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さて、今回は、県庁のひと編の続編。
話は佳境となってきます。
過去記事はこちら↓
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では、どうぞ。
本庁の派遣社員の彼女は、筆者から聞いた話をふわふわしたひとに伝えた。
子どもに、ミッションを与える。
ただ単に、仕事をお願いするのではなく、そこに意味付けする。
子どもに特別に何かになれる、という感覚を持たせて、その仕事を楽しんでやってもらう。
なるほど、と彼女は考え込む。
本庁の彼女は、そこに
指令書みたいなものをもらって、活動をするってのも子どもらが楽しめそうだね
と何気につぶやく。
それ、めちゃくちゃ楽しそう
と彼女はその提案に乗ることにした。
子どものなにかのラフが出来上がる。
この頃になると、ふわふわした人の周りの人達がイベントの話にこなり興味を持ってきていた。
皆、この仕事が大変なことをわかっているからこそ、形作られていくイベントの展開に、驚き、そして微笑ましく思っている。
初めはどんよりしていたふわふわした人の表情が、どんどん楽しそうになっていき、それを見て、
何か手伝おうか
と声をかけてくれる人まで出て来た。
その頃出先機関のトップの人が、ふわふわした人のイベントの話を効いてきた。
ふわふわした人の上司は、あまり色よい話をしてなかっただけに、トップの人は思いの外話が出来上がってきていることを喜んでいる。
そして、その人もイベントに参加することになった。
役者が出揃い、日程の調整も整った。
本当に契約社員かと疑うようなものが出来上がりつつある。
地元の市役所も全面的に協力してくれ、クールな担当者も含めて、本庁の彼女も参加して会議を重ねる。
調達する資材、本庁からの衣装、役割の分担、大まかな流れ、記者発表への手配…。
これらが参加者で仕事が割り振られていく。
ふわふわしたひとは、当日のシナリオを整えた。
既に関係者に調整も整っている。
子どもの衣装も事前に聞いたサイズがちゃんと用意できている。
本庁の彼女は、オリジナルの指令書をラミネートして、当日持参するものを整えた。
忘れ物を点検し、後は当日乗り込むだけ。
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そして、当日となった。
天気は晴れ。
担当者達が集合時間に集まった。
本庁の彼女の発案で、小さな円陣を組む。
細かな確認をし終えた後、ふわふわした彼女は言った。
今日は頑張りましょう
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