ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

【前編】倒れた人の、原体験 

昨日はたくさんの星やコメント、ありがとうございました!
貴重なグリーンスターまで下さった皆様、本当にありがとうございました。
ジローの部屋は雑記のため、筆者の思いが時々繰り出されていますので、勿体なく存じます。
どうか、どうかそんなスターは誰かの後押しにお使い下さいませ。

昨日のお話はこちら↓
surrealsight.hatenablog.com
また、過去にもこんなことが↓
surrealsight.hatenablog.com

ジローはなぜかそういう現場に出くわすことが多々ありまして、ほんとなんでなんでしょう(笑)という感じなんですけど。

冷静な対応と誉めて下さる方、出来ることをやってるだけなんで、もったいない限りであります。

今日はジローの学生時代の救急車🚑💨についての原体験、の話。
今日の話と、あともう1話書いてみようと思います。

今日も想像すると、気分を害される方がいるかも知れません。あらかじめお断りしておきます。



では、どうぞ。





筆者は、学生時代ラグビー部だった。

ラグビーはアメフトのようなプロテクターはなく、生身の身体と身体がぶつかり合うスポーツだ。

必然的に、さまざまなケガが発生する恐れがあり、そのためにしっかりと身体づくりをしていく。


1回生の時、秋のリーグ戦で、4回生の先輩が相手とぶつかった後に後頭部を地面に強打した。



先輩は白目をむいて、いびきをかきだし、完全に意識を喪失していた。




レフェリーが慌てて試合を止めて、ゲームドクターが走ってくる。
確か医者がいた。たぶん試合に一人配置させとかないといけないとかそんなことで。


脳振盪や


とドクターはつぶやいて、メディカルに水を持ってくるように要求する。

ユニフォームであるジャージをハサミで一気に切り裂き、水をかけて身体を冷やす。

そして、何度かドクターは呼びかけて


あかんな、救急車


と言った。


マネージャーが慌てて通報する。
皆、慣れてないのと、目の前の光景があり得ないのとで、泣きそうになったり、怒っていたり、呆然としていたり。

別の先輩が、必死に倒れた先輩の名前を叫んでいた。

倒れた先輩はものすごい力で食いしばっていて、ドクターは舌を噛まないように口を押さえ、呼吸が出来るように体位をとっていた。


筆者は、ただ、ただ、見ているだけだった。


目の前の光景が、自分のいる世界じゃないみたいな感じで。

そうして、マネージャーが救急車を呼んでいるときに、ハッとした。


そうだ、場所がわかりにくいから、誘導しないと。


後は大学の門のところで、ひたすら救急車を待った。




そうして、少しの時間のはずがかなり長い時間に感じられる。



姿が見えた赤い光に、こっちだと合図して、グランドまで全力でかけていく。


早く、早く、助けに行ってもらわないと。



グランドの入り口まで案内して、そこで荒れた息をなんとかおさめようとした。

救急車が整地したグランドに轍を作りながら入っていく。


意識を失った先輩はいびきが治まり、まだ意識がはっきりとはしないものの、少し人間味のある反応になりつつあったようだった。

救急車にその先輩と、泣きそうになっているマネージャーが乗り込み、グランドをあとにする。





グランドから先輩がいなくなった。

さっきまでの光景がまるで無かったかのような感覚になるが、轍が残っているのでこれは現実だ。



試合は、再開するかどうか両チームの代表者が呼ばれて協議する。

確か再開されたと思うが、筆者はその試合がどうなったか全然憶えていない。

それくらい、当時の筆者に、先輩の脳振盪は強烈なインパクトだった。



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