけれど、筆者はそんなつもりは全然なくて、いっぱいいっぱいな毎日だった。


職場で自分が役に立っている感が全然なくて、特化できそうな武器も何も見当たらない。

駅のホームで、ふぅっと行ったら、どうなるんやろとまで考えていた。



毎日の業務は、ただこなすだけになっていた。
以前にあった、ちょっとした根拠のない自信が懐かしいくらいだった。


以前のところに戻れば、それなりにやれる自信はった。
でもここでは…。



1年半程、同じ上司のもとで仕事をした。
本当に追われる毎日、だった。
そして、上司が変わることとなった。




次の上司は、ほとんど指示が飛んでこない。
報告書をまとめて持っていくと、さっと流し読みをして

「はい、オッケー」

と言う。

それに関する続きの質問も全然飛んで来なかった。

筆者は、

「これでいいんだろうか」

という不安があったが、書類に赤ペンが入ることはほとんどない。

だから、今まで言われていたことを思い出しながら仕事を進めていった。


筆者はあるとき、本当にこれでいいのか聞いてみた。
上司は、

「この報告書はちゃんとポイントを押さえて書いてある。むしろ丁寧すぎるぐらいだ」

と言う。


筆者はあれだけ怒られていたのに、拍子抜けした。

その上司が言うには、

「お前は基本をしっかりたたき込まれている」

と。



そこから、その上司はいい意味で仕事をよくまわしてくれた。
ポイントだけ説明してくれ、あとは考えてやってみろ、だった。

筆者は仕事をテキパキとは出来ない。
ただ、もうやりたくない、という気持ちは不思議と消えていっていた。


その頃になると、後輩も入ってきていて色々と質問を受けるが、こうしたらいい、というものをけっこう答えることができた。

何せ、それ以上に質問を受けまくっていたのだ。




そうして、転勤して新しい営業所に行っても、最初のところで得た知識を基に対応することができた。
ある人は、

「あんな忙しい営業所で何年もやっていたのか」

と驚いている。


最初の営業所の時間は、本当にもうあっという間に過ぎていっていた。





何度か転勤を繰り返してくと、役職も上がって行って、部下の数も増えてくる。


当然新人の部下も入ってきて、一から仕事を教えることになるが、そのような新人から見ると、役職が上の筆者はかなり仕事ができる人に見えるらしい。


そしてそのような新人に、係が変わってその部門の仕事を初めてやっていた頃の筆者の話をすると、皆口を揃えて「それは嘘だ」と言う。

「いやいや、ほんまやって」

というものの、なかなか信じてもらえない。





これはあくまでも個人的な私見だが、基礎基本をしっかりとやっていると、ある時爆発的に能力が伸びるような気がする。


それはスポーツにおいても同じで、多少うまく対処をしていたとしても、基礎基本がしっかりしていなければそれは技術にはならない。


筆者はそれを当時はわかっていなかったが、最初の上司に徹底的に叩き込まれていた、ということがあとでわかった。


当然方法論の良し悪しはあると思う。
今の世の中にそぐわないこともたくさんあるだろう。


しかし、時間がかかっても基礎基本をしっかりと抑えるということはいつの時代も大切なことで、それはできるだけ若い時の新人の時にやるにこしたことはない。


筆者がこの記事を書こうと思ったのは、実は読者登録をしているふなさん(id:funasaan)の記事を拝読したからだった。
funasaan.hatenablog.com

彼女は今年、混沌としたコロナ下の社会に出たばかりの社会人。

彼女はその記事の末尾にこう記している。


医療系だけでなく、一般企業に行っても自分と他人を比べてしまう面というのはたくさんありますが、ブログで関わる人生の先輩方は新社会人のときどんなことを考えながら働いていたのかを聞いてみたいです。



これまでしたためたこの記事の半分は新人のころではない記事で、ただ筆者の場合、今の仕事につながっているのは係が変わってからの話になることから、自分の過去を綴ってみた。
だから、彼女の記事の論旨からは少しずれてもいる。

頑張れとか、まわりを気にするなとかそういうことを言いたいのではなく、その目を少し自分のやったことと、仕事の基本の部分に向けてほしい。


おそらく、彼女にしか見えない視点もあるんじゃないかとも思う。
ただ、業務の内容も筆者とは全然違うのでそういう話は差し控えたい。

しかし、その時期は目移りするだろうけど、仕事の基礎基本の部分にしっかりと目を向けて学んでほしい、とまぁ、おせっかいな話を筆者は長々と書いてみた。


ここの世界にはたくさんの先輩諸氏がおられる。
そして、私より年下でもしっかりと仕事や家庭を切り盛りされている方もたくさんいらっしゃる。

自分の記事は彼女に読まれなくてもいい。

ここの世界のとてもあたたかい読者の方々が、彼女の記事を言及して自分の昔を書かれたり、あるいはまたコメントを入れられれば、それで十分だ。


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