ジローの部屋

ジローの部屋

日頃の生活に、何かプラスになることを。

【後編】倒れた人の、原体験 

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、昨日のお話の続きです。
surrealsight.hatenablog.com



いやぁ、やっちまったよ





脳震盪の先輩は、ケラケラ笑って帰ってきた。
ほんと心配してたのが、あほらしくなるくらいだ。

誰かが怒って俺の名前呼んでてさ

みたいなことを言っていた。

え、聞こえてたんや。
意識あったのか!?


でもあんまり憶えてないんよな。

そりゃそうだ、頭強打してたんやから。

そんな感じで、部に入ってからの最初の救急車は過ぎ去っていった。

先輩に聞くと、久しく救急車なんて部の歴史でも、呼んだことなんてなかったらしい。


ラグビーって危ないんやな。
ちゃんと首鍛えよう。

筆者は自分なりにこの出来事について考えて、自分がそうならないように、首の筋トレのメニューを拡充させることとした。



翌年の秋のリーグ戦。
相手は優勝候補の大学のチームだった。

筆者のいたチームは善戦をするものの、途中で逆転され、追いかける場面になった。
相手陣内に入り、ラインアウト(サッカーでいうスローインみたいなやつ)になった。
ここで、練習してきた温めていたサインプレーを繰り出そうと全員が構えていたところ、スローワーからのボールが不安定になる。

サインプレーを強行したところ、味方が一人相手に捕まり、強烈なタックルを受けた。




ドンッ




鈍い音がして人が倒れる。

一瞬の間が広がる。




この音は、アカンやつや。



案の定、倒れたチームメイトは白目をむいていびきをかきだした。

○○!!

倒れたチームメイトの名前を叫ぶ。


歯を食いしばりながら、変ないびきをかいている光景は、以前の光景と同じだった。


口が開いたときに手を突っ込んで呼吸ができるようにして、呼びかける。

今度はマネージャーも泣いてはいない。


救急車!


と誰かがいうとすでに通報を始めていた。

チームメイトがしきりに名前を呼ぶ。


倒れたチームメイトは、いびきが収まったが、のたうって、気持ち悪いのか大声を出していた。


すぐに救急車がやってきた。


相手チームは呆然としていて、

もうこの試合棄権でもいいから

と言っていた。



自分たちはこのチームに勝つために練習してきていたので、試合続行をお願いし、結果、ぎりぎり追いつかず、負けてしまった。

診断結果は脳震盪だけで済んだ。

そして、頭をかきながら、ケラケラ笑って帰ってきた。

いやぁ、やっちまったよ



笑い事ちゃうっちゅうねん


脳振盪だけで済んで、ほんまによかった。


このチームメイトも叫んでいたことは憶えていなかったが、なんか声は聞こえていた、みたいな不思議なことを言っていた。

届いてるんだろうか、声。


だけど、笑い事で済まないことがリーグ戦が終わった冬の練習中に起きた。

それがプリッツの選手生命を絶ったあのケガだった。
surrealsight.hatenablog.com





とまぁ、学生時代だけで目の前でヤバいのを3回も見たので、筆者はある意味慣れていたのです(慣れたくないけど)
プリッツの時は首だったので、また状況が違って、しかもケガの大きさが大きさでしたが、そんな経験も何かの役に立つときが来るようです(笑)


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【前編】倒れた人の、原体験 

昨日はたくさんの星やコメント、ありがとうございました!
貴重なグリーンスターまで下さった皆様、本当にありがとうございました。
ジローの部屋は雑記のため、筆者の思いが時々繰り出されていますので、勿体なく存じます。
どうか、どうかそんなスターは誰かの後押しにお使い下さいませ。

昨日のお話はこちら↓
surrealsight.hatenablog.com
また、過去にもこんなことが↓
surrealsight.hatenablog.com

ジローはなぜかそういう現場に出くわすことが多々ありまして、ほんとなんでなんでしょう(笑)という感じなんですけど。

冷静な対応と誉めて下さる方、出来ることをやってるだけなんで、もったいない限りであります。

今日はジローの学生時代の救急車🚑💨についての原体験、の話。
今日の話と、あともう1話書いてみようと思います。

今日も想像すると、気分を害される方がいるかも知れません。あらかじめお断りしておきます。



では、どうぞ。





筆者は、学生時代ラグビー部だった。

ラグビーはアメフトのようなプロテクターはなく、生身の身体と身体がぶつかり合うスポーツだ。

必然的に、さまざまなケガが発生する恐れがあり、そのためにしっかりと身体づくりをしていく。


1回生の時、秋のリーグ戦で、4回生の先輩が相手とぶつかった後に後頭部を地面に強打した。



先輩は白目をむいて、いびきをかきだし、完全に意識を喪失していた。




レフェリーが慌てて試合を止めて、ゲームドクターが走ってくる。
確か医者がいた。たぶん試合に一人配置させとかないといけないとかそんなことで。


脳振盪や


とドクターはつぶやいて、メディカルに水を持ってくるように要求する。

ユニフォームであるジャージをハサミで一気に切り裂き、水をかけて身体を冷やす。

そして、何度かドクターは呼びかけて


あかんな、救急車


と言った。


マネージャーが慌てて通報する。
皆、慣れてないのと、目の前の光景があり得ないのとで、泣きそうになったり、怒っていたり、呆然としていたり。

別の先輩が、必死に倒れた先輩の名前を叫んでいた。

倒れた先輩はものすごい力で食いしばっていて、ドクターは舌を噛まないように口を押さえ、呼吸が出来るように体位をとっていた。


筆者は、ただ、ただ、見ているだけだった。


目の前の光景が、自分のいる世界じゃないみたいな感じで。

そうして、マネージャーが救急車を呼んでいるときに、ハッとした。


そうだ、場所がわかりにくいから、誘導しないと。


後は大学の門のところで、ひたすら救急車を待った。




そうして、少しの時間のはずがかなり長い時間に感じられる。



姿が見えた赤い光に、こっちだと合図して、グランドまで全力でかけていく。


早く、早く、助けに行ってもらわないと。



グランドの入り口まで案内して、そこで荒れた息をなんとかおさめようとした。

救急車が整地したグランドに轍を作りながら入っていく。


意識を失った先輩はいびきが治まり、まだ意識がはっきりとはしないものの、少し人間味のある反応になりつつあったようだった。

救急車にその先輩と、泣きそうになっているマネージャーが乗り込み、グランドをあとにする。





グランドから先輩がいなくなった。

さっきまでの光景がまるで無かったかのような感覚になるが、轍が残っているのでこれは現実だ。



試合は、再開するかどうか両チームの代表者が呼ばれて協議する。

確か再開されたと思うが、筆者はその試合がどうなったか全然憶えていない。

それくらい、当時の筆者に、先輩の脳振盪は強烈なインパクトだった。



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誰かのために、出来ること

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さて、今回は、街を歩いてて思い出した、話。
内容的に少し、気分を害される方がいるかも知れません。
あらかじめお断りしておきます。


では、どうぞ。




神戸の街を歩いていた。
ターミナル駅前の横断歩道手前。
マルイからターミナルに渡る、人がたくさんたまる場所。

数年前、ちょうどこの時期、コートを着ていたときにそれが起こった。


当時、昼間の時間帯で筆者は先輩と駅を目指して歩いていた。

前にはまばらに人が歩いている。
ただ、ありふれた光景なのでどんな人が歩いているかなんて、気にもしていなかった。


ふと、前で



ドサッ




と何か落ちたような音がした。


何気に前を見ると、若い女性の悲鳴が聞こえる。

30メートル位前で人が倒れていた。
その横で悲鳴を上げた女性が、倒れたであろう女性の名前を呼んでいる。

駆け寄ると、倒れた人は少し痙攣を起こして、意識がない。
徐々に取り乱した若い女性の声が大きくなる。

一人の女性の通行人が救急車の通報をしだした。
筆者を含めた数人がしゃがみ込んで、介抱しようとしている。

呼吸の確認をして、痙攣が落ち着くか様子を見、気道確保の体勢がとれるか、確かめる。

遠巻きに人が円形に集まりだし、思い思いにこちらの様子を伺っている。



痙攣していた女性は、失禁しだしていたので、筆者はコートをかけると、それに気付いた救急車を呼んだ女性が声をかけ、まわりの数人の女性で、壁を作り出した。


筆者は再度消防に電話をして、回線をつないだまま、現在の状態を伝えながら応急処置を聞いて対処する。

意識を失っていたので、友人であろう取り乱した人に

本人には聞こえているから呼びかけをするように

と話すと、彼女は少しずつ落ち着いてき、呼びかけを始めた。


取り巻きに倒れた様子を見た人がいるか聞くと、看板を持っていたおじさんが見ていたようなので、救急車が来たら、状況を伝えてあげて欲しいとお願いする。

そうしていると

私は看護師です

という人が現れた。

筆者は現状の応急処置を、肩とほほで携帯はさみながら、その人に説明して交代する。

立ち上がると女性の壁は、人数が増えていた。

自分に何が出来るかを考えてくれている。



救急車の音が聞こえてくると、

誘導してくるわ

と声をかけてくれた、おじさんがいた。

筆者は全く関係のない赤の他人だが、ありがとうというと、その人は頷いて交差点にかけていった。

数人の男性が続いていく。


救急車が到着する。

ちょうど痙攣していた女性は、少し反応を見せ始め、意識が戻りかけていた。



後はプロが対応する。



コートをとって、汚れが無かったので、また着て駅に向かうことにし、友人であろう女性に、倒れた彼女は服が汚れているから、何か買って病院に行ってあげて、と声をかける。

筆者は通報をしていた人達と目を合わせ

びっくりしましたね
でも意識戻ってきたみたいなんでよかったですね

と話をし、その場を後にした。



確か、あの日も寒かったな。

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【馬車馬編①】へたり込む、馬車馬

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さて、今回は、学生時代の友人、の話。
以前はプリッツが登場しました。
過去記事はこちら⬇
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では、どうぞ。



学生時代、筆者はラグビーをやっていた。
筆者の大学は教育系の大学。

必然的に同級生は少なく、200人いたか、いなかったかぐらいだった。
七対三で女子が多く、野郎は皆知り合いだ。


部の同級生はラグビーをやっていなかった人間の方が多かった。

サッカー部の筆者、野球部、水泳部、陸上部、カレー部ラグビー部二名。

陸上部は心友プリッツ


カレー部はまたの機会に置いておいて、本日は野球部の彼にスポットを当てる。




野球部の彼は1浪していたので1つ年上だった。

彼はキャッチャーで、足が速く、ガタイも筋肉質で九州男児

思い切りの良さも良く、即戦力だった。


高校に入るときに、県内の甲子園出場校からの誘いを蹴って公立にいき、高校の九州選抜に選ばれていた逸材で、なんでそんな人が野球部に入らずに、ラグビー部なのか、不思議だった。


筆者と彼は同じクラスだが、歳が違うこともあり、なんというか超えられない壁みたいなモノがあって、プリッツのような関係にはなっていなかった。


彼は試合に早い時期から出だし、初トライも早かった。
馬車馬のように走り回り、試合中随所に顔を出す。

そして、試合が終わるとへたり込んでいた。


あるとき彼の寮の部屋に行くと、先輩と自分らの試合のビデオを見ながら、あーだこーだと議論している。

敵チームのサインを分析して読み、煙草を吸いながら、もう先輩達とラグビー談義をしている。


かくいう筆者はまだやり出した筋トレに励み、試合に出るための身体づくりの最中で、意識の違いを見せられて、こういうところが差になるんだな、と世間知らずな学生なりに感じるところだった。


馬車馬の彼は、試合に出る度に活躍し、試合が終わればへたり込む。


筆者は試合に出たしたものの、どこか不完全燃焼のような感じで終わっていた。

そして、あるときマネージャーと話していて気がついた。

彼は試合で完全に出し切っていて、試合が終わると歩くのもしんどいくらい、すっからかんになっていたから、毎度へたり込んでいたことを。


それまで筆者もサッカーをやってきたが、自分で考えて取り組むってのをやってなくて、どんな競技でも出来る人は

考えて、一試合で自分の全力を出し切っている

ってことが、その時初めて理解出来た。



出し惜しみすることなく、出し切るってのは意識しないと出来ない。


何試合か経て、筆者も出し切れるようになった。


試合が終わり、整列してお互いの健闘を称える。

その後ベンチに戻り、マネージャーやリザーブのメンバーから声をかけられる。


そして、もう無理、ってなってグランドで筆者はへたり込んだ。

勝った試合の空は気持ちがいい。

隣にへたり込んできた馬車馬の彼が

ナイスプレー

と声をかけてくれた。

誰かが作った当たり前は、正しいのか

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さて、今回は、本質を見抜く力、の話。


では、どうぞ。




その人の無謀と言われた挑戦は、結果が伴わなかった。

一年前に現役復帰を宣言し、練習に取り組む様子を公開していた。

現役引退から10年以上経っていた。


ある監督は言う。

あいつは正真正銘のアホ、だと。

その人は、変わりすぎて宇宙人と呼ばれていた。


経済効果や注目度を考慮して、テストすればいいとか、年齢が年齢だから何考えてんだとか、外野はとかく好き勝手にいう。

当の本人は、中途半端ではなく、真剣に身体とメンタルを整えてきて、トライアウトに参加していた。


新庄剛志

阪神、メジャー、日本ハムで活躍したプロ野球選手。

彼は奇しくもイチローと同じタイミングで海を渡り、


記録よりも記憶に残る


との言葉を残した。

言葉や見た目の派手さが先行するが、本人はその発言や行動を肯定するだけの相当な努力をしている。


人の外見で判断するのは簡単だ。

しかし、それは一部の情報にすぎず、煽られた、意図的に操作された情報かもしれない。


誰かが作った当たり前に囚われることなく、本質が見られるように。


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【カーステレオから編】フンフン歌う、男心

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、なんとか生きてました、ジローです。

久しぶりの更新です。





さて、今回は、まだまだわからないであろう男心、の話。

では、どうぞ。





筆者には3人の子どもがいる。

小4、小2の娘と年少の息子。

習い事の送り迎えでは、少し距離があるため、車で送迎する。



車のステレオから耳馴染みの曲が流れて、後ろの3人が歌い出す。

たいていは鬼滅の刃系の歌で、映画を見にいったわけでもないのに、よく知っている。

年少は姉に感化されて憶えてるから大したものだ。



ステレオから流れるラジオは、曲が終わりMCが入った。

子どもらはまだ歌い足りないらしく、次の曲のリクエストをしてくる。

今は便利な世の中で、そんな無茶ぶりにもYouTubeは対応するから大したものだ。



習い事の帰りの車は、いつも合唱になる。

この瞬間は賑やかで、なぜかこういうところで、筆者は

今日は休みだな

と実感する。



この日も例によって、YouTubeがリクエストに対応し、一曲歌い終わった。

3人はまだ、満足していない。


そして次の選曲は、なぜが瑛人の「香水」だった。
youtu.be
(YouTubeより)

なんで知ってるのかわからない。


ただ、小学生の上二人は、初めの部分は鼻歌でフンフン歌い、リズムを身体で表現している。

そして、サビの部分だけ、熱唱した。

だんだんとボルテージを上げて、最後はシャウト気味で。


別に君をもとめてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナ
その香水のせいだよ


二人はかなり、楽しそうだ。

つられて年少もフンフン言いながら、合わせてシャウトしている。


君たち、この曲はちょっと切ない男心なんやぞ

、と筆者は歌の登場人物に少し同情した。

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【番外編】ネバー、ギブアップ

こんにちは、ジローです。
ちょっと力尽きかけてるので、今日は番外編で短く、です。


過去にブラックなコピーが、ブラックではない世界があった。

栄養ドリンクのCMで

24時間戦えますか
ビジネスマン、ビジネスマン、ジャパニーズビジネスマン

という歌が流れていた。


筆者は40を超え、昨日久々に徹夜になってしまい、身体が全然持たないことを身をもって体験した。

こんなことしてたら、また病気になってしまう。

今日はしっかり休んで、また、明日からブログも書いていきます。
いつもよりも、眠ることがことがささやかなご褒美。

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【おやつの制約 前編】遠足のおやつ、ってないの?

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さて、今回は、遠足や社会見学などの小学校行事のオプション、の話。

では、どうぞ。






筆者には、小学生の子どもがいる。

先日、銭天堂という不思議な駄菓子屋のアニメを見ている子どもに昔話をしていた。

筆者が子供のころ、今から三十数年前。

地域には駄菓子屋があった。


100円に満たないお金を握りしめ、時々友達と駄菓子を買いに行っていた。

当たりつきのお菓子がたくさんあり、運試し的な要素があって、子どもなりに、なぜかそこが勝負みたいなところがあった。



遠足の前になったりすると、駄菓子屋は子どもでごった返す。

300円まで

と制約された限界を、子どもながらに必死に計算して、ちょっきり300円を目指す。

そして、その制約の中で、いかにセンスのいい駄菓子を買うかということが、ステータスになっていた。


行きつけの駄菓子屋のには、店番のおばちゃんがいた。

店番のおばちゃんは、いつも微笑ましい顔をして、賑やかな子どもに声をかけていた。


時々、おまけをしてくれる。
おまけはおまけなので、300円ルールの適用外だ。

しっかり、終わりの会で、担任の先生に確認済みなのである。

これが子どもながらに、太っ腹というコトバを覚えるきっかけにもなっていた。



テレビの中の銭天堂をみて、遠足前の駄菓子屋の話をしてみた。
すると、子どもには全く響かない。



なぜだ


なぜ、おやつ300円までのルールがわからない。


筆者は混乱した。
人が目の前で倒れても、混乱することなんてないのに。


どうやら、うちの子の学校では、遠足の時におやつを持ってくる、という慣習がないらしい💀


筆者は信じられない気持ちを抑えることが出来ず、友人のグループラインに投げてみることにした。
筆者は教育系の大学に行っていたため、そのグループには現役の教師がたくさんいる。



すると、大阪市は150円ルールだった。
修学旅行が300円らしい。

佐賀には修学旅行でおやつを持っていくルールはないようだ。

どうもそれぞれの事情があるようだ。


しかし、あの300円内で、を必死に考えた感覚は、子どもに味合わせてやりたかった、と筆者は思う。


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【電車のひと短編⑥】非日常はドアによって、幕を引く

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さて、今回は、最近続いている電車のひと編です。
前回は、忘れ物をしたご婦人がお客様でした。
surrealsight.hatenablog.com
過去の主なお客様はこちら↓
surrealsight.hatenablog.com
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今回のお客様は、満員電車であったひとでした。
では、どうぞ。



筆者が使っている電車は、当時阪急電鉄神戸線だった。


朝のラッシュ時に筆者は下りの神戸方面に乗るため、上りの大阪方面の寿司詰めに比べれば、幾分まだ込み具合がましだ。


筆者は支線から乗り換えて、この神戸線を使っていた。


朝の特急電車はやはり混んでいる。


しかし、まだ立っていても本が読めるくらいのパーソナルスペースは確保できるのでいい。


途中、西宮北口という大きなハブ的な駅があり、そこでまだ人がどっと乗ってくる。


今回のお客さんは、筆者としてはノーマークの人だった。

男性で、身長も170センチ位と目立たず、目の前の人の集団の中にいる、一人のひと、という感じだった。


電車はハブ駅を出発し、一駅はさんで、学生がよく利用している次の駅に向かう。


電車の車内は、皆、思い思いにスマホを見て、周りを見渡しているような人は筆者を除いていない。


筆者は、そういう集団において、身長が186のため、頭一つ抜けている。





やがて、電車は次の駅に到着した。



プシュー



とエアーが抜ける音がして、ドアが開く。


ドアの近くにいた何人かが降りていく。


いつものように日常的な光景だった。




と、その時




動くな


という声が、日常の空気を切り裂いた。


ホームに降りた170センチくらいの男性は、いきなり何人かに囲まれてもみくちゃになる。


ドア付近にいた乗客が、皆、一斉に顔を上げる。

目の前の光景は、それぞれの世界から引き戻された現実だ。



抵抗するな、おとなしくしろ




乗客は皆、目を見開いている。





捕まったな、警察に

筆者は状況を理解した。

ほんの十数秒くらいの感覚だった。




プシュー



という音がして、ドアが閉まる。

電車は何事もなかったかのように、普段通り発車する。

取り押さえられた人と、とりまきの人をホームに残して。

そうして、現実の非日常は強制終了された。


ガタンゴトンガタンゴトンと、電車はどんどん走っていく。


皆、共有したこの現実をどうしたらいいか、わからない。

そして、乗客は、また頭を下げてスマホを見だした。

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【電車のひと短編⑤】なんで、っていう表情

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

こんにちは、ジローです。

たくさんの星、ブクマやコメント、本当にありがとうございます!

おかげさまで、ぼちぼちとこのブログを続けられています。



さて、今回は、電車のひとの短編です。
何本か書いてて、電車の一幕が何本か出て来たので短編集としてみました。
前回は、英語少女とランの話
surrealsight.hatenablog.com
電車に関する過去記事はこちら⬇
surrealsight.hatenablog.com
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そして、今回はまた別のお客様です。


では、どうぞ。






その人はうつむき加減で電車の優先座席に座っていた。


小柄な感じの60歳くらいの女性。
スマホを持っている。
ゆっくりと指が動いている。


電車は大きな駅から発車した。
普通電車のため、各駅に電車は停車する。
一駅が過ぎ、次の駅に電車は向かっていった。


彼女はまだ、うつむき加減でスマホを見ている。
集中しているのか、顔とスマホが近い。


やがて電車は、次の駅に到着した。


プシューと、エアーが抜けてドアが開く。


彼女は、音を聞いてはっと我に返り、周りを見渡す。


そして、降りるべき駅だったことに気付いたのか、慌てて立ち上がってドアの方へ向かいだした。


ドアのそばに人が立っていた。


全身黒のスーツに黒のコート。
おまけに黒のマスクをしている短髪の背の高い男。


彼女はぶつかりそうになって、ちらっと上目遣いをした。
黒づくめの男と目が合い、慌てて目をそらす。
そして黒づくめの男を避けるように、電車から出ようとした。


その時、彼女は黒づくめの男に、さっと腕を捕まれた。


引きつった顔。
明らかに、なんで、という表情。


黒づくめの男は座席に残されたモノを拾って、なんでという表情の彼女に手渡した。

それは、パスケースに入った定期だった。



ちょっと待って、これあなたのモノでしょう


一瞬の間があった。
彼女が状況を理解するのに、1,2秒。


そしてやや、おびえた顔が安堵する。
しかし、彼女はまだ警戒を解いていない。


あ、ありがとうございます

と小さな声で、やや固い笑顔でつぶやいた。


彼女は一礼して、きびすを返し、ホーム向かいの乗り換えの電車へかけていく。


やれやれ、間に合ってよかったな、と黒づくめの男は安堵した。

そして、黒づくめの男は思う。

彼女は筆者の職業を、

たぶん、
おそらく、
いや間違いなく、

勘違いしている…。


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【感謝】ご訪問の、皆様へ

今週のお題「感謝したいこと」

今日はありきたりの話をいたします。
何もひねりもなく、ただ思いを乗せまして。




さて、皆様。




ジローの部屋はブログ始めて2カ月半になりました。
これまでたくさんのご訪問者さまがいらっしゃり、本日延べ訪問者数(pv数)が、

10000人

を超えてました!



読者登録して下さった方は現時点で
384人

書いた記事は73本。


皆様、予想外にでございます。
ただ、電脳空間にはコロナははびこってはございません。
整列もいりませんので、


なだれ込んで下さいませ
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)



こんな写真もなく、イラストもない、飾り気のないブログに…(T^T)


本当にありがとうございます!
おかげさまでぼちぼちと記事を作成するモチベーションを維持できております。

たくさんの方に訪問頂いてますが、皆さんのブログに訪問出来てないことが多数あります。

固め打ちのように、時々まとめ読みしているときがありますが、どうぞご容赦下さいませ。


今後ジローの部屋は、少し整理をして参ります。
カテゴリーのまとめと、余裕があれば過去記事のリライトと。

そして、また続きものも書けたらな、と考えています。
だんだん得意になってきた人間観察的なお話も。

どうぞ、今後ともごひいきにお願いいたします。


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【電車のひと短編④】和やかな特急電車の、二区間

いらっしゃいませ。ご訪問ありがとうございます。

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さて、今回は、通勤電車での、一コマ。
以前はスラムダンクにガン見してしまいましたが、今回はまた違うお客様。
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また過去の電車のひと編はこちら⬇
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では、どうぞ。



筆者は電車通勤をしている。
朝の家を出る時間は、朝の家事量によってまちまちで、乗れる電車が変わってくる。


電車では、皆定位置を持っている。

階段が近いとか、エレベーター近くとか、比較的空いているとか。


筆者は朝に駅から職場まで走るかどうかで、乗る位置を変えている。




走るといっても2キロもないくらいの一駅分で、朝のまだ街が起きていない、水を撒いて掃除しているような街中をかけていく。

そんなときに、あ、ここ今度いってみよ、みたいな店が見つかったりして、なかなかいい。


走り出したのは、最近なんだけど、とある時間の電車に乗ると、途中の駅で乗ってくる6年生位の女の子二人と遭遇する。


彼女たちは、一人は背の高い西欧人の子。
もう一人はハキハキした声が印象的な日本人の子。


彼女らは英語を話しながら、いつも楽しそうに学校に登校しているようだ。

ドアの付近に立つ筆者の前に佇むことが多く、会話が少し聞こえてくる。


時々分かる単語が並び、私はこう思う的な話が多い。
そして彼女らの発音はとてもきれいだ。


彼女らは表情豊かに会話を楽しんでいる。
その空間は特急電車の二区間だけなんだけど、和やかな空気が出来上がる。


英語をきれいな発音で話せるのは、ほんとすごいなぁ、と感心してちょっと英語を勉強し直したい衝動にかられる。


これがちょうど走り出した時とタイミングがかぶった。


朝の通勤が、少し楽しくなった。


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20.12.04電車のひと編を創設し記事をグループ化しました。

コトバにして、伝えたいもの

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さて、今回は、子どもの質問に困った、話。

では、どうぞ。



祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

これは平家物語の冒頭。


中学の時に、国語の時間に教科書に載っていた、この冒頭を、当時の国語の女性教師は

全員暗唱できるように

という宿題を出した。


当時はあんまり意味が分からなくて、ただこれは憶えていた方がいいからという彼女の意見で、皆個別に確認テストを受けていた。


ただ、どうも深い意味がありそうで、当時記憶したこの冒頭は何故か忘れなかった。


大学に進み、哲学の講義を受けているときに、テーマが平家物語を使ったもので、冒頭の話が出て来た。

教授がさっと見渡し、さも答えられないだろうというフリをして筆者を当てた。
筆者はさらさらと冒頭を全て答えてみると、教授も周りも皆驚いていた。

憶えていて何かの役に立ったかというと、この時の発表の時にだけ、役立った。


これは本当に極端な例だが、勉強はどこかにつながっていて、それに気付けるのか、どうかみたいな側面はあるように思う。

国語の教師は、古典の授業を通して社会で生きていくときの理を伝えたかったのかも
知れない。

実際、この冒頭の考えは人生の戒めのようなもので時々顔を出していた。

そういうことは、その時々では分からなくて、時間差で染み込んでくるような、そんなものもあるような気がする。


最近小4の子どもに、

なんで勉強をするのか

と聞かれ、なんて答えたらいいのか、困ってしまった。

暗記するもの、やり方を憶えるもの、それがいろんなことにつながって…

と、いろいろとあるが、

大人になっても勉強をせなあかんくてな

と話してみる。

彼女は

会社行ってもテスト勉強せなあかんの?

と少し驚いていて

私も来週テストやから一緒に頑張ろか

と納得した様子。



なんか、誤魔化した感じになってしまった。


筆者はこれを上手く伝えたい。
だが、まだ自分の中で上手くコトバに出来ていない。

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デモシカ教師が、輝くとき

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本屋で見つけた夏目漱石
彼の作品には、ちょっとしたエピソードがある。

さて、今回は、そんな夏目漱石がからんだ、1年で一度だけのカリスマ教師、の話。

では、とうぞ。



高校の時、冴えない先生がいた。

彼は現代文の先生で、指導書に載っている見解と、いつもそれとあわせて自身の個人的な見解を説明する。

当時の高校生には、正しい解釈とそのやり方だけを教えてくれよ、と感じだった。

彼は、自分のことを、

デモシカ教師

と言っていた。


彼が就職した時代は高度成長時代。
民間の会社の給料はうなぎ上りで、公務員なんて安い給料でよくやるな、という時代。


彼はそんなときに、やりたいことが見つからず

教師デモやるか、教師シカないか

という流れでなったらしい。


そのため、ものすごい研究熱心だとか、授業にこだわりがあるとかもなく、現代文に関して授業で何か教わるのか、というと、うーん、何だろうって感じだった。


しかし、その何とも言えない力の抜け方と、独特の解釈がなんとなく気になって、筆者は授業を聞いていた。


高校2年の秋、ちょうど今頃、教材は夏目漱石の「こころ」だった。
ちょっと内容はもう、うろ覚えだが、確か主人公と親友のKという人が、一人の女性を巡っての話で、Kが最後自殺するとか、そんな話だったと思う。


当然、その話はある部分の抜粋で全部ではない。


皆ただでさえ発表するのが嫌なのに、テーマが三角関係とか微妙すぎて、恥ずかしいし、困るので頑なに下を向いている。


彼はそんなことお構いなしに、さして答えてくれないだろうと考えているのか、お構いなしに日付から学籍番号を見て当てていって、授業を進めていた。


当時、筆者がいたクラスにも、誰かが誰かを好き、とかいうアオハルがたぶんにもれず、あった。

しかも、かみ合っていることが少なく、誰かが好きな人はそいつの友達が好き、とかいう微妙な関係がたくさんあった。


(ここについては、たぶん別編にしてそれなりに書けるんじゃないかというくらい話があるので、機会があればアオハル編にしてもいいかなと思う。)

彼はその絶妙なところをついてくる。

まずAという女子を当てて、女性の心境を問うてくる。

彼自体は真剣だ。

当たった女子はどぎまぎしながら答えている。

次に学籍番号の下一桁つながりでBという男子を当てる。
BはAに好意を持っていたナイスガイ。
ただ、少し前に告白して玉砕していた。
好きな人がいるらしい。

彼は事情を知らない。

しかし、絶妙な人選をした。
Bはうつむきながら心境を回答する。

彼はそういう考えもあるのかと納得した。
頼むから傷をえぐるのはやめてくれ、知り合いの男子は公開処刑になっているBをおもんばかる。

次に

友人と同じ人のことを好きになったらどうするか

と質問していく。

クラス全員は下を向いている。
なんでこんな暴露大会みたいになるんだ、とヒヤヒヤしていた。

それをCとDという女子に質問する。
彼女らもきまずそうだ。

後々聞くと、彼女らも一人の男子に好意を持っていたようで、いつもは一緒にお昼を食べていたのに、その頃からバラバラに食べ出していて、男子連中はなんでなんやろ、と噂していた。

男子注目の的の二人は困った感じで、登場人物の気持ちを代弁している。


男子が皆聞きたい心境を、彼はえぐっていく。

今度はそれをまた学籍番号をアレンジして、男子に聞き出した。

筆者も当てられて、もめるの嫌なんで、友人に譲ります、と答えると、またクラスがざわつく。


彼は、お前、それでいいんかと更に問う。


かましいわ、と思いながら

まぁ仕方ないです

とドライに答える。


次にEに聞く。
Eは、自分を優先する、という答えをいう。

またクラスがざわつく。


なんで今日だけデモシカ教師はニュータイプになったんだ!?




卒業してから、クラスのメンバーで集まったときにその話になった。

皆、やたら憶えていた。
男子の思惑と、女子の気持ちがネタバレになり、数年後に、そうなん、マジで、みたいな話になる。


デモシカ教師、甘く見ることなかれ。
ただ、彼が輝きを持ったのは、その授業だけだった。

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ギリギリで振り切らない、詩

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さて、今回は、隣から聴こえてきた詩、の話。

では、どうぞ。



ちょっとぐらいの汚れ物ならば
 残さずに全部食べてやる


夜、芝生の水撒きをしていると、隣の家の2階から聞こえてきた。


隣人には、高校生になったお兄ちゃんがいる。

メロディーは聞こえず、彼の声がアカペラのように漏れている。


苛立ちそうな街並みに立ったって
感情さえもリアルに持てなくなりそうだけど


マイナスの空気が漂う、現代か。
もう20年以上前の曲だが、今もそんな感じかな。

しかし、今の子がこんな古い曲を聴くんだな、と感心する。


彼の声は、なかなか表情豊かで、盛り上がっていった。



知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら
誰だってそう 僕だってそうなんだ


サビのキーは、ギリギリだ。

けっこう歌に入り込んでいるな。
檻は自分で出てこないといけないぞ。


筆者は水を撒くのをやめて、しばらくこの時間を大切にすることにした。



いろんなことを踏み台にしてきたけど
なくしちゃいけないものが
やっと見つかった気がする


失敗したり、無くしてみないとわからない。
後悔もまた経験。
そして、現在がある。


妙なプライドは捨ててしまえばいい
そこから始まるさ


そこにこだわってんのは、自分だけだったりする。
時にはそれを捨てる必要がある、確かに。


愛 自由 希望 夢(勇気)
足下をごらんよ きっと転がってるさ


状況がよくないとき、自分の足元を見なくなる、隣の芝生が青く見えて。


そして、早口で一気に次の歌詞を吐き出す。
キーが高く、声は振り切りそうで、ギリギリ保っている。

やるじゃないか。
あるがまま、が大事なんだよ。


そして、BGMはおそらくミュートする。


愛情っていう形のないもの
伝えるのはいつも困難だね


これが分かったら一人前。



歌いきったな。
よい一時をありがとう。


Mr.Children名もなき詩」より

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