ジローの部屋

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日頃の生活に、何かプラスになることを。

終わりの見えない、戦い

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。
こんにちは、ジローです。
いつもたくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!
おかげさまで、筆者はぼちぼちとこのブログを続けられています。


さて、今回は、蔓延防止から解放された子ども、の話。


では、どうぞ。












桜が見頃ということで、花見に行くことになった。


市内にある大きなため池には、ソメイヨシノが囲むような遊歩道といくつかの広場がある。

落差が3メートルくらいだろうか。
勢いをつければ駆け上れそうな法面を挟んで、上にも下にも遊歩道が設けられている。

この上の遊歩道脇にある草むらにレジャーシートを貼って、簡易テントを立てた。

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法面とテント

蔓延防止措置が明けた、土曜日の昼下がり。
公園はそれなりのにぎわいを見せていた。

どこか外に遊びに行くことがなかった3人の子供は、法面を駆け下りたり、走り回ったりして遊んでいる。


必然的に鬼ごっこに巻き込まれた。


年長者である新小6の長女がエリアを指定する。
法面を挟んだ100メートル程度の範囲だ。
樹木、小屋、植え込みと適度に隠れる場所もあって、なかなかいい選択だ。


新年長組の長男がカウントダウンを始める。
ゼロになって、ヤツら三人のベクトルは筆者にゴー。



程よく走り、程よく捕まり、程よくかわす。

ヤツらは限界までやってくる。
筆者にも疲れがたまってくる。


新小4の次女が鬼になり、筆者は植え込みの影に隠れて息を整えた。

終わりの見えない戦いだ。






そこに長女がやってきた。
周りを見ながら、一緒に隠れるような雰囲気だ。
そしてしゃがみこみ、
「タッチ」
と言う。


やられた(゜ロ゜;)

完全にマークを外していた。







筆者はまた走り回り、鬼を長男と交代させて、法面の死角に身を隠す。


また長女がやってきた。
「〇○はあっちやで」
と、長男の居所を知らせてくる。

よし、もうちょっとここで回復させよう。
そう思っていると、
「タッチ」




できるようになった(||゜Д゜)

またもや欺かれた。
体力のゲージはまだ回復していないのに。








走り回って、ヤツらを水分補給休憩に追い込んだ。
筆者もすでにレッドゾーンだ。
このピットインの間に筆者はまた別の法面のところに身を隠し、呼吸を整えた。

全く、いつ終わるんだ。


「ホッホッホ、あの子ら元気やのう」
「ほんとにねぇ、あれ?あそこで隠れてはるわ」
「かくれんぼか、懐かしいのぅ」

中越しの遊歩道を歩く、老夫婦。
どうやら筆者のことを言っているらしい。
会釈の1つでもしようか。いや、レッドゾーンの体力を回復させることが先だ。



「ほれ、さっき走り回ってたあの子らじゃ」
「子どもの笑い声はいいですねぇ」

夫婦二人で公園を散歩。
仲睦まじい様子。まさに理想的な様子じゃないか。

「ほれほれ、こっちじゃ」
「鬼さん、こっちにおるぞ」

ん?なんだ?

「ここに隠れておるぞ、こっちじゃ」




スパイか(゜Д゜;)

老夫婦は仮の姿だったのか。




「みっけ!はいタッチ」
罪のない、次女の笑顔。

体力はまだレッドゾーンだ。
老夫婦は笑っている。
罪な悪い顔じゃないか。



走り回って遊び回り、大満足のヤツら3人。
もちろん、筆者が完全にオーバーヒートしたのは言うまでもない。


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ブクマコメントありがとうございます!
>みみこびと(id:mimikobito)さん
再雇用した憶えはないんですけどね。あ、ボランティアか(||゜Д゜)

>へんげ(id:nunohenge)さん
やられました、完全に(゜ロ゜;)思考が読まれてましたね。腕を上げてきてます笑

>まっこおばさま(id:makkosan70)
体力が続く限りやりましたよ笑
こういう夫婦、いいですね。普通に会話があって、気兼ねなく話せるって。ちょっと懐かしくさせてしまいましたか。

>テイルズ(id:MyStory)さん
そうなんです、回復に努めていたのにまさか、ですよ。罪のない笑顔を向けられてたんですけど、大罪ですよ😅
テイルズさんは100字にまとめる天才ですね✨この文章力は秀逸ですよ😲