ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

行きつけの店が、教えてくれたもの

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。

昨日は200記事にたくさんのスターやブクマ、コメントをいただき、本当にありがとうございました🙇
surrealsight.hatenablog.com

今日は201記事目。また次なる目標に向かって進んでいこうと思います。

さて、今回は、心臓の動悸が一瞬速くなるかもしれません。

ももベル (id:momobellblog)さんからきのうの記事のコメントでいただいた、ジローの部屋を『       行きつけのお店的な感覚』という表現。他にもたくさんの方がご贔屓にして下さいまして、本当にありがとうございます🙇
そしてこの表現で、今日は思い出した話がありまして。

まだ社会人になって間もない頃の、話です。

では、どうぞ。









一人暮らしを始めた頃、行きつけの店をつくりたかった。
たまに自炊でご飯を作ることがあるが、当時は基本的に外食。仕事の帰りや休みの日なんかにぶらっと歩いて行ける、そんな店を作りたかった。



店では馴染みの店員さんがいて、一言二言挨拶をした後に、
「今日もいつものやつでいいかい?」
と聞かれる。
それを
「そうやね、お願いします」
と言って、カウンターの席です厨房の中の様子を見ながら、考え事をする。
しばらく待っていると、湯気が上った定食が出てきて、
「いただきます」
どいて食べ始める。


こんな妄想しながら、この店でそれができるかなと思いながら、時々店を変えては、そこの店の雰囲気を確かめていた。


ようやく筆者は、一つの店にたどり着いた。
その店は、かつとじ定食がとても美味しく、かつリーズナブルな値段で提供されていた。


筆者はそこで、かつとじ定食を何度か頼み続けていると、そこの店のおばちゃんがだんだんと顔覚えてくれだした。


「お、これは行けるんじゃないのか」
と内心やや馴染んできたところに喜びを感じ、おばちゃんと世間話を、二、三挟むようになってきた。



店は国道2号線に沿った信号交差点の角にある小さな敷地に建っていた。
店のカウンターは八席程度で、客一人当たりの滞在時間は短く、回転はいい。


徹夜仕事の帰りに、その店に行って、カウンターに座って一息つくと、お冷のグラスと一緒におしぼりが渡される。


今日も頑張ったなと、思いながらいつもの定食を頼み、ちょっとゴージャスに肉の量を増やしてみた。


「あーなんて幸せなんだろ」


食事を食べ終えて、おばちゃんと会話をし、店を出る。
そして国道をとぼとぼと歩いて行くと、








ガッシャーン








という破壊音が鳴り響いた。






これが何を意味するのか。聡明な方は、すぐにピンときているはずだ。
421miyako (id:m421miyako)さんが言うには、筆者は遭遇体質。

そう、いつもの、それだった。





すぐ後ろで、若者が4人乗った白色のセダンが、女性が乗っているけいおんに追突している状況だった。


若者はチャラい感じで

「ちょっと右に寄ってよ」

と女性に言う。


女性は明らかに動揺していて、すぐに動けずそこからゆっくりと歩道の方に車を乗り上げさせた。


ちょうど信号が青になる。
白色のセダンは、すぐに動こうとしない。


なんだこの違和感。


筆者が、

「ん?」

と思った次の瞬間、白いセダンはアクセルをふかし、進行方向へ加速してどんどん進んでいった。



「うわ、当て逃げやん」


筆者は女性の方に走って行く。
完全ナンバーは悔しいが憶えきれなかった。
女性はまだ、状況を理解していない。


「逃げられたぞ」


筆者が声をかけると、明らかにテンパっていた。


「怪我はないですか」
その女性は動揺していて声が出ない。


筆者は代わりに110番通報をして、近くにある交番に女性を連れて行った。
交番の警察官に、自分が見た状況を説明し、後は警察に捜査してもらうことに。
彼女が途中で、首の痛みを訴え、その事件はひき逃げ事件になっていた。





別の日に、また仕事が終わって、行きつけの店に行ってみた。


おばちゃんが、いつものセリフを言って、いつものかつとじ定食が出てくる。
筆者はそれをゆっくりと食べて、「ごちそうさま」を伝える。


おばちゃんは
「この前店の前でえらい警察が来ててね、なんか事故があったみたい」
「ひき逃げ事件やったみたいやね」
「そうなの、物騒な世の中やねぇ」
「ほんまにね」


事件は、日常に起きている。
こうして、仕事が終わって何もなくご飯を食べられるということは、幸せなことなんだな。




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