ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

らしさって、かえるもの? 後編

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。


さて、今回は、前回の後編となります。
ご期待されておられる方もいらっしゃったのですが、どうかハードルは低め設定でお願いいたします🙇
surrealsight.hatenablog.com

では、後編をどうぞ。








彼女は、仕事は仕事として頑張っているため聞く限りではしっかりとした結果が出ていた。

子供からの信頼、保護者からの評判、同僚や後輩からの期待。

そういうものを背負って、一生懸命にそれらの期待に応えようとする姿は、教師としてのプロ意識そのもので、その意識の高さに仕事は違えど、筆者はとても尊敬していた。



ある時彼女は、結構自分のところに仕事が舞い込んできていることに、気がついた。

とある人は、

○○先生は優秀だから、私にはできない

と言って、仕事を振ってくる。


彼女は当然ながらは謙遜するが、自分がまだ若手だということもあり、無下には断れない。

そういうことが時々あると、いろんな人に良いような顔をしているように見られ、それが余計に疲れるらしかった。


ある時は、後輩の新人教師に慕われて、いろいろ質問に答えながら相談に乗っていたりすると、それをまた面白おかしく影で言われていたそうで

なんだかやりにくい
あんまりでしゃばらない方がいいのかな

と、漏らしていた。



学生時代の彼女は、言いたいことはズバッという性格(もちろん空気を読んだ上で、だが)。
そして、色々と考えながら物事を見ているので、「気づき」が多く、それはそのまま面倒見の良さにつながっていた。
また彼女には、持ち前の明るさがあり、人を惹きつける「声」も持っていた。



電話越しで聞き、みえてくる彼女の姿は、なんだかとても窮屈だ。
そして、その「声」も同じようになんだか陰りが見える。



彼女のいる職場の世界が、広いのか狭いのかは筆者には正直わからない。
人数が少ない職場はもっとあるだろうし、人が多いことが社会として広い世界を持った職場なのかというと、それは違うように思う。
だいいち、筆者は転職したことはなく自分の職場しか知らない。


話を聞く限り、彼女の職場にはそこそこの人数の先生がおり、子どもの数も各学年四クラスぐらいはありそうな感じだった。


ただ、こういう話は、筆者の職場にも当然ある。
人が増えれば増えるほど、職場の中には色んな考えが混ざっていき、出来る人に対する反応は違ってくる。




『器用ではあっても、便利な人間になってはいけない』



筆者はこれを、社会人3年目ぐらいにとある上司から教わった。


人の期待に応えていると、いいことをしているかのように思う。でもそれによって、しなければならない自分の仕事が、全然進まないのは本末転倒だ。

だからそれは、自分がやるべき仕事なのかどうかを見極めて、「断る勇気」を持たなければならない。


そんなことを言われたと、伝聞で話した。

彼女は、へぇ、という相づちを打っていた。

彼女との連絡は間隔が広がっていった。





しかし、またちょくちょくと連絡がくるようになる。


筆者には、会話をしている限り、電話越しの向こうの彼女の姿は学生の頃の姿をそのままだ。

ただお互いに、少しずつ歳を重ね、職場における社会人としての責任はどんどんと大きくなっていく。


彼女には、やはり職場での悩みが尽きないようで、人間関係のところで、彼女なりに神経をすり減らしているようだった。


こういう風にやりたいというものがあるけれど、周りの目からすることができない。
こうしたいけれど、後でなんて思われるか分からないので、躊躇してしまう。

楽しいと思っていたはずの仕事が、自分の中で天職だと思っていた仕事が、ちょっと違っていたみたいで、結構しんどい。


相変わらず、子供や親からのウケは良さそうだが、そんな話が、ちょくちょく聞こえるようになってきた。

だから筆者は


なんだかもったいないな
色々と気付くことができたり、誰に対しても明るく振る舞えたり、困ってる同僚や後輩をほっとけないのが、○○の良さなのに。
端から見てても、天職なんじゃないかっておもうけど。
そんなに周りを気にせな、あかんの。

ありのままでいいんじゃないの。


と答えた、ようだった。





彼女は、結婚して子宝にも恵まれ、しばらく仕事を休み、また職場復帰した。

復帰した頃は、色々と仕事の勘が鈍っており慌てる事もあったようだが、仕事と家庭を両立させようと奮闘しており、相変わらずその姿には尊敬する。


30代も半ばになり、ブランクがあるけれども、端から見れば脂の乗ったベテランの域にさしかかろうとする世代。学年主任や教科主任、生徒指導などの仕事が彼女に降りかかってくる。

彼女はそれを、ひとつひとつこなしていき、どんどんと力をつけていってるように、筆者には電話越しにみえた。



昨年度、復帰して久しぶりに6年生の担任となり、思いを込めて創ってきた彼女のクラスは、コロナ下においても万感の卒業式を迎えたらしい。

そして、その感動の余韻がまだ冷めやらぬうちに、次の難題が降りかかってきたようだった。



誰もが手をつけたくない、1年以上学級崩壊している5年生。
この、新6年生のクラスの担任に彼女は指名されたようだった。



6年生は、やはり何かと仕事が多くしんどいようだ。おまけに、4年生から崩壊していたそのクラスを、その1年でなんとか立て直そうとしていたようだったが、その年はうまくいかなかったようだった。



6年生。
もう、次の学年はなく、学校としても背水の陣。
しかし、人的余裕がないため、複数担任制にできるわけでもない。
いわば、援護射撃なしで戦場に乗り込んでいくようなものだが、筆者は彼女ならクラスを立て直すんじゃないかと勝手な予想をしていた。


だから、少しの愚痴と弱音を吐いている彼女に対し、筆者は

らしくやったら、大丈夫なんじゃないの

という話をしていた。




先日その彼女に様子を聞いてみた。
すると、1年以上学級崩壊だったのがまるで嘘だったかのように普通の学校生活を送れていると。
彼女の話を聞いていると、昨年一つ上の学年からその様子を見ていて思うところがあり、その問題点に対する対応をいくつか想定し、作戦を練ったようだった。

そして、自分らしく振る舞い、手に負えない問題だった児童が落ち着いていき、家庭訪問で訪れた保護者から

○○先生でよかった

という声をたくさんもらったようだった。

筆者は、さすがやな、と感心する。


そして、この話の冒頭につながっていく。



ウチはジローに話をしていてさ、救われたことがあったんよ。

は、何の話?

こういうことがあったやん、まぁ本人は憶えてないかもな。

そんなことあったか。わからんな。





最近思い出せそうで思い出せないことが多い。
特に、人の名前。
クロスワードでもやって、頭の体操をしようかな。



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