ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

白血病だった友人が教えてくれたもの。

こんにちは、ジローです。
今回は、頑張り続けていた友人から教えてもらった話。


その友人とは、高校を卒業してからわりと話をするようになった。彼女は浪人して東北の大学に行き、時々地元に帰ってきていた。

卒業して四年目。
専門学校に進んだ友人が就職していき、大学に進んだ友人は就職活動をしている。その頃に集まって話していた話題は、どこかで頑張っていかなあかん、的な話だった。
スマホもない、ガラケーの液晶もまだ白黒だった時代で、誰かが作ったホームページの掲示板が、仕事も学校もバラバラの友情をつないでいた。

彼女はそこでラフメイカーと名乗っていた。BUMP OF CHICKENのアルバムの曲らしい。その曲のことは何度か誰かが歌っているのを聞いたぐらいで特段聴き込んだこともなかった。

ラフメイカーはよくがんばらなあかんけど、なかなかそれができないと言う話をしていた。そやなぁと同調していることが多かった。
ある時また、掲示板でそういう話になった。
そこで、ふと思って

がんばらんでええんちゃうん、 そういうこともいるで

と冗談半分で書き込むと、ラフメイカーは想定外だったのかそういう考えもあるんやなと、妙に納得していた。

卒業して五年目。
就職活動組が就職し、社会にでだした。専門学校組は二年目で、大学組は新卒で新しい環境に慣れないせいか、なかなか集まることも難しくなった。そしてその年に聞いた久々友人からの連絡が、ラフメイカーのお葬式の話だった。

それから何年か経って、YouTubeで見つけたラフメイカーの歌詞つきの曲が目に留まり、ながしてみた。ラフメイカーは白血病だった。友人で知っているのも一握りのようだった。
彼女は病気をほとんど誰にも言わず、抱えていた。若いので発症してからの進行は早い。
だから病気を知ってる人達からは、何かと頑張れと励まされていたんじゃないかと思う。後で知ったけど、あの書き込みに妙に納得していた頃は、病気になって、いろいろと薬を試していた頃だった。

本当に頑張ってる人は、励ましが欲しいんじゃない。
頑張りを知ってもらって、頑張れと追い込むんじゃなくて、少し休んでもいいと認めてくれること。

たぶん、それが響いたんじゃないかと思う。

そこに気がついて、それからは張り詰めてる人に、がんばらんでいいんちゃう、と言ってみることにした。






当時見た動画とは違うけど、イメージとしてリンク貼りました。
https://youtu.be/EyK6BoDgVrc