ジローの部屋

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【はてなスマホ写真部22.6】青く縁取られた、プラットフォーム

ご訪問ありがとうございます。


いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

かなりのお久しぶりです。
そして、ぎりぎり間に合うかと思って、書いていたスマホ写真部の記事。
この記事も月が変わってしまった😥
あぁ、間に合わなかった。ユゥヨ (id:byte0304)部長、すみませんでした🙇

でも、まぁ書くことに意義があるということでいきたいなと思います。
筆者の近況はまた別で。




さて、今回のお題は、iBUKiさん (id:WDF)    が出してくれた『教えて!あなたのイメージカラー』


では、どうぞ。

















 かつて、出向していた時期があった。
 もう、どれくらいかな。5年は経っていると思う。

 
 筆者は出向で企画部門に異動した。
 デスクワーク系の仕事をしたことがなくて現場の仕事ばかりだった中の異動だったので、とても驚いたし、業種も違うので全くやれる自信がなかった。
 報告書はひたすら作ってきていたが、ビジネスマナーもろくに知らずエクセルもほとんど使ってきていなかったので、そういう意味では新社会人と同じくらいか、下手したらそれよりひどいかの事務レベル。

 案の定、出向した先で
「なんだ、全然使えないじゃないか」
と聞こえる声で上層部から言われて、「現場なら切り盛りできるくらいの自信はあるのに。勝手に出向されてんのに」
と奥歯を噛み締めていた。
 ただ、その時の自分の出来る仕事っていうものが本当に少なくて、かかってくる電話の取り次ぎ(応対ではない)とコピーくらい。
 終電ぎりぎりまで他の人が奮闘している中で、ただただ前任が作った業務引継ぎ書を何度も何度も読み返すだけだった。

 当時出向先は大きなプロジェクトがあって、大きな会議も抱えていた。通常の業務はまさに隙間で縫っていくようにやる。だから、そのプロジェクトには精鋭部隊が出向者として送り込まれていたのだが、なぜ一番かけ離れた部署から筆者が送り込まれたのかわからなかった。
 やっていることが高度すぎてついて行けないし、作ってる資料の作り方がわからないし、頼まれても締め切りが早すぎて間に合わないし、やってる人達も筆者に教えるだけの余裕がなくて、さばいていくのに必死になっている。
「あぁ俺、ここで何やってんだろう。誰の役にも立てやしない」
と昼休みに最上階にいって、コーヒーを飲みながら外の景色を見るのが日課になっていた。


 暗中模索で半年がすぎた。
 帰りはひたすら本屋にいって企画書の書き方や仕事のことに関する本を漁り、全くなかった業務知識を蓄える。ここで使える自分の武器を探し、戦える準備をする。
 3か月ほど経って研修会の講師の仕事が回ってきて、過去の経験を踏まえてやってみると思いのほか高評価で、すぐに次の依頼がきた。
 少しずつ、少しずつだけど、なんとかこなせるようになってくる。もっとはやく、もっとうまく、もっとやれるようになりたい。


 加速度的に1年が過ぎた。
 出向は2年と決まっていたので、2巡目になると仕事の終わりが見えてきて、いい意味で要領をかませるようになった。出向先の職場構造に興味をもち、そこの人達との関係が出来だす。出向者の後輩が出来て、同じように沈んでいる気持ちがわかり、話を聴くようになった。
「ちょっと前までさ、俺、完全に腐ってたんよ」
 そう言うと後輩から信じられないって顔をされた。

 
 出向も残り半年になる。
 自分で企画したイベントの営業に出かけて取りまとめ、業界雑誌の特集記事の原稿を書いて、県内各地の研修会で講師をし、外部からの電話をさばいて、片手間で通常業務を片付ける。来た当初の大きなプロジェクトは出来上がって膨大な予算がつき、その初期の運用がメインの仕事になっていた。先輩方はプロジェクトを取りまとめるのに奮闘していたので、おぼろげなイメージだったものを具体にしていくのが筆者らの仕事。前例がないから、ゼロから考えないといけない。

 でも、創り出すってけっこう楽しい。


 異動が近づいてきた。
 1年ちょっと前は嫌々だったのに、以前の職場よりも個人の裁量権が大きい出向先の仕事がとても魅力的に思えていた。
 まさか自分が、「せめてあと1年続けたい」と思うなんて、ほんと思っても見なかったけど、異動日が決まると出向先で知り合った人達が連日お別れ会を開いてくれて、
「ここに来られてよかった」
としみじみと思うことができた。その方達は全く仕事が違えども、まだ交流が続いている。





 そんな出向先での2年は、悔しい思いも、失敗して反省した思いも、感謝されて嬉しかった思いも、営業がつながって企画が出来た喜びも、青いインクで縁取られている。


 悔しい思いをしながら本屋で読み漁ったものの中から、自分のやり方として落ち着いたのが、

・方眼ノート
・青ペン書きなぐり
・ノートを横長A4にして使うこと
・三段編成にして考えを発展させること  

だった。

 集中力が増す色ということに惹かれて使い出しいくつかを試して落ち着いたのがフリクションの消せるペン。芯は敢えて0.7ミリ。

 このペンでメモをとったり、たくさんのアイデアを書いては消し、消しては書いて、ノート上で並べ替えて考えを整理して、ラフを作っていった。
 記事もチラシもポスターも講習のテキストもパワポも、青ペンで思いついたものを書き出して、グループ分けして順番を整理し、組み立ててみる。そこからラフを作り上げ、それを元にパソコンで整える。そういうやり方が自分のプラットフォームになっていった。




 それ以来、筆者のノートは今もなお、方眼ノートにひたすらブルーの字が埋まっている。
 そう、筆者はイメージもブルーで縁取られている。
 だから、周りからのイメージカラーも、ブルー。
 もちろん、未だ非公開の短編小説用スケッチブックも、ブルーで埋まっていることは皆さんのご想像通りだ。

方眼ノートとフリクション



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ブクマコメントありがとうございます!
>へんげ(id:nunohenge)さん
この時の2年間はかなり濃い2年でした。途中から時間が過ぎるのが早すぎてはやすぎて。全然違う職種に触れて、伸び代がとてもあるな、って。へんげさんのようなクリエイターの方が方眼ノートとフリクションって、嬉しいです✨

>まっこおばさま(id:makkosan70
群青色、いいですね!音の響きもいいし、色もいいし✨大人な感じがします!歳を重ねるって、これまでほとんど自分には意識してなかったところですけど、最近は考えるようになってきましたよ。

>テイルズ(id:MyStory)さん
おかえりー!!突き抜けるようなスカイブルー✨とても清々しいです。そのさわやかさ、心地よい風、優しい陽射し、アオハルには必須ですね😁
短編も書き続ければ、澄んだ青を見せることが出来るかも😊

>ほし氏(id:star-watch0705)さん
転換点はモノクロではなく、彩りがありました。転職をしたことがなかったので慣れるまでは大変でしたけど、とてもいい経験が出来ました。
誰かのお話を聞いて、一度書いてみるのも面白そうだなって思っています。

>Pちゃん(id:hukunekox)さん
私のイメージカラーは想像通りでしたか😁
空の話をよくしているからかもしれませんね。大学くらいまでは赤が好きだったんです。表に出さない秘めたる火みたいなのに憧れがありまして。大人になると変わってきますね。今は本当に青が好きですねぇ。